ワタクシはレーベル業と並行して映画音楽解説も生業としておりますので、
先日のFilm Music Magazineのように、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出してみました。
なお「日本で今年劇場公開(もしくはDVD/ブルーレイリリース)になった作品」が対象なので、
中には製作年が2015年以前の映画もありますが、その点はご了承下さい。
ワタクシはレーベル業と並行して映画音楽解説も生業としておりますので、
先日のFilm Music Magazineのように、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出してみました。
なお「日本で今年劇場公開(もしくはDVD/ブルーレイリリース)になった作品」が対象なので、
中には製作年が2015年以前の映画もありますが、その点はご了承下さい。
映画音楽専門誌…というか、
映画音楽情報サイトのFilm Music Magazineが、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
The Runners-Upの作品を10タイトル、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出していました。
http://www.filmmusicmag.com/?p=15503
専門サイトの作品選びというのは往々にして過度にマニアックだったり、
映画音楽通を気取った感じのものだったりもするのですが、
ここのサイトのトップ10はサントラビギナーにも優しい作品が並んでいて、
ワタクシの感覚とも割と合ってるセレクトになってましたねー。
東京での上映開始から遅れること約1ヶ月半。
やっと『ナイトクローラー』(14)を観ることが出来ました。
ワタクシ映画が日本公開になる前に既にサントラ盤を買っておりまして、
映画を観る前の段階でかなり音楽を聴き込んでいたのですが、
実際に映画本編を観るといろんな発見があって面白かったですね。
サントラ盤やオサレなコンピ盤、
国内外の個性派アーティストのアルバムを精力的にリリースしているランブリング・レコーズさんから、
サウンドトラック盤の新旧名作50タイトルがリイシューされることになりました。
しかも全作品DSDリマスタリング&低価格でのリリース。
さらに高音質96kHz/24bitハイレゾ配信も同時リリースしてしまうらしいです。
以下、ランブリングさんのサイトから、
今回のリイシューのコンセプト紹介文を抜粋。
「この音楽、どこかで聴いたことある…」
そうした音楽のフレーズは、映画のサウンドトラックの楽曲であることがしばしば。
映画音楽の「スコア」と言われる音楽の深さ、
そしてそのクオリティの高さを皆さんに体感して頂くべく、
全ての音源にDSDリマスタリングを施し、
往来よりも低価格で発売することになりました。
より良い音源に生まれ変わったサウンドトラック、
一挙50タイトルをお楽しみ下さい!
オリジナル・スコアの奥深さ、
そしてクオリティの高さをリスナーの方に体感してもらいたいから、
単に旧盤をそのまま安価でリリースするのではなく、
DSDリマスタリングによる質の高い音で再発売しましょう!という心意気。
サントラの仕事に携わる者としては、嬉しくて泣けてきますね。。
これはもう「歌の入ってないサントラ盤はつまらない」とか言ってられませんよ!
スコア盤の面白さが分かると、映画もより深く味わえるようになりますからねー。
ジェイソン・ボーン・シリーズの立役者を4人挙げるとするならば、
主演のマット・デイモン、
1作目の監督・シリーズ3作の製作総指揮のダグ・リーマン、
2・3作目の監督のポール・グリーングラス、
そして音楽のジョン・パウエルという事になるでしょう。
この4人が全員プロジェクトから離脱して、『ボーン・レガシー』(12)の音楽は一体誰が担当する事になるのかと思ったら、ジェームズ・ニュートン・ハワードが手掛ける事になりました。
監督のトニー・ギルロイとは『フィクサー』(07)と『デュプリシティ』(09)で仕事しているし、プロデューサーのフランク・マーシャルとも一連のM・ナイト・シャマラン作品で交流があるので、この人選は割とすんなり決まったのではないかと。
さてジェイソン・ボーン・シリーズの音楽と言えば、サンバの如く豪快にパーカッションを鳴らしまくるスピード感&グルーヴ感抜群のサウンドが魅力だったわけですが、果たしてパウエルが生み出した”ジェイソン・ボーン・サウンド”をJNHがどう料理するのか。似たようなノリのスコアを書くのか、あるいはパウエルとは違う手法で攻めてくるのか、個人的には興味津々でございました。
先に結論から申しますと、前者の「似たようなノリのスコア」でした。
JNHの仕事で言えば『ソルト』(10)のノリに近いサウンドかなー。