ロイ・バッドの音楽が聴きたくて『GET CARTER(狙撃者)』デラックス・ハードブック・エディションのサントラ盤を購入。

先頃NHK BS1「プレミアムシネマ」で『ドラブル』(74)の放送があったとき、ロイ・バッドの音楽がよかったのでサントラ盤を衝動買いしてしまいました。まだCDで買えたというのが実に運が良かった。

その後バッドの音楽に遅ればせながらハマってしまった当方は、「ほかにもロイ・バッドのサントラを聴きたいな」と思って購入可能な製品を調べて回っておりました。

そういえば『狙撃者』(71)こと『GET CARTER』のサントラは「DJ必携のクールなサウンド」とか言われていたなと思い出し、リメイクの『追撃者』(00)でタイラー・ベイツさんがカヴァーしていたテーマ曲も確かにカッコよかったので、この機会にオリジナル版の音楽をじっくり聴こうと思ったのでした。

しかしこのバンド・デシネ風なコマ割ジャケットのCDアルバムは既に廃盤。これはデジタル版で買うしかないかな…と思っていたところ、なんとCherry Red Recordsから発売になったCD3枚組のハードブック・エディションなる形態のサントラ盤がまだ「在庫あり」になっていました。

Get Carter Original Motion Picture Soundtrack (Deluxe 3CD Hardback Edition) – amazon
Get Carter Original Motion Picture Soundtrack (Deluxe Edition) – amazon music

通常盤のサントラを買うよりちょいと値が張るな…と思ったものの、こういうときにケチって購入を見送ると往々にしてあとで後悔することになるので、思い切って買ってしまいました。

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NHK BS「プレミアムシネマ」を観て、思わず『ドラブル』と『ザ・ファミリー』のサントラ盤を買ってしまったお話。

NHK BSの「プレミアムシネマ」は、だいたい以前放送した作品をローテーションで定期的(あるいは不定期)に放送しているのですが、中には未DVD/BD化のレアな作品や、めったにBS/CSで放送しない作品を放送してくれたりするので、毎月放送ラインナップのチェックが欠かせないのであります。

で、先日『ドラブル』(74)の放送がありまして、その少し前にザ・シネマで『国際諜報局』(65)を観ていたこともあり、同じ若き日のマイケル・ケイン主演作ということで録画して鑑賞したのですが、これが実に見ごたえのある作品でした。

“ドラブル”を名乗る人物(組織)に息子を誘拐されたイギリス諜報部員の主人公(これがマイケル・ケイン)が、ドラブルから諜報機関の保有するダイヤモンドを身代金として要求され、自身の所属する諜報機関すらも敵に回して孤軍奮闘するというのが大まかなストーリー。
「世界全てを敵に回そうが息子を取り戻そうとする男」という直線的な展開と、”ドラブル”と英国諜報部、そして主人公の騙し合いというスパイ映画らしいトリッキーな展開がうまく組み合わさっていて、最後まで一気に観てしまいました。やはりスリラー映画は携帯電話が登場しない時代の作品のほうが断然面白い。

そしてロイ・バッドによる饒舌すぎないクールなジャズ風味劇伴も実によかった。
上映時間に占める音楽の割合は決して多くないものの、要所要所で心に残る(あるいは心に楔を打つような)音楽をビシッと聴かせてくれる。
当方の世代/年齢的なものもあって、バッドの作品は『狙撃者』(71)のクールな劇伴程度しか知識がなかったのですが、『ドラブル』の劇伴もかなりいいぞと今更ながらに気づいた次第です。

とはいえ、さすがにサントラは出ていないだろうな…と思って調べてみたら、なんと発売されていたんですね。
「でも発売が25年近く前ではもう手に入らないだろ」と思いつつさらに調べていくと、某所でまだ在庫があったのでした。ええ、もう、即購入ボタンを押しましたよ。
cinephileという英国のレーベルのようで、同じバッドの『狙撃者』のサントラもリリースしていました。

The Black Windmill An Original Soundtrack Recording – amazon music

当方はCDで買いましたが、そこまでフィジカルリリースにこだわらない方は、デジタル版でもアルバムが出ているので、そちらの購入をお勧めします。

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『ゴッドファーザーPART III/ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』35周年記念版サウンドトラックアルバムを買ったので雑感。

少し前の話になりますが、La-La Land Recordsから発売になった『ゴッドファーザーPART III』(90)の35周年記念盤サントラを買いました。
ゴッドファーザーシリーズでCD3枚組ということで、どこで買ってもお値段は大体1万円前後、ショップによっては11,000円オーバーという感じでした。

高い……高いよ……。

この前『バウンド』(96)の新装版サントラの購入を見送ったのは、『PART III』の35周年記念盤サントラのお高い価格のせいだったわけですし。

ま、それはさておき今回の35周年記念盤ですが、ジャケ写からも分かるように映画の再編集版『マイケル・コルレオーネの最期』の公開に合わせたリリースとなっております。
Disc 1に劇中未使用曲も含むカーマイン・コッポラの劇伴をフル収録、Disc 2にAdditional Music(バージョン違いの劇伴や1972年の第1作の劇伴の再録音バージョンなど)を収録、Disc3 に1990年発売の通常盤サントラの内容を丸ごと収録という構成。収録時間はそれぞれ70分、54分、55分くらい。
ひとつ気をつけておくべき点は、本盤は基本的に「カーマイン・コッポラの劇伴集」なので、映画本編で使われた既存の楽曲が新たに収録されているわけではないことです。
既存の楽曲はDisc 3(つまり旧・通常盤サントラ)に収録されている”To Each His Own”と”Preludio and Siciliana”のタイトルがつけられている「カヴァレリア・ルスティカーナ」の2曲だけです。

【輸入盤国内品番】ゴッドファーザー PARTIII」<ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期>(サウンドトラック) – amazon
オリジナル・サウンドトラック ゴッドファーザーPARTIII<ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期>(限定盤)- TOWER RECORDS
The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone (35th Anniversary Remastered & Expanded Limited Edition)<限定盤> – TOWER RECORDS

したがって、今回のデラックス版サントラを買おうかどうしようか悩んでいる方はトラックリストをよく観てから購入をご検討下さい。なにしろお高いサントラ盤なので「あの曲が入ってると思って買ったのに入ってなかったよ! 大枚はたいて損した!」…なんて思ってしまう方もいらっしゃるかもしれないので。収録曲をしっかり確認して、十分納得してから購入してください。

La-La Land Recordsの製品紹介ページ
https://lalalandrecords.com/godfather-coda-the-the-death-of-michael-corleone-35th-anniversary-limited-edition-3-cd-set

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追悼「グルーヴ派の巨匠」ラロ・シフリン 〜個人的に思い入れのあるシフリンのサントラ盤のお話〜

『スパイ大作戦』(68)や『燃えよドラゴン』(73)などの音楽が世代を超えて愛されている巨匠音楽家、ラロ・シフリンが2025年6月26日に亡くなりました。

『スパイ大作戦』(ミッション・インポッシブル)のテーマ曲ほか
映画音楽作曲家のラロ・シフリン死去(amass)
https://amass.jp/183445/

シフリンの翁が90代なのは知っていましたし、93歳で亡くなったと聞くと十分長生きされたとは思うのですが、それでも巨匠の死はやはり悲しい。

おそらくシフリンのような音楽家は今後現れないと思うし、ヒーロー映画とフランチャイズ映画が幅を利かせている現在の映画音楽界では、シフリンが作ってきたような音楽を若手が受け継ぐ流れもなさそうだし、そういった劇伴も需要がないような気がするので、「またひとつの時代が終わってしまった」という気持ちが強くなって寂しくなるのです。

閑話休題。

自分が初めて買ったシフリンのサントラ盤は何だったかなと思い出してみると、『ダーティハリー』のアンソロジー盤でした。この写真(↑)の仏ワーナーから発売されたものではなく、1990年代後半にAleph Records(シフリンのレーベル)から発売になったジャケ写が風景写真のものです。第1作と第2作、第4作からシフリンの劇伴を数曲ずつ選んでコンパイルしたアルバムでした。

Dirty Harry Anthology – amazon music
(アルバムのページがうまく表示されない場合は、再読み込みをしてみて下さい)

自分くらいの歳(ちなみに就職氷河期世代です)だと、シフリンの音楽なら少年時代に『燃えよドラゴン』のテーマ曲を聴いて興味を持つパターンが多いのかもしれませんが、1980年代に少年時代を過ごした当時の自分はカンフー映画に全く興味がなく、どちらかというと刑事もの(『特捜刑事マイアミ・バイス』や『西部警察』)を好んで観ていたのでした。

だからシフリンの音楽も地上波で放送していた『ダーティハリー』でまず興味を持ったのですね。

前述のアンソロジー盤を買ったのは学生時代…高3の頃だったのかな。「ああ、こんな曲が流れてたっけ」と思いながら何度も聴いたものです。あの劇伴がCDで聴けるようになったのが嬉しかった。

『ダーティハリー』のサントラ盤については、以前書いたブログをご覧下さい。

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デイヴィッド・リンチは映画における「音楽」と「音響」と「ノイズ」の楽しみ方を教えてくれた…と思う。

今年も年明け早々いろいろな(悪い)ことが起きすぎて気が滅入っているところ、デイヴィッド・リンチ監督の訃報が入ってしまいました…。

現地の記事だと、リンチは南カリフォルニアの山火事のため自宅から実娘の家に避難したらしいので、肺気腫で弱っているところにこれらの出来事が重なって、健康状態が悪化したのではないかと思われます。弱り目に祟り目というやつでしょうか。気の毒すぎて胸が痛くなります。避難先が家族(実娘)の家で、そこで息を引き取ったというのがせめてもの救い…なのかもしれません。

「リンチさん、タバコ吸い過ぎだよ…。喫煙を控えていればもっと長生きできたかもしれないのに…」

…と当初は思ったものの、少し冷静になって考えてみると、好きなもの(タバコ、コーヒー、ドーナツなど)を好きなだけ嗜んで、流行やプロデューサーに迎合せず自分の撮りたいように映画を撮り、絵画制作や音楽活動にも打ち込み、4度の結婚/離婚を経験…と自分のやりたいように生きてきたわけで、悔いのない人生だったのではないかとも思います。

いまの世の中、長生きしていてもロクなことがなさそうな雰囲気になってきているので、リンチのように「自分のやりたいことをやって気ままに暮らす」という生き方もいいのかもしれないなと思いました。そういう意味ではリンチが羨ましい。孤高の映像作家/アーティストのご冥福をお祈りいたします。

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