最近買ったサントラ盤のお話:『THE BATMAN -ザ・バットマン-』『ヴィデオドローム』『アイアン・ジャイアント』(デラックス盤)

最近というには少々日にちが経ってしまったものもありますが、先月から今月にかけてこのようなサントラ盤を買いました。

その1:『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(22)

コロナ禍で映画館へ行かなくなっているので、映画本編を観るのは当分先(=家で観られるようになってから)になるものの、サントラ盤は先に買っておきました。
なぜなら以前ブログでご紹介した『マトリックス レザレクションズ』(21)のサントラ盤と同じように、CDプレス盤で買えるのはランブリング・レコーズさんの初回導入分だけだったから。案の定、CDプレス盤は早い段階で売り切れてしまいました。

音楽担当はマイケル・ジアッキーノ。
ものすごくダークで重々しい音楽でした。
これはもうホラー映画の劇伴と言っても差し支えない。
その一方で、ヒーロー映画(ダークヒーロー映画)らしいリスナーを高揚させる瞬間も随所に用意されている。ジアッキーノ渾身の傑作スコアでした。

ジアッキーノはシンセとかドラムループを基本的に使わないタイプの作曲家なので、そういう意味ではダニー・エルフマンのバットマン音楽に回帰したとも言えるのかな。
今回の『THE BATMAN』のほうがコミックス的なノリも抑えめで陰鬱なトーンになってますが。

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仕事で『ブラザー・ミッション ライド・アロング2』のスコア盤を聴いたら、思った以上によい出来のアクションコメディ音楽だったお話。

以前のブログでも2度ほどお知らせしたランブリング・レコーズさんのBack Lot Music旧作サントラ15タイトル国内仕様リリース企画。3月も5タイトルが発売になりました。
その中でワタクシが音楽解説を書かせて頂いていたのが、『ブラザー・ミッション ライド・アロング2』(16)。説明不要かとも思いますが、『ライド・アロング ~相棒見習い~』(14)の続編です。

『ブラザー・ミッション ライド・アロング2』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
『ブラザー・ミッション ライド・アロング2』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)

主演のアイス・キューブ、ケヴィン・ハート、助演のティカ・サンプター。ブルース・マクギル、監督のティム・ストーリー、スコア作曲のクリストファー・レナーツが続投。

クリストファー・レナーツといえば、ワタクシ10年近く前に『イースターラビットのキャンディ工場』(11)のスコア盤に音楽解説を書かせて頂きまして、その時の差込解説書にも書いたのですが、レナーツは「歌曲が目立つ映画でスコアを作曲している人」で、ヒット作(主にコメディ映画)でいい仕事をしていても、なかなかサントラリスナーに注目されない印象がありました。『イースターラビットのキャンディ工場』も、『アルビン/歌うシマリス3兄弟』(07)も、『ソーセージ・パーティー』(16)もそういうタイプの映画だった。

2000年代でレナーツのスコアをじっくり聴きたかったら、ゲームソフト『メダル・オブ・オナー』の初期作(「ライジングサン」「パシフィックアサルト」「ヨーロッパ強襲」)あたりを聴くしかなかった。

でも最近はNetflixの『ロスト・イン・スペース』(18~)やAmazonの『ザ・ボーイズ』(19~)の音楽を担当していて、スコアアルバムもリリースされているので、徐々に注目されつつあるのかなという感じです。
日本で最もレナーツのスコアを真剣に聴いている(…と自分では思ってます)ワタクシにとっては、彼が好調なのは大変嬉しく思います。

…とまぁそんなわけで『ライド・アロング2』の音楽解説も心を込めて書かせて頂いたわけですが、音源を聴いたら当方の思った以上に聴き応えのあるスコア(劇伴)だったので、楽しいお仕事でもありました。

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英国のベテラン音楽家、ジョージ・フェントンの底力を感じた『ブルー・プラネット』のサントラ盤

先日お伝えしたとおり、ランブリング・レコーズ様のご依頼でBBC製作の海洋ドキュメンタリー『ブルー・プラネット』シリーズ(01,17)の日本版サントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。
音楽担当は第1作がジョージ・フェントンで、第2作がハンス・ジマーとジェイコブ・シェイ、デヴィッド・フレミングの三人。

ジマーさんの『ブルー・プラネットII』は前回のブログでご紹介したので、今回はフェントンの第1作をご紹介致します。

『ブルー・プラネット』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
『ブルー・プラネット』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)

ジョージ・フェントンは1970年代から活動している作曲家ですが、日本では”知る人ぞ知る”存在といった印象ですね。。最近はケン・ローチ作品の常連作曲家というイメージではないかと。以前『スノー・ロワイヤル』(19)のブログで書いたとおり、ワタクシはフェントンの音楽が好きで結構いろいろサントラを持っています。

そんなフェントンの作品で一番売れたサントラは、おそらく海洋ドキュメンタリー映画『ディープ・ブルー』(03)ではないかと思います。この映画、ベルリン・フィルが演奏を手掛けたことでも話題になりましたし。

で、その『ディープ・ブルー』のもとになったドキュメンタリーテレビシリーズが、今回日本盤サントラが発売される『ブルー・プラネット』(01)だったと。

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『ブルー・プラネットII』のサントラ盤を聴いて思ったこと→近年のハンス・ジマーはドキュメンタリー音楽が面白い。

ランブリング・レコーズ様のご依頼で、BBC製作の海洋ドキュメンタリー『ブルー・プラネット』シリーズ(01,17)の日本版サントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。
音楽担当は第1作がジョージ・フェントンで、第2作がハンス・ジマーとジェイコブ・シェイ、デヴィッド・フレミングの三人。

『ブルー・プラネットII』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
『ブルー・プラネットII』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)

順番的には第1作からご紹介すべきなのでしょうけれども、ジマー作品ということで注目度が高そうな第2作のサントラからご紹介させて頂きます。

ジマーさんは2013年にブリーディング・フィンガーズ・ミュージックを設立して以来、ドキュメンタリー番組/映画の音楽も積極的に作曲するようになりました。
「ジマーの音楽制作会社といえばリモート・コントロール・プロダクションズだろ」と思われるでしょうが、ブリーディング・フィンガーズ・ミュージックはRCPともまた少し違う会社です。そのあたりはサントラ盤の差込解説書にざっくり書かせて頂いたので是非ご一読下さい。
レストランとかで例えると、ブリーディング・フィンガーズ・ミュージックは「支配人ハンス・ジマー、総料理長ジェイコブ・シェイ」という感じなのかな。ちょっと違う気もしますが。

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『スティーブ・ジョブズ』と『アンブロークン パス・トゥ・リデンプション』の輸入盤国内仕様に音楽解説を書いてます。

前回のブログでお知らせしたランブリング・レコーズさんのBack Lot Music旧作サントラ15タイトル国内仕様リリース企画。
2月も5タイトルが発売になります。
その中の2タイトルでワタクシが音楽解説を書かせて頂いているので簡単にご紹介します。

その1:『スティーブ・ジョブズ』(15)

いまやすっかり売れっ子&大物映画音楽家となったダニエル・ペンバートンの佳作、『スティーブ・ジョブズ』のサントラ盤。
ペンバートンのスコアに加えてボブ・ディランの「雨の日の女」と「嵐からの隠れ場所」、ザ・リバティーンズの「Don’t Look Back Into the Sun」、ザ・マッカビーズの「Grew Up At Midnight」を収録。

映画本編の3幕構成に倣ってペンバートンが凝ったスコアを作曲しているのですが、本人がセルフライナーノーツで詳しく説明していたので、テキストをほぼ全訳しました。
“ほぼ”というのは、全訳すると文字数が完全にオーバーしてしまうので無理だったから。
まえがきとあとがきにあたる部分を泣く泣く削って、音楽について語っているところを全て翻訳した感じです。

文字数を出来る限り削りつつ、ペンバートンのスコアに関して重要な情報は正確に翻訳できるように、今回は学生時代の恩師にお願いして彼のライナーノーツを訳してもらいました。

第1幕、第2幕、第3幕でそれぞれタイプの異なる音楽を書くという凝った手法をとったにもかかわらず、サントラ盤には時系列バラバラでスコアが収録されているんですよね…。映画で使われた順序で曲を収録すればよかったのにな、とも思いましたが。

ちなみに当方調べですと、

第1幕の曲:トラック 2, 3, 4, 6, 7, 13, 14, 16
第2幕の曲:トラック 1, 5, 8, 9, 10, 11, 12
第3幕の曲:トラック 7, 15, 17, 18, 19, 20, 21

…という感じかと(トラック7は本編で2回使ってたと思う)。

『スティーブ・ジョブズ』オリジナル・サウンドトラック(輸入盤国内仕様)
amazon
TOWER RECORDS

音楽:ダニエル・ペンバートン
輸入・販売元:Rambling RECORDS Inc.
品番:RBCP-7454
価格:2,200円(税込)
発売日:2022年02月23日

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