9月に帯状疱疹を患った話

いまはもう完治したのですが、9月に帯状疱疹を患って1ヶ月ほど激痛に悩まされておりました。

何だか腹部のあたりにシャツが触れるとヒリヒリするようになって、「自分はもともと乾燥肌の敏感肌だし、前からこうなることが時々あるんだよなぁ」などと思っていたものの、腹部から左脇腹、背中にかけて赤いポツポツが出てきて、水膨れのようなものが出来てしまいました。
「ダニにでも刺されたか? 清潔にしてるはずなのに嫌だなぁ」と思いつつ皮膚科で診てもらったところ、ものの見事に「帯状疱疹です」と診断されました

人生初の帯状疱疹だったので、その瞬間、顔面蒼白になりました。。

お医者様には「最近(新型コロナの)ワクチンを打ちましたか?」と聞かれました。
「いえ、最後に打ったのは○月です」と答えたところ、それなら間隔が空いているのでワクチンの副反応が直接の原因ではなさそうですねとのこと。
お話を伺うと、どうもワクチンの副反応で帯状疱疹が出たという方が多いらしい。
自分の場合は最後の接種から何ヶ月も経っていたので、直接的な原因ではなさそうなものの、「免疫力が落ちているところにストレスや疲労が蓄積して(帯状疱疹の)症状が出たのではないか」という診察結果が出たのでした。

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『トップガン マーヴェリック』のサントラ盤を聴きながら5ヶ月近く過ごしたので、音楽をじっくり分析してみた。

11月2日に『トップガン マーヴェリック』(22)のブルーレイ&DVDが発売になります。

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このブログで何度も書いていますが、ワタクシ若い頃に映画館でインフルエンザをうつされて1ヶ月近く死ぬほど苦しんだ経験をして以来、インフルや新型コロナのようなはやり風邪や感染症が蔓延している時は映画館に行くのを避けるようになりました。
したがって『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)も『DUNE デューン/砂の惑星』(21)も映画館で観たかったけど、どうしても及び腰になってしまい、ブルーレイとかデジタル配信、衛星放送で観られるようになるまでじっと我慢したのでした。

『トップガン マーヴェリック』も映画館の大画面で観たかったんですけどね…。一人暮らしで自由に過ごしていた若い頃と違って、家族のこととかも考えなくてはならなくなったので、結局デジタル配信で鑑賞しました。
映画評とか関連記事とか情報を一切遮断して何ヶ月も過ごすのは実に厳しかったですが、インフルで悶絶した時のように、新型コロナに罹患して家族に迷惑かけたら一生後悔しますから、まあ仕方がありません。

そんなわけで5ヶ月近くサントラを聴いてから映画本編を鑑賞したので、「なるほど今回の『トップガン』の音楽はこういう風にバージョンアップしたのか」と楽しむことが出来ました。せっかくなので当方の分析をブログに書いてみたいと思います。ちなみにワタクシは国内盤サントラを買いました(ボーナストラックでスコアが1曲多かったので)。

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まず今回の音楽担当のクレジットですが、

Music by Harold Faltermeyer, Lady Gaga, Hans Zimmer
Score Produced by Lorne Balfe

…と、なかなかすごいことになっております。
本作のスコアはフォルターメイヤーが第1作で作曲した”Top Gun Anthem”のフレーズと、ガガの主題歌”Hold My Hand”のフレーズをほぼメインテーマとして使用しているので、ジマーさん以外の二人も「スコアの作曲者」というクレジットに値する働きをしたということなのでしょう。
かつて映画主題歌というのは「映画のメインテーマに歌詞をつけたもの」でしたが、本作の場合は「テーマソングのメロディをスコアに組み込む」という作り方をしている。その結果、スコア(劇伴)と主題歌に統一感が生まれたと言えるのではないかなと。

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『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』を久々に観たのでその雑感。

先日、キングレコードの「死ぬまでにこれは観ろ! 2021」で『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(81)のブルーレイをゲットしました。
BSやCSの映画チャンネルでもなかなか放送の機会がなくて、数年ぶりに本編を観た気がするのですが、実に見応えがありました。

「コンピューターでガードされた、ロス最大の地下金庫が深い眠りについた時、俺のラスト・ビジネスが始まった!」


…と見出しには書いてあるものの、プロの泥棒であるフランクのやり方は、ドリルで金庫に穴を開けたり、特別製のトーチで扉を焼き切ったり、ケーブルの束からお目当てのケーブルを探り当てたり、アナログ現場作業なのがグッと来る。
「コンピューターのネットワークに侵入して手を加えて完了!」という近年のケイパー映画の展開に食傷気味なので、上記のような“プロの技”が劇中で丁寧に描かれるとつい見入ってしまう。

80年代といえば、痛快無比なワンマンアーミー的アクション映画とハッピーエンドが主流だったのに、当時これだけ虚無的なエンディングの映画を撮ってしまうマイケル・マンはやっぱりすごいなとも思いました。
(華やかなビジュアルで誤解されがちですが、『特捜刑事マイアミ・バイス』も救いのないバッドエンドのエピソードが結構多かった)

ジェームズ・カーンのプロフェッショナルな銃さばきとか、衣装係が8週間かけて探し回ったけどいいものが見つからなくて、結局スタッフが自作してしまったジェームズ・ベルーシのアロハシャツとか、スタントマンと何度も何度も特訓したベルーシの被弾シーンとか、ベルーシの結婚式の日に追加撮影のスケジュールを入れて、マン自ら彼の婚約者に「撮影が入ったから式を1週間伸ばしてくれ」と電話したとか、この時からマイケル・マンのこだわり(完全主義者っぷり)が随所に炸裂しているのも素晴らしい。

ちなみに映像特典扱いだった本作の4Kレストア版本編ですが、同じ映画とは思えないほど映像のトーンが違ってました。
4Kレストア版は青みの強い寒色系の映像といえばいいのかな。
よりフィルム・ノワールっぽい映像になっている印象ですが、80年代的「ネオン・ノワール」の雰囲気を楽しむならば、通常マスター版の彩度強めな映像もいいんですよね。
だからこの映画の場合、通常版と4Kレストア版のどちらがいいかというのは観る人の好み次第といったところ。
ワタクシは通常マスター版の映像に目が馴染んでしまっている感じ。
だからこそ、4Kレストア版が新鮮な気持ちで観られましたが。

そんなわけで、『ザ・クラッカー』を久々に堪能したので、サントラ盤も連日ガッツリ聴きました。

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