目黒シネマで『ザ・セル』が1週間上映になるので、ハワード・ショアの音楽のことなど書いてみる。

別に目黒シネマでの【ターセムと石岡瑛子 美しき幻想】特別上映を予測していたわけではないのですが、先頃『ザ・セル』(00)のサントラ盤を中古で手に入れました。

Xにも書いたとおり、劇場公開当時国内盤サントラを買ったものの、仕事場も自宅も実家もいくら探してもアルバムが見つからず、学生の頃に売ったか、東日本大震災のときに被害に遭ったCDの中の一枚になってしまって完全に紛失したようでした。
「こんなマニアックな映画のサントラ、中古でも出回ってないだろうな…」とダメ元で調べてみたら、某所で至って標準的な中古価格で売られていたのを見て即購入した次第です。例えばamazonで出品されている中古品だとこんな感じ。いろいろ調べてはみたのですが、デジタル版はリリースになっていないのかな。

『ザ・セル』オリジナル・サウンドトラック(中古品) – amazon

で、久々に、本当に10数年ぶりくらいに『ザ・セル』の劇伴をしっかり聴いたのですが、「すごい、いや、すさまじい音楽だな」と改めて思いました。
モティーフとかメインテーマのバリエーションで聞かせるような、西洋的な文脈で作曲した劇伴ではない。エキゾティックなサウンドが強烈な印象を残す「異界の音楽」とでも申しましょうか。

ひとくちに「エキゾティックなサウンド」と言っても、「これは一体どこの国の音なのか?」という疑問にまず直面するわけですが、演奏を担当しているのが「ザ・マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカ」なのでモロッコのスーフィー音楽/トランスミュージックということになります。

サイコキラーのカール・スターガー(ヴィンセント・ドノフリオ)のいびつな精神世界を、エキゾティックなトランスミュージックで描き出したというわけですな。

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『コップランド』Quartet Records盤サウンドトラックアルバムが届いたので雑感。

Quartet Recordsから発売になった『コップランド』(97)の2枚組拡張版サントラが届きました。
先日ショップから発売日変更のお知らせメールが来たときは「また発売日が延びるのかな」と思ったものの、逆に発売日が早くなりましたというお知らせでした。

Howard Shore / CopLand O.S.T. (Expanded and Remastered Edition) – TOWER RECORDS

『コップランド』のサントラは当時Milan Recordsから発売になっていましたが、収録時間が約40分と短めでした。

今回はDisc 1にハワード・ショアの劇伴を30曲68分、Disc 2にMilan盤の内容をまるっと収録し、ボーナストラックとしてバージョン違いの劇伴などを21曲追加収録しています。Disc 2の収録時間は約66分なので、合計135分くらいかな。

Howard Shore/ Cop Land (2CD) – amazon

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『セブン』の期間限定IMAX上映があるので、ハワード・ショアの劇伴とオープニング/エンディング曲についてもう少し書いてみました。

1月31日から『セブン』(95)の期間限定IMAX上映が始まるとのこと。
そして3月には『セブン<4K ULTRA HD&ブルーレイセット』が発売になるそうです。

セブン (4K ULTRA HD&ブルーレイセット) (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray] – amazon
セブン [4K Ultra HD Blu-ray Disc+Blu-ray Disc] – TOWER RECORDS

ハワード・ショアのスコアアルバムについては以前ブログでご紹介済みですが、せっかくなのでトレンドに乗ってもう少し何か書いてみたいと思います。

SEVEN: Complete Original Score (Collector’s Edition Soundtrack Album) – amazon music

実は前回のブログを書いたとき(=HOWE RECORDSから発売になったスコア盤を聴いたとき)、「このことを書こうかな、どうしようかな」と逡巡して、結局書くのを見送ったネタがありました。当方の憶測に過ぎないし、ショア本人がそう答えていたわけでもなかったので。

その一方で「もしかしたらこれは大発見かも…?」という思いもあり、ネタを眠らせておくのも勿体ない気がしました。あくまで憶測の域を出ない当方の個人的見解ということで、さらっとご高覧頂ければと思います。

それは何かと申しますと、「ジョン・ドゥのテーマ」についてです。

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『セブン』のスコア完全盤にNINの”あの曲”とデヴィッド・ボウイの”あの曲”を追加した話

ハワード・ショアのレーベル、HOWE RECORDSから発売になった『セブン』(95)のスコア完全盤サントラに、ナイン・インチ・ネイルズの”Closer (Precursor)”とデヴィッド・ボウイの”The Hearts Filthy Lesson”を追加して拡張盤サントラを自作しました。

これはコロナ禍初期のステイホーム生活中に行った作業なのですが、ブログで書いていなかった気がするので書きます。

『セブン』のサントラは映画公開当時TVT Recordsからリリースになっていて、劇中使用曲にショアのスコアを2曲(うち1曲は組曲形式)収録した、いわゆるソングコンピ盤でした。
しかし誰もが聴きたかったであろうNINのオープニング曲と、「クレジットが上から降りてくる」という印象的なエンドクレジットで流れるボウイの曲は未収録でした。よくある権利関係の都合というやつだったのでしょう。

「確かにこの曲使われてたけどさ、自分が聴きたいのはそれじゃないんだ…。それにショアのスコアももっと聴きたいんだよ…」と思いながら何年も過ごしたものです。

でもボウイとNINの曲ぐらいは自分で入手出来るんじゃないかと思い、当時高校生だった自分はゴチャゴチャしたデザインのエンドクレジット(読みにくかった…)の情報をもとに、レコードショップでお目当ての曲を探しました。

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最近買ったサントラ盤のお話:『THE BATMAN -ザ・バットマン-』『ヴィデオドローム』『アイアン・ジャイアント』(デラックス盤)

最近というには少々日にちが経ってしまったものもありますが、先月から今月にかけてこのようなサントラ盤を買いました。

その1:『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(22)

コロナ禍で映画館へ行かなくなっているので、映画本編を観るのは当分先(=家で観られるようになってから)になるものの、サントラ盤は先に買っておきました。
なぜなら以前ブログでご紹介した『マトリックス レザレクションズ』(21)のサントラ盤と同じように、CDプレス盤で買えるのはランブリング・レコーズさんの初回導入分だけだったから。案の定、CDプレス盤は早い段階で売り切れてしまいました。

音楽担当はマイケル・ジアッキーノ。
ものすごくダークで重々しい音楽でした。
これはもうホラー映画の劇伴と言っても差し支えない。
その一方で、ヒーロー映画(ダークヒーロー映画)らしいリスナーを高揚させる瞬間も随所に用意されている。ジアッキーノ渾身の傑作スコアでした。

ジアッキーノはシンセとかドラムループを基本的に使わないタイプの作曲家なので、そういう意味ではダニー・エルフマンのバットマン音楽に回帰したとも言えるのかな。
今回の『THE BATMAN』のほうがコミックス的なノリも抑えめで陰鬱なトーンになってますが。

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