これはハンス・ジマー版『未来警察』なのか…? 全編シンセ・サウンドで贈る『チャッピー』のサウンドトラック

chappie

ニール・ブロムカンプ監督最新作『チャッピー』(15)。
『エリジウム』(13)のライアン・アモンが音楽を担当するかも…という話も一時期ありましたが(確か2013年末頃だったと思う)、最終的にはハンス・ジマーが音楽を担当することになりました。

『エリジウム』のライアン・アモンも『第9地区』(09)のクリントン・ショーターも、オーケストラにシンセや打楽器を導入して、ブロムカンプ映画特有の混沌としたパワーを感じさせる音楽を鳴らしていましたが、今回のジマーさんは「全編シンセサイザー・サウンド」という手法で本作に挑んでおります。

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第87回アカデミー賞 最優秀作曲賞は誰が獲る? …と予想してみたの巻

theory of everything

先日アカデミー賞のノミネート作品が発表になりましたが、
当方の予想と違う作品がノミネートになったり、
逆にノミネートされなかったり、
まぁ何というか…「ふーむ、そういう選び方をするのね」という感じでした。

ワタクシここ数年は最優秀作曲賞の行方ぐらいしか興味がなくて、
全ての賞の予想をするほどの関心というかモチベーションが持てない状態です。
…と言いつつ、
『ライフ・オブ・パイ』(12)で弊社契約アーティストのマイケル・ダナが作曲賞を受賞した時は、
ワタクシ大喜びしてしまいましたが。。

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新年のごあいさつ&2014年 個人的に印象に残ったサントラ盤7選

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新年あけましておめでとうございます。
大晦日は『ゲームセンターCX』を延々見ながら、
HGUC ジェガンJ型を作っていたら年が明けました。
今は『ゲームセンターCX』のクレイジー・クライマーの回を見ています。

さて映画音楽物書きである以上、
何か2014年を総括するようなサントラネタを書こうと思ったのですが、
フツーに「2014年のサントラトップ10」とかやってもツマラナイので、
個人的に印象に残った作品を挙げていきたいなーと思います。

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やっぱりジマーさんの音楽はイイ! 『インターステラー』のサントラ盤

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先日『インターステラー』(14)を観てきました。
上映時間169分の大作、
事前情報や予備知識を一切入れずに観に行ったせいか、なかなか楽しめました。
スケールが大きい話なのか、究極的な内輪の話だったのかよく分からない印象も受けましたが。
(ネタバレになるので詳しいことは割愛)

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【朗報】Rambling Recordsから傑作サントラ盤50タイトルがDSDリマスタリングで再発売!

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サントラ盤やオサレなコンピ盤、
国内外の個性派アーティストのアルバムを精力的にリリースしているランブリング・レコーズさんから、
サウンドトラック盤の新旧名作50タイトルがリイシューされることになりました。
しかも全作品DSDリマスタリング&低価格でのリリース。
さらに高音質96kHz/24bitハイレゾ配信も同時リリースしてしまうらしいです。

以下、ランブリングさんのサイトから、
今回のリイシューのコンセプト紹介文を抜粋。

「この音楽、どこかで聴いたことある…」
そうした音楽のフレーズは、映画のサウンドトラックの楽曲であることがしばしば。
映画音楽の「スコア」と言われる音楽の深さ、
そしてそのクオリティの高さを皆さんに体感して頂くべく、
全ての音源にDSDリマスタリングを施し、
往来よりも低価格で発売することになりました。
より良い音源に生まれ変わったサウンドトラック、
一挙50タイトルをお楽しみ下さい!

オリジナル・スコアの奥深さ、
そしてクオリティの高さをリスナーの方に体感してもらいたいから、
単に旧盤をそのまま安価でリリースするのではなく、
DSDリマスタリングによる質の高い音で再発売しましょう!という心意気。
サントラの仕事に携わる者としては、嬉しくて泣けてきますね。。
これはもう「歌の入ってないサントラ盤はつまらない」とか言ってられませんよ!
スコア盤の面白さが分かると、映画もより深く味わえるようになりますからねー。

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