Out of Noise

教授の新作『Out of Noise』を購入しました。

今回は「フルアートワーク盤」、「パッケージレス盤」、「アナログ盤」、「配信盤」の
4つのリリース形態だったわけですが、ワタクシは無難に「パッケージレス盤」を
チョイスしました。

学生の頃だったら迷うことなく「フルアートワーク盤」を選んだと思うのですが、
以前『Sweet Revenge』と『Smoochy』を初回限定盤で買ったら置き場所に困った、
という思い出があるので、今回はパッケージレス盤にしました。

それに、今月は幸宏さんの新譜『Page by Page』と再発盤でお金を使いそうだったので・・・。

さて本題の『Out of Noise』なんですが、うーん・・・ワタクシにはかなり難解かつ高尚な
感じでした。

commonsのメールマガジンや雑誌の記事などを読んで、大体こういう音楽になるだろう
とは思っていたのですが、想像以上に「ピアノ曲」(『BTTB』とか『トニー滝谷』みたいな
感じ)が少ないなぁ、と。その辺がちょっと意外な気もしました。

commonsmartのサイト内に教授本人の楽曲解説があるので、詳しくはそちらを
見て頂くとして、まぁ今回のアルバムは教授の音楽のコアなファン向きというか、
「家具の音楽(サティ)」、「ミュージック・コンクレート」、「アンビエント」、「ブライアン・イーノ」
というようなキーワードにピンと来た方向けの作品と言えるでしょう。

ワタクシは『音楽図鑑』を教授作品のベストに挙げている人間なので、あのような音楽は
もうやってくれないのかな、と思うと少々寂しくなったりします。

でもHASYMOのライヴで「Tibetan Dance」とか演ってるから、本人もああいうノリは今でも
嫌いじゃないとは思うんだよなぁ。あるいは今の教授の音楽嗜好でああいうサウンドを
やろうとすると、前回の『Chasm』みたいになるのでしょうか。

今回の『Out of Noise』、ワタクシは仕事中のBGMや就寝前のBGMとして楽しんでます。
このアルバムは論理的に「理解」して聴こうとすると(精神的に)相当疲れますが、肩肘
張らずにリラックスして聴くとあら不思議、ピアノ、弦、環境音といった音の層が心地よく
耳に入ってくるではありませんか。

そんなわけで、第一印象の難解さから解放されたワタクシは、現在このアルバムを
仕事場でリピートして聴いている毎日です。

    

クリスチャン at ECW

このブログに「WWE」のカテゴリを作ったのはいいものの、最近何だか
WWEのストーリー(特にRAW)が以前よりもつまらなくて、特に書きたいと
思う事がなくなってしまったのですが、いやー今日のECWは嬉しいものが
ありました。

「キャプテン・カリスマ」(CLBに非ず)クリスチャンがWWEに復帰ですよ!

ウチはFIGHTING TV サムライに加入していないので、スカパー!の
無料開放デーでしかTNAを観られなかったのですが、今度から毎週
またクリスチャンが観られるので嬉しい限り。

しかもECWで復帰というのが嬉しいじゃありませんか。最近のRAWは
ストーリーが辛気くさいから、どうせ復帰するならECWかSmackdown!が
いいなぁ・・・と思っていただけに、ナイス選択。

ワタクシのご贔屓のクリス・ジェリコとマット・ハーディーが、シリアスで
ヘビーでダークなヒール・キャラになってしまって凹んでいたのですが、
クリスチャンの復帰でまたモチベーションが上がりそうです。

クリスチャンといえば、映画『シューテム・アップ』(07)にチョイ役で出てましたが、
ありゃチョイ役というよりエキストラでしたな(セリフ無いし・・・)。
Jay Resoでクレジットされてるし、アレは言われなきゃ気付かないわ。

   

パッセンジャーズ

さてさて、本日は『レイチェルの結婚』(08)でアカデミー主演女優賞にノミネートされたアン・ハサウェイ主演作『パッセンジャーズ』(08)のご紹介です。

こういう映画は予備知識ナシで観に行った方が断然面白いので、ストーリーについては「飛行機事故の生存者をめぐるサスペンス」という程度で詳細は伏せさせて頂きます。ま、カンのいい人は途中で結末が分かるかもしれませんが、だからといって「オレ、オチが分かっちゃったもんねー」と得意顔で吹聴するのは野暮ってもんです。

この映画で重要なのは、そこに至る「過程」なんですな。サントラ盤の解説にも書きましたが、『パッセンジャーズ』は「結末」ではなく「過程」をじっくり味わって頂きたいと。ワタクシはハーヴェイ・カイテルの「あの映画」とか、ユアン・マクレガーの「あの映画」の世界観が大好きなので、ラストは不覚にも目頭が熱くなりました。

特にパトリック・ウィルソンの演技がいいんですよ。『リトル・チルドレン』(06)で「プロム・キング」を演じたあの人なんですが、この映画ではミステリアスな生存者エリックを演じております。登場した時は大惨事で死にかけた割には妙に平然としていて、診察を口実にクレアをナンパしたりするヤサ男なのですが、映画が後半に進むにつれて繊細かつ包容力のある面を見せてくれたりして、なかなかカッコイイではないかと思ってしまったわけです。

女性ドラマを得意とするロドリゴ・ガルシア監督だけあって、アン・ハサウェイもかわゆく撮れてます。一応キャリアウーマン的役どころなのでしょうが、イマイチ頼りない感じが萌えどころというか(笑)。全編出ずっぱりですし、「ハサウェイたんラブラブ」な人にも満足して頂けるかと。

さて『パッセンジャーズ』の音楽はといいますと、エドワード・シェアマーが担当してます。強烈な個性のあるアーティストではないので、いまいちメジャーになりきれない感はありますが、今回の音楽はアンビエント系でよい感じ。シェアマーといえば、『光の旅人 K-PAX』(01)というアンビエント・スコアの隠れた名作を世に送り出した実績があるわけですが、本作はその延長線上にある音楽といっていいでしょう。ピアノ(キーボード)のメランコリックな調べと、さざ波のように押しては退いていくシンセ・サウンドが心地よいです。特にエンドタイトル曲が出色なので、映画が終わっても席を立たない方がよろしいかと思います。

サントラ盤はランブリング・レコーズより3月4日発売です。輸入盤はハサウェイたんの顔が少々バタ臭い(?)感じで写っているので、ジャケットは国内盤の方が日本人の美的感覚に合っていると思います。

『パッセンジャーズ』オリジナル・サウンドトラック
音楽:エドワード・シェアマー
品番:GNCE7045
定価:2,625円

    

ベスト・サウンドトラック・30トラックス

ワタクシは「情緒」にこだわるタイプなので、音楽アルバムというものは音楽とジャケット、
歌詞カード(もしくはライナーノーツ)、ケースなどをひっくるめた「パッケージ」になって
初めてひとつの作品になるものと考えていたりするわけです。

なので、アーティストの作品をCDとして手元に置いておきたい(インテリアとして部屋に
飾ったりするので)ワタクシとしては、「曲をダウンロードして買う」という習慣がどうにも
馴染めなかったりするのですが、最近になって「ま、ベスト盤とかリミックス盤くらいは
配信でもいいかな」と思うようになりました。

やっぱりコンセプトとかアーティストの世界観/メッセージが確立されたオリジナル・
アルバムは真剣に聴きたいけれども、リミックス盤とか新規リスナー向けのベスト盤
なんかはもっと気楽に聴いてもよいのではないかと。

…などという事を考えていたら、いつもお世話になっているランブリング・レコーズさんから
『ベスト・サウンドトラック・30トラックス』なるiTunes限定のコンピ盤の情報を頂きました。

コチラのアルバム、いわゆる新旧有名映画のサントラ・ベスト的な内容なのですが、
既存の音源をコンパイルしたものではなく、プラハ交響楽団が新たにカヴァー演奏した
内容になってます。

主な収録作品は『スター・ウォーズ』、『ゴッドファーザー』、『ロッキー』といったクラシックの
定番作品から『ターミネーター』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ブレードランナー』などの
80年代作品、『ハリポタ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』といった近作まで有名どころを網羅
している感じ。基本的にそれぞれの作品のテーマ曲やスコアの組曲が収録されてます。

プラハ・フィルは映画音楽のカヴァー録音にあたって、実際にその映画のレコーディングで
使われたオリジナルの譜面か、サントラと同じオーケストレーションの譜面を使って演奏
するので、カヴァー集でも「原曲と雰囲気が違ったらイヤだなー」という心配もほとんど
ありません。なかなかいい塩梅です。

で、アルバムのお値段なんですが、30曲・約2時間収録で1,200円。こういったベストをCDで
出すと大体2枚組で3,000円前後ですかね。それを考えるとヒジョーにお得です。

「とりあえず有名映画のテーマ曲だけざざーっと聴きたいんだけどな・・・」とお考えの方には、
お値段は安いわ置き場所はとらないわで、なかなか便利なアイテムではないかと思います。

今からこのテのベスト盤を買うなら、コレを押さえておけば不自由しないでしょう。
iTunesをご利用の方は、コチラから製品サイトに行けますぞ。

ま、パッケージ主義のワタクシではございますが、「ベスト盤はお安く配信で、オリジナル・
アルバムはパッケージで」というふうに買って頂くと、消費者のおサイフにも優しい上に、
音楽市場にも優しいのではないかと思った次第です。

・・・というわけで、3月4日にランブリングさんからリリースになる『パッセンジャーズ』の
サントラ盤は、ぜひぜひCDでお買い求め下さい。

ワタクシも一生懸命ライナーノーツを書きましたので、よろしくお願い致します。
(その話についてはまた今度)

   

アカデミー作曲賞を振り返ってみる

そうかー、作曲賞も歌曲賞も『スラムドッグ$ミリオネア』(08)の一人勝ちかぁ。

ワタクシが以前のブログで書いた予想は

本命:アレクサンドル・デプラ
対抗:A.R. ラフマーン
大穴:ダニー・エルフマン

だったわけですが、デプラさんは受賞しなかったか・・・。期待してたんだけどな。
いや、A.R.ラフマーンの音楽も面白いし、決して悪くはないんですけど。
これまでデプラさんのCDのライナーノーツを4回担当した事もあって、個人的に
思い入れがあったんですよね。

それに、何かこう・・・ひとつの映画が賞を独占したりすると興ざめしません?

さて以前のブログで「アカデミー賞は非西洋圏の音楽を高く評価する傾向がある」という事を
書かせて頂きましたが、この法則は今回の受賞結果にも当てはまったようです。

しかしアカデミー賞はハリウッド在住の(or アメリカ人の)作曲家に冷たいなぁと思いました。
ここ数年を振り返ると、ダリオ・マリアネッリはイタリア系、グスターボ・サンタオラヤはアルゼンチン、
ヤン・A・P・カチュマレクはポーランドですからねぇ。

アカデミー賞は(作曲賞に関して言えば)音楽が良くて受賞者を選んでいるというより、「映画が
よかったから、ついでに作曲賞もあげましょう」みたいな選び方をしているような気がしました。

・・・という事は、来年の作曲賞は「映画自体が高く評価されている作品」か「エスニックな音楽の
作品」か「非アメリカ人の作曲家の作品」を選べばいいわけか。

そんな予想の仕方はイヤだなぁ・・・。