アカデミー作曲賞を振り返ってみる

そうかー、作曲賞も歌曲賞も『スラムドッグ$ミリオネア』(08)の一人勝ちかぁ。

ワタクシが以前のブログで書いた予想は

本命:アレクサンドル・デプラ
対抗:A.R. ラフマーン
大穴:ダニー・エルフマン

だったわけですが、デプラさんは受賞しなかったか・・・。期待してたんだけどな。
いや、A.R.ラフマーンの音楽も面白いし、決して悪くはないんですけど。
これまでデプラさんのCDのライナーノーツを4回担当した事もあって、個人的に
思い入れがあったんですよね。

それに、何かこう・・・ひとつの映画が賞を独占したりすると興ざめしません?

さて以前のブログで「アカデミー賞は非西洋圏の音楽を高く評価する傾向がある」という事を
書かせて頂きましたが、この法則は今回の受賞結果にも当てはまったようです。

しかしアカデミー賞はハリウッド在住の(or アメリカ人の)作曲家に冷たいなぁと思いました。
ここ数年を振り返ると、ダリオ・マリアネッリはイタリア系、グスターボ・サンタオラヤはアルゼンチン、
ヤン・A・P・カチュマレクはポーランドですからねぇ。

アカデミー賞は(作曲賞に関して言えば)音楽が良くて受賞者を選んでいるというより、「映画が
よかったから、ついでに作曲賞もあげましょう」みたいな選び方をしているような気がしました。

・・・という事は、来年の作曲賞は「映画自体が高く評価されている作品」か「エスニックな音楽の
作品」か「非アメリカ人の作曲家の作品」を選べばいいわけか。

そんな予想の仕方はイヤだなぁ・・・。