『スリー・ビルボード』サントラ盤に収録されたボーカルナンバーをじっくり味わってみる

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『スリー・ビルボード』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

以前のブログでカーター・バーウェルのスコアをご紹介したので、
今回は映画の中で使われた歌モノを中心にご紹介していこうかなと思います。

…というわけでサントラ盤の収録曲は以下の通り。
歌モノ(既製曲)は太字にしてあります。

1. Mildred Goes to War
2. The Deer
3. Buckskin Stallion Blues (Performed by Townes Van Zandt)
4. A Cough of Blood, A Dark Drive
5. I’ve Been Arrested
6. Fruit Loops
7. His Master’s Voice (Performed by Monsters Of Folk)
8. Billboards On Fire
9. Slippers
10. The Last Rose of Summer (Performed by Renée Fleming, Jeffrey Tate & The English Chamber Orchestra)
11. My Dear Anne
12. Walk Away Renee (Performed by The Four Tops)
13. Billboards Are Back
14. Collecting Samples
15. Sorry Welby
16. The Night They Drove Old Dixie Down (Performed by Joan Baez)
17. Countermove
18. Can’t Give Up Hope
19. Buckskin Stallion Blues (Performed by Amy Annelle)

 

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『スリープレス・ナイト』のサントラ盤はジャーマンテクノのアルバムのように聴いて頂きたい、というお話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『スリープレス・ナイト』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
オリジナル・スコアの作曲は『ピエロがお前を嘲笑う』(14)のミヒャエル・カム。
ドイツ出身の作曲家です。

監督が『ピエロがお前を嘲笑う』のバラン・ボー・オダーということで作曲家も続投した形ですが、
『ピエロがお前を嘲笑う』の日本版公式サイトのキャスト/スタッフページにも、
『スリープレス・ナイト』のサイトにもカムのプロフィールは紹介されていなかったので、サントラリスナーの間でもほぼ未知の存在と言えるでしょう。

以前もブログで書いたような気がしますが、
ワタクシまだ日本で知名度が低い新進気鋭の作曲家を紹介するのが大好きですので、
今回も年末進行でタイトなスケジュールだったにもかかわらず、
映画音楽ライター根性を出してミヒャエル・カムご本人に独占インタビューを行いました。

 

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『スリー・ビルボード』のカーター・バーウェルの音楽が最高傑作である3つの理由

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『スリー・ビルボード』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
オリジナル・スコアの作曲はカーター・バーウェル。

ワタクシは15年くらい映画音楽物書きの仕事をしてますが、
バーウェル作品のライナーノーツがなかなか回ってこなくて、
調べてみたら2004年の『アラモ』以来13年ぶり(去年頂いたお仕事なのでこの計算)のバーウェル作品のお仕事でした…。
バーウェルのサントラは『ファーゴ』(96)以来20年以上ずっと追いかけて聴いてきているので、
今回のお仕事のご依頼は嬉しかったですね~。

そんなカーター・バーウェル追っかけ歴21年の「バーウェリスト」「バーウェラー」のワタクシが声を大にしていわせて頂きたいのが、

『スリー・ビルボード』のカーター・バーウェルの音楽は現時点でのキャリア最高傑作だ!

…ということです(ごく私的な見解)。

 

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『ジオストーム』はローン・バルフェの燃える音楽で”超大作”感が3割増くらいになってます、という話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ジオストーム』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

昨年の暮れにブログで「作曲家のローン・バルフェさんにインタビューしましたよ!」というネタを書かせて頂きましたが、
年も明けて今週末に映画が日本公開になるということで、
バルフェさんの音楽(オリジナル・スコア)をざっくりご紹介させて頂こうかなと。

 

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『キングスマン:ゴールデン・サークル』の音楽はキレッキレ&コッテコテだったの巻

新年一発目の映画は『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)でした。
正月ボケしたアタマをスッキリさせるにはちょうどいい映画でしたね~。
前作も相当ハデにやらかしてキレッキレでしたが、
今回は良くも悪くも過激な表現のリミッターを解除して、半ばヤケクソ気味にやりたい放題ヤッてしまった感じ。

個人的には前作の方がスタイリッシュかつテンポよく話がまとまっていて好きなのですが、『ゴールデン・サークル』も予想よりはいい出来でした。
少なくとも前作の良かった要素を全部ダメにしてしまった『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(13)とはだいぶ違うかなと
やっぱりマシュー・ヴォーン自ら監督すると同じ続編でもクオリティが違うなと実感した次第です。

で、『キングスマン』といえば音楽も最高なわけですが、
前作『キングスマン』(15)の音楽が”キレッキレ”だったとすれば、
今回の『ゴールデン・サークル』は“キレッキレのコッテコテ”という感じでした。

 

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