『リーサル・ウェポン』のCD8枚組ボックスセットのサントラ盤

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年末年始の映画チャンネルの定番企画といえば、何と言ってもシリーズ一挙放送。

『ワイルド・スピード』から『バットマン』、『エクスペンダブルズ』に『スター・ウォーズ』と、まぁどの局もいろんなシリーズものを出して参りましたが、個人的にはザ・シネマの『リーサル・ウェポン』一挙放送がなかなか嬉しかったり。

こういう「観ようと思えばいつでも観られるシリーズもの」というのは、「ま、そのうち観ればいいや」と先送りしてしまいがちなので、こういう風に年末年始にまとめてドカンと放送してもらえると、「せっかくだからちょっと観ようかな」と”その気”にさせてもらえるんですね。

で、『リーサル・ウェポン』といえば、ワタクシ3年ちょっと前にLa-La Land Recordsから発売になったサントラ盤のボックスセットを買いまして、そのことをブログでも書かせて頂いたつもりだったのですが、どうやらワタクシの勘違いだったようで、過去の投稿を遡っても何も書いていなかったので、改めて製品をご紹介させて頂きます。

 

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不朽&不遇の名作『アイアン・ジャイアント』のサントラ盤を振り返ってみる。

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先日『世界一キライなあなたに』(16)のマスコミ試写に行った時、
ワーナー試写室の前に『アイアン・ジャイアント』(99)シグネチャー・エディションのチラシが置いてありました。

劇場公開、楽しみにしてたんですけどね…。
劇場公開、楽しみにしてたんですけどね…。

で、『セカキラ』本編が始まるまでチラシを読んでいたらのですが、
特別版Blu-rayの発売と一部劇場での10/29映画公開、
そして劇場限定のシグネチャー・エディション・スペシャルセット発売の告知が載っていて、
「おおお、劇場公開当時不遇だった『アイアン・ジャイアント』が再び劇場公開されるとは!世の中いいこともあるもんだなぁ」…と楽しみにしていたのですが…。

まさかの劇場公開中止のお知らせ…。

http://wwws.warnerbros.co.jp/iron-giant/

 

1999年当時も作品の評価は高かったのに本国で興行的に失敗して、
それゆえに日本でもマトモに宣伝されず不当な扱いを受けてきたのに、
劇場公開から16年を経て根強いファン人気に支えられてきたにもかかわらず、
またしても劇場公開中止という気の毒な扱いを受けることになるとは…。
(ワーナーのサイトには”一旦公開を中止”と書いてありますが)

まあBlu-ray自体は予定通りリリースされるようではありますが、
ワタクシは劇場の大画面で『アイアン・ジャイアント』を観たかったんですよね…。

 

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あの「20世紀フォックス映画 75周年記念盤」がDSDリマスタリングで再登場しましたの巻

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映画会社20世紀フォックスの75周年を記念して、2010年にVarese Sarabandeからリリースされた3枚組の企画盤、「20th Century FOX: 75 Years of Great Film Music」。
先日ランブリング・レコーズさんから国内盤がリリースされました。
75周年からさらに6年経っての国内盤リリースなので、ある意味80周年記念盤という感じでもありますね(正確には81周年ですが細かいことは気にしない)。

日本サントラレーベルの良心・ランブリング・レコーズさんですから、もちろん輸入盤にオビをつけただけの再発売なんてものではありません。
「サウンドトラック傑作選50」や「サウンドトラック名作選35」でおなじみになった、DSDリマスタリングによる音質向上を行っているのです。
ディスク3枚組で3,000円(+税)だから、1枚1,000円。
ディスク1枚に20曲前後収録しているので、1曲50円の計算になりますね。
しかもリマスター音源。なかなかのお得感ではないでしょうか。

…で、国内盤をリリースするからということで、先方からワタクシにライナーノーツの執筆依頼が来まして、僭越ながらあれやこれやと音楽紹介/作曲家紹介を書かせて頂きました。

 

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『インターステラー』を観て思ったこと→『イベント・ホライゾン』はもっと評価されていい映画です!

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前回ブログに投稿したとおり、
ワタクシ『インターステラー』(14)を観てきたわけですが、
劇中のワームホールの説明シーンを見た時にふと思い出したのです。
「ああ、これ『イベント・ホライゾン』(97)と全く同じ説明の仕方だわー」と。
そして映画を観終わる頃にはこう確信しておりました。

『イベント・ホライゾン』はもっと評価されて然るべき作品ではないだろうか?

まぁワタクシこの映画が劇場公開当時から大好きだったので、
かなり個人的な贔屓も入ってますが、
ワームホールを題材にしたSFスリラーとしてはかなりよく出来た映画ではないかと。

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トーマス・ニューマンの『007 スカイフォール』の音楽はよく出来ていると思うの巻

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金曜に『007 スカイフォール』(12)のサントラが届いたので、
週末に延々と聴きまくってました。
音楽はサム・メンデス監督のお気に入り、トーマス・ニューマン。

ワタクシはトーマス・ニューマンの音楽が好きなので、
アメリカ人の彼があの007の音楽担当に抜擢されたというのはかなり感慨深いものがありました。
アメリカ人作曲家の起用は『消されたライセンス』(89)のマイケル・ケイメン以来になりますかねー。

トーマス・ニューマンとアクション大作(しかも007シリーズ)というのがなかなか頭の中で結びつかなかったのですが、
なるほどこう来たかと。
『スカイフォール』の前にロマンティックSFサスペンスの『アジャストメント』(11)と、
スパイスリラーの『ペイド・バック』(11)の音楽を担当したのがいい準備運動になったようです。

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