ジャン=ミシェル・ベルナール スペシャルコンサートに行ってきました。

先日2日ほどお休みを頂きまして、
品川のスタインウェイ&サンズ東京で行われたジャン=ミシェル・ベルナールのスペシャルコンサートに行ってきました。

イベントの主催がランブリング・レコーズさんということで、
アルバム「ジャン=ミシェル・ベルナール・プレイズ・ラロ・シフリン」の販促も兼ねたライブだろうなーと思ったので、
当日の演奏プログラムもアルバムからの曲が多めかな、
でもジャズバンド編成のアレンジの曲をピアノソロでどう演奏するのかな……などと前日まであれこれ考えていたのですが、
見所満載、聴きどころ満載、
それはもう素晴らしいピアノコンサートでございました。

 

まず映画音楽愛好家にはたまらない演奏プログラム。
ショパン、バッハからジョン・ウィリアムズにラロ・シフリン、
フランシス・レイ、モリコーネ、ゴールドスミス、マンシーニ、坂本龍一らの映画音楽、ベルナール自身の映画音楽作品まで盛りだくさん。

個人的には「映画がマイナーだから演奏プログラムには入らないだろうなぁ…」と思っていた『恋愛睡眠のすすめ』(05)を組曲形式で演奏してくれたのがすごく嬉しかった(理由は後述します)。

 

そしてベルナールのピアノ演奏がまた凄かった。
ピアノソロコンサートのはずなのに、
「これ、ピアノ2台で弾いてますか?」と思ってしまうぐらい音の表現が多彩で(手数が多くて)力強い。
“超絶テクニックが炸裂する華麗なる鍵盤さばき”というのはこういうものを言うんだろうなぁ、とただただ圧倒されました。
ベルナール自身が「自分はいろんな音楽をミックスするのが好き」と言っていたように、
シルヴェストリの『フォレスト・ガンプ』組曲を演奏していたかと思ったら突然ディープ・パープルの「Smoke On The Water」のフレーズが流れてきたり、
「ピンク・パンサーのテーマ」が普段あまり耳にしない感じのアレンジで演奏されたり、
アンプレディクタブルな楽曲展開がスリリングで最高に面白い。

「何だかとんでもなくスゴいピアノ演奏を拝聴させて頂きました!」という感じで、
自分の中での「ピアノソロコンサート」観が変わったライブでした。
会場がコンサート向けのホールとかではなく、
ピアノメーカーのショールームだったとはいえ、
このような大御所のクオリティ高い演奏を入場料1,000円で聴かせて頂いてよかったのでしょうか?
まあワタクシは遠方(仙台)から来て旅費がかさんだので、おサイフ的には大変助かりましたが…。

 

ちなみにワタクシが初めてジャン=ミシェル・ベルナールの音楽を聴いたのは『恋愛睡眠のすすめ』のサントラだったのですが、これにはちょっとばかり思い出がございまして。
2005年頃といえばワタクシまだ駆け出しの映画音楽ライターで、
物書きの仕事を貰いに東芝EMIへ会社訪問に行った時、
洋楽担当の方と面接して、
もし『恋愛睡眠のすすめ』の日本盤を出すことになったら、ライナーノーツのお仕事を頂けることになっていたのでした。
(このサントラは本国ではAstralwerksからの発売だったので、日本だとAIRと同じEMIからの発売になるだろうと考えたわけです)

ところがその後EMIは社名変更やら本社移転やらいろいろありまして、
忙しくてサントラリリースどころの話ではなくなってしまったようで、
『恋愛睡眠のすすめ』は映画こそ日本で劇場公開されたものの、
日本版サントラは結局発売されなかったんですねー。

それ以降も『僕らのミライへ逆回転』(08)も日本盤サントラは発売されず、
『ライヤーゲーム(原題:CASH)』(08)はサントラが出たけど肝心の映画がビデオスルー、
『Love at First Child』(15)は日本未公開(サントラ盤は出てる)など、
JMBの音楽は大好きだし資料もそれなりに揃っているのだけれども、
ライナーノーツを書く機会がないという状態がずーっと続いていたのです。

※6/24追記
ベルナールとモス・デフ、ミシェル・ゴンドリーのセッション動画があったので貼っておきます。

 

そんな当方の事情を知ってか知らずか、日頃お世話になっているランブリング・レコーズさんのご厚意で、
今回のライブでは終演後に少し時間を多めにとってもらって、ベルナール氏ご本人とお話しする機会を頂けたのでした。

で、「自分は10年以上アナタの音楽を聴いてきた大ファンです!」と13年分の思いの丈をベルナール氏ご本人にぶつけさせて頂いたところ、
こういうサントラバカ一代的なお客さんはあまりいなかったようで、
「本当かい?それは嬉しいなぁ」と喜んで下さいました。
少なくとも当方の「本気のベルナーリスト」っぷりはご本人に伝わったようです。

『恋愛睡眠のすすめ』と『僕らのミライへ逆回転』のサントラ盤にサインして頂こうとブックレットを差し出したら、
「このポニー憶えてるよ!」とか「ジャック・ブラック!」と言いながら楽しそう&懐かしそうにサインして下さいました。

ブックレットの紙面を全部使って下さってもよかったのに、
写真やアートワークに被らないよう、余白の部分を選んでサインを入れて下さるところにベルナール氏の細やかな気配りをされる性格が垣間見えたような気がしました。
ワタクシが持参した”日本みやげ”も気に入って下さったようですし、
いや~忘れられない一日になりました。

amazon
JEAN MICHEL BERNARD PLAYS LALO SCHIFRIN

TOWER RECORDS
ジャン=ミシェル・ベルナール・プレイズ・ラロ・シフリン

…というわけで、仙台に戻ってからも今まで以上に「ジャン=ミシェル・ベルナール・プレイズ・ラロ・シフリン」のアルバムを聴くようになりました。
コーヒーブレイク中、就寝前、ドライブ中、街歩き中…などなど、
あらゆるシチュエーションにばっちりフィットする音楽なんですよねコレ。
(カフェ店内のBGMなんかにも最適)
手持ちのアルバムはベルナール氏からサインを頂いてスペシャルな一枚になったので、”普段使い”用にもう1枚買っちゃおうかな、などと考えております。

 

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