悲しみ、憎しみ、そして虚無。 『手紙は憶えている』の音楽が描くもの(マイケル・ダナ名作選)

remember

先週、『手紙は憶えている』(15)を観てきました。
何というか…「すごいものを観てしまったな」というのが率直な感想です。

日本版の映画の公式サイトやチラシで「ラスト5分の衝撃」という”余計なお世話”な煽り文句が躍っておりますが、
この映画の場合「あんた この復讐をどう思う」というテーマがあまりにも強烈すぎて、
オチが読めたとか読めないとか正直どうでもよくなります。
アトム・エゴヤン監督と言えば、
「この世には 決して癒えない 傷もある」というテーマを描き続ける映像作家でありますが、
今回の『手紙は憶えている』は他人の脚本にもかかわらず、
物語を完全に自分の色に染め上げておりましたね…。

さてこの映画、
何を書いてもネタバレになりそうなので、
ストーリー分析とか感想は割愛。
ここではいきなり音楽について書かせて頂きます。

 

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古き良きワーナーアニメのような賑やかさ。マイケル&ジェフ・ダナ兄弟による『コウノトリ大作戦!』の音楽

storks

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で『コウノトリ大作戦!』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽は弊社リリース作品「ケルティック・ロマンス」でおなじみのマイケル・ダナ&ジェフ・ダナ。
『アーロと少年』(15)に続いてのアニメ映画の仕事になります。

おかげさまで弊社がダナ兄弟のアルバムを出していることもかなり浸透してきておりまして、彼らのサントラ盤のライナーノーツ執筆の依頼を頂けるようになりました。
マイケルさんもジェフさんも、ワタクシがライナーノーツを書くことになると「よかったじゃないか!」と喜んで下さるので、本当にありがたいことです。

 

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今週末はジャスフェスなので弊社もチャーリー・デシャントおじさま推しです。

like the weather_jacket

今週末は定禅寺ストリートジャズフェスティバルということで、
今年ももうそんな時期なのねーと思ってしまう今日この頃。

一応ウチのレーベルでもジャズ系のアルバムをリリースしているので、
今月は自分の中でチャーリー・デシャントのおじさま推しということになっております。

 

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ジェフ・ダナ名作選/『O(オー)』(2001)

O

弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』の作曲家、
マイケル・ダナ&ジェフ・ダナが手掛けた映画音楽作品を紹介する不定期連載企画。
このネタの投稿がご無沙汰してしまいましたが、
WOWOWシネマのシェイクスピア没後400年特集で、
ジェフ・ダナが音楽を担当した『O(オー)』(01)を放送するということで、
ちょうどいいタイミングだったので『O』の音楽について書かせて頂きます。

 

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ジェフ・ダナ名作選:『処刑人II(The Boondock Saints 2: All Saints Day)』

the boondock saints 2

3月は『アーロと少年』(15)日本公開ということで、
「ケルティック・ロマンス」をリリースしている弊社では、
マイケル&ジェフ・ダナ宣伝強化月間とさせて頂いております。

今日はアイルランドの祝日「聖パトリックの祭日」でもありましたので、
『処刑人II』(09)について書かせて頂きたいと思います。

 

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