『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの追加音楽を手掛けてきた作曲家たち

エイベックス様からのご依頼で、
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂いたわけですが、
映画も大ヒット上映中だし、
もう少し『パイレーツ・オブ・カリビアン』の音楽について何か書いてみようかなと思ったのでまた書きます。
今回は字数の都合でライナーノーツに書けなかったネタ、
追加音楽(=Additional Music)を担当してきた作曲家を振り返ってみようかなと。

 

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マシュー・マージソンとマイク・ハイアムによるティム・バートン映画の音楽はどんな感じ? 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

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ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
ティム・バートン監督作だけど音楽はダニー・エルフマンではなく、
『スカイライン-征服-』や『キングスマン』のマシュー・マージソンと、
多くのバートン作品でミュージック・エディターを務めるマイク・ハイアムの二人です。

まずこの時点で「何で今回はエルフマンじゃないの?」となるわけですが、
まぁ今回は90年代のような仲違いとかではなくて、
単にスケジュールの都合ではないかと思います。

だってもし万が一仲違いしていたら、
去年「ティム&ダニー 映画音楽コンサート」なんてやってるわけないじゃあないですか。
(ついでに言えばワタクシがバックステージ見たダニーさんも終始ゴキゲンでしたし…)

ま、そのへんはバートン監督の次回作で答えが出るでしょう。

 

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Film Music Magazineが選ぶ2015年のベスト・フィルムスコア10選

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映画音楽専門誌…というか、
映画音楽情報サイトのFilm Music Magazineが、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
The Runners-Upの作品を10タイトル、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出していました。

http://www.filmmusicmag.com/?p=15503

専門サイトの作品選びというのは往々にして過度にマニアックだったり、
映画音楽通を気取った感じのものだったりもするのですが、
ここのサイトのトップ10はサントラビギナーにも優しい作品が並んでいて、
ワタクシの感覚とも割と合ってるセレクトになってましたねー。

 

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『キングスマン』は劇中使用曲の選曲センスもキレッキレだった!…の巻

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前回『キングスマン』(14)のオリジナル・スコアについて書かせて頂いたので、
今回は映画本編で使われた既製曲について。

マシュー・ヴォーン監督作品のシニカルかつ意表を突く選曲センスには、
ワタクシ『レイヤー・ケーキ』(04)の時から注目しておりましたが、
(ああいう場面でデュラン・デュランの”Ordinary World”を使いますか!と驚いた)
今回の選曲もなかなかすごかった…。
曲数的には『キック・アス』(10)の時よりも少ないのですが、
選曲の裏に込められたブラックユーモアのドギツさは『キック・アス』以上でした。

 

ひとまず使用曲をざざーっとリストアップしてみましょうか。

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シンフォニックでスタイリッシュ、そしてメロディアスな『キングスマン』の音楽。

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9月は『ピクセル』(15)と『キングスマン』(14)がほぼ同時公開ということで、
図らずもヘンリー・ジャックマンの音楽担当作品がまとめて公開されることになりました。

ワタクシ、マシュー・ヴォーンの監督作は基本的に好きでして、
『レイヤー・ケーキ』(04)は彼のベスト作品だと思っているし、
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)もシリーズで一番好きな作品なのですが、
『キック・アス』(10)は周囲の盛り上がりほど正直ノレなかった部分がありまして、
特にヒットガールに関してはハートを奪われるどころか、
無双が壮絶すぎて空恐ろしさを感じた始末でして…。

なので今回の“キレッキレ”なるキャッチコピーが踊る『キングスマン』はどうかなーと思ったのですが、
いやーーー面白いじゃないですかこの映画!
相変わらず劇中かなりハデに殺生をやってくれますが、
当方の想像よりも血生臭くない見せ方をしていたので、
まぁこれならいいんじゃないかと。
強いて言うなら『ブレイド』(98)のバンパイア消滅描写に近い感じ。

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