マルコホリックを自称するなら必携のアイテム、『スクリーム』1-4 デラックス・エディションのサントラ盤を購入。

前回のブログでご紹介したランブリング・レコーズさんの直販サイト(https://music-in-cinema.stores.jp/)で、「まだ何か以前買いそびれたサントラがあるのではないか…?」と調べていたところ、マルコ・ベルトラミの『スクリーム』シリーズ(第1作から第4作まで)の劇伴を6枚のCDに収録したデラックス・エディションのサントラBOXが売られていることに気づきました。

この製品はですねぇ、マルコホリック(=マルコさんの音楽をこよなく愛するリスナーのこと。造語)としては是非とも抑えておきたいアイテムだったのですが、お値段がネックで当時購入を見送ったのでした。確か2万円弱だったかな。Vareseのデラックス版サントラは日本のショップだとお値段が高めになる傾向がありますので。

当方も無尽蔵にお金があるわけではないので、泣く泣く購入を見送って3年近くの歳月が流れていったわけですが、ランブリングさんの直販サイトで50%オフの大特価(セールは1月で終了しました)で製品が売られており、「9,000円台なら何とか買える…!」と思い、セール終了ギリギリでオーダーしたのでした。

ちなみにこのBOXセットはデジタル版でも出ています。曲を聴くだけならデジタル版でもいいわけですが、やはりマルコホリック的にはCDで手元に置いておきたい。

Scream (Original Motion Picture Score / Box Set) – amazon music

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ランブリング・レコーズさんの直販サイトで掘り出しものサントラ(今回は『ドラキュラ』と『グレムリン』)を購入。

日頃お世話になっているランブリング・レコーズさんが直販サイトを密かに開設していたということを知り、以前買いそびれたサントラ盤を早速購入してみました。今回購入したのはLa-La Land Recordsの『ドラキュラ』(92)とFilm Score Monthlyの『グレムリン』(84)の2タイトル。

https://music-in-cinema.stores.jp

昨今いろいろなデラックス・エディションやリマスター盤サントラが発売されておりますが、映画音楽物書きを生業としている当方も、さすがに片っ端から買っていくわけにもいかず、諸々の事情で購入を見送ったタイトルが多々ございます。

その事情というのは大きく分けると以下の3つです。

理由1:当時懐具合が心許なかった
理由2:東日本大震災で気が滅入っていて購入意欲が失せていた
理由3:旧盤と収録内容がほぼ同じだった

特に「理由2」で購入を見送ったサントラが惜しまれる。
あの頃は本当に気が滅入っていて、サントラ盤を買うどころか映画を観たり音楽を聴いたりする気も失せていたのでした。仕事で使う必要があるサントラ以外はほとんど買わなかった気がする。

『グレムリン』のFilm Score Monthly盤の発売は、そんな2011年の11月。
「11月ならもう震災の傷も癒えているのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、8ヶ月程度では到底立ち直れないのですよ…。こればかりは実際に被災した身でなければ心情をご理解頂けないと思います。

で、後年になって製品を買おうと思ったら、その頃には既に在庫切れ。
もともとFilm Score Monthlyの製品は日本のショップで取り扱いが少なかったので、BSやCSで『グレムリン』の放送がある度に「震災さえなければサントラ買ってたのにな…」と切ない&悔しい思いをしていたのでした。

でもこれでやっと報われます。

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『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』の音楽は「人生の偉大さと無意味さ、避けられない運命のようなもの」を描いている…と作曲家さんは語った。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、アリ・アッバシ監督作『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(24)のサントラ盤に音楽解説を書きました。
スコア作曲はマーティン・ディルコフ、デヴィッド・ホームズ、ブライアン・アーヴァイン、ダニー・フォードの4人(詳しくは後述します)。

ランブリングさんから仕事の依頼を受けたときには既に『アプレンティス』の劇場公開が終わっていて、「なぜこのタイミングで?」と思ったのですが、円盤化に合わせてサントラを出すことにしたらしい。サントラは劇場公開に合わせてリリースするのが一般的なので、このあたりも異色な感じでした。

『アプレンティス』の円盤(ブルーレイ/DVD)は下記リンクから。

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(ブルーレイ)- amazon
アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(DVD)- amazon

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(ブルーレイ)- TOWER RECORDS
アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(DVD)- TOWER RECORDS

自分はトランプ氏のようなタイプが苦手なので、若き日のドナルド・トランプを描いた映画のサントラに何か書けるだろうかとものすごく悩みました。しかしセバスチャン・スタンの主演作だし、なにより作曲家のディルコフさんにインタビューできそうだということが分かり、それならぜひこのお仕事を引き受けなければと考え直した次第です。

大事なことなので本題に入る前に書いておきますが、このサントラ盤は劇伴集でありソングコンピレーション盤ではないので、ジョージ・マックレーやスーサイド、ニュー・オーダーらの劇中で使われた既製曲は未収録です。そのあたりを勘違いしてサントラを購入してしまい、「歌曲が入ってなかった。思っていたのと違う。つまらん」などと低評価のクチコミを投稿しないで下さいね。

間違われないようにもう一度書きます。

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』のサントラ盤は劇伴集なので、映画の中で使われた既存のポップソングは入っていません。何卒ご了承くださいませ。

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』オリジナル・サウンドトラック – amazon
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』オリジナル・サウンドトラック – TOWER RECORDS

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La-La Land Records 『テルマ&ルイーズ』リマスター拡張版サントラを購入したので雑感。

諸般の事情で書くのが遅くなりましたが、先頃La-La Land Recordsから発売になった『テルマ&ルイーズ』(91)のリマスター拡張版サントラを買いました。ちなみに1,500枚限定のリリースだそうです。

【輸入盤国内品番】テルマ&ルイーズ リマスター拡張版(サウンドトラック)- amazon
【輸入盤国内品番】テルマ&ルイーズ リマスター拡張版(サウンドトラック)- TOWER RECORDS

Thelma and Louise (Remastered and Expanded)<限定盤/輸入盤> – TOWER RECORDS

上記の過去ブログでも書いているように、当方はKritzerland盤とnotefornote盤のスコアアルバムを持っているので、「わざわざLa-La Land盤を買わなくてもいいのではないか?」と思いました。

しかし今回のLa-La Land盤はジマーさんが監修を行い、MGM保管庫の音源をリミックス、マスタリング、再編集を敢行し、ボーナストラックも増えてブックレットではジマーさんへのインタビューも読めるということで、「やっぱり買っておくかな」と考え直したのでした。この前『レインマン』(88)のLa-La Land盤サントラを買ったときと同じような仕様です。

…ということは、旧盤はジマーさんが監修していなくて、MGM保管庫の音源でもなかったということなんでしょうか。

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BANGER!!!で書いた『アンジェントルメン』音楽コラムの補足 クリス・ベンステッドと劇伴の聴きどころについて

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、ガイ・リッチー監督作『アンジェントルメン』(24)のサントラ盤に音楽解説を書きました。

『アンジェントルメン』オリジナル・サウンドトラック – amazon
『アンジェントルメン』オリジナル・サウンドトラック – TOWER RECORDS

そして映画情報サイト「BANGER!!!」でも作品の見どころと音楽の聴きどころを簡単にご紹介しました。

非公式かつ非紳士的!実在した「対ナチス部隊」とは?
戦争映画にマカロニ音楽がハマる『アンジェントルメン』| BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/135468/

プレス資料に載っていた脚本家のアラッシュ・アメルのコメントによると、「『大脱走』(63)や『特攻大作戦』(67)、『ナバロンの要塞』(61)などのテイストを再現する作品にしたかった」そうです。
しかし”非紳士的な戦争省”のメンバーの無敵っぷりと”ただのカカシ”の如く蹴散らされるナチスのモブ兵、某特車二課の太田功巡査のような「現場に臨んでは臨機応変!」という作戦立案がほとんど意味を成さない場当たり的な展開など、どちらかというと腕力だけで難関を突破する『コマンドー』(85)や『エクスペンダブルズ』シリーズのノリに近い気がします。

2000年代に入ってからアクション映画は一気にリアル志向になってしまったので、「リアルさとかどうでもいいから、派手に暴れる奴らを見てスカッとしたいんだよ!」とフラストレーションを溜めていた方も多いと思われます。したがって本作は「もう一度1980年代の筋肉アクション映画のようなものが観たい…」と渇望していた方にはお勧めできる作品ということになります。

まあ映画の見どころはBANGER!!!のコラムの中で十分書いたので、当方のブログではサントラ盤(=クリス・ベンステッドの劇伴)の魅力をきちんとご紹介していきたいと思います。

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