『ブルー・プラネットII』のサントラ盤を聴いて思ったこと→近年のハンス・ジマーはドキュメンタリー音楽が面白い。

ランブリング・レコーズ様のご依頼で、BBC製作の海洋ドキュメンタリー『ブルー・プラネット』シリーズ(01,17)の日本版サントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。
音楽担当は第1作がジョージ・フェントンで、第2作がハンス・ジマーとジェイコブ・シェイ、デヴィッド・フレミングの三人。

『ブルー・プラネットII』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
『ブルー・プラネットII』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)

順番的には第1作からご紹介すべきなのでしょうけれども、ジマー作品ということで注目度が高そうな第2作のサントラからご紹介させて頂きます。

ジマーさんは2013年にブリーディング・フィンガーズ・ミュージックを設立して以来、ドキュメンタリー番組/映画の音楽も積極的に作曲するようになりました。
「ジマーの音楽制作会社といえばリモート・コントロール・プロダクションズだろ」と思われるでしょうが、ブリーディング・フィンガーズ・ミュージックはRCPともまた少し違う会社です。そのあたりはサントラ盤の差込解説書にざっくり書かせて頂いたので是非ご一読下さい。
レストランとかで例えると、ブリーディング・フィンガーズ・ミュージックは「支配人ハンス・ジマー、総料理長ジェイコブ・シェイ」という感じなのかな。ちょっと違う気もしますが。

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BANGER!!!で書いた『アイス・ロード』音楽紹介コラムの補足的なお話

先日、BANGER!!!で映画『アイス・ロード』(21)の音楽紹介コラムを書きました。

トラック野郎リーアム・ニーソン出陣!『アイス・ロード』 長距離ドライバーの矜恃をカントリー音楽と熱い劇伴で描く
https://www.banger.jp/movie/67677/ #BANGER

書くべきことはほぼ書けたかなとは思うのですが、製品情報などについてもう少し補足しておいたほうがいい気がしたので、当方のブログにて書かせて頂きます。

BANGER!!!のコラムの中でも書いたとおり、こちらの映画のサントラは「ソングコンピアルバム」と「スコアアルバム」の2種類がリリースされています。

まずコンピアルバムですが、映画本編で使われた曲が6曲と、映画で未使用の発売元レーベルの”推し”アーティストの曲が6曲という、いわゆる”Music from and inspired by”のアルバムとなっています。
で、ダウンロード版は12曲なのですが、CDアルバムだと1曲少ない11曲になっています。

とはいえ映画で未使用の曲が1曲入っていないだけなので、amazonでアルバムを購入するならば、DL版より値段が安いCDで買ったほうがお買い得ではないかと思います

ちなみに「映画本編で使われた曲が6曲」と書きましたが、ゲイリー・レボックスの「We Got Fight」と、アリソン・ムーラー&マーク・コリーの「All Coming Down」はエンドクレジットで流れるので、劇中で流れる歌曲は4曲ということになります。

そしてお次はスコアアルバム。
音楽担当のマックス・アルジは『クロール 凶暴領域』(19)の人ですね。
リモート・コントロール・プロダクションズで修行した作曲家さんですが、最近になってRCPから独立したっぽいです。


今回は『クロール』の時のようにローン・バルフが音楽プロデューサーとして名を連ねていないのも、そういうことなのではないかなと。

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最近買ったサントラ盤(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ラブ&モンスターズ』)

現在、仕事で優先的に聴かなければならない音源が複数ありまして、ほかのサントラを聴く時間が作れない状況が続いています。

しかしながら在庫があるうちに買っておかないと、あとになって欲しくなっても品切れというケースが多々ありますので、ひとまず買うだけは買いました。

まだ1回しか聴いていなかったり、
仕事場に積み状態のままだったりしますが、
とりあえず最近買ったサントラ盤はこんな感じです。

■その1:『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)

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『ドロップ・ゾーン』の長尺版サウンドトラックアルバムが発売になるというお話

以前ザ・シネマで『ドロップ・ゾーン』(94)の放送があった時にサントラの話をツイートした記憶があるのですが、「エクスパンデッド盤が出ないかなー」という我が願いが届いたのか、単にそういうリリース計画がもともとあったのか、Quartet Recordsからめでたく長尺版サウンドトラックアルバムが発売になります。

『ドロップ・ゾーン』のサントラは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのテーマ曲「彼こそが海賊」の原型とも言える曲が収録されているので、以前からマニア人気の高いアルバムでした。
監督のジョン・バダムはアーサー・B・ルビンスタインとのコラボで知られていましたが、『バード・オン・ワイヤー』(90)と『アサシン 暗・殺・者』(93)とこの映画で3回ジマーさんとコラボしていたんですよね。『アサシン』も長尺版サントラの発売が待たれます(個人的に好きな作品なので…)。

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ハンス・ジマー式ドキュメンタリー音楽の世界を堪能できるアルバム 『リビルディング・パラダイス 楽園に戻るまで』

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、ドキュメンタリー映画『リビルディング・パラダイス 楽園に戻るまで』(20)のサントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。
音楽担当は『ワンダーウーマン 1984』(20)のハンス・ジマーと、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)のローン・バルフ。

この映画はナショナル・ジオグラフィックのチャンネルで確か昨年の11月くらい(だったと思う)に放送されたぐらいで、劇場公開にもなっていないし、CSのほかのチャンネルでも放送していないような気がしたのですが、ランブリングさん的には「それでもこの作品は是非リリースしたい」という思いがあったようです。「ジマーさんの音楽が素晴らしいから」ということなんだろうなと思います。

実際、ランブリングさんはジマーのドキュメンタリー系サントラをいくつかリリースしていて、『プラネット・アースII』(16)と『Seven Worlds One Planet』(19)は大変よいアルバムでした。

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