『ダーティハリー』シリーズ5作品のサントラ盤が手元に揃ったお話

遅ればせながら先日『ダーティハリー3』(76)のサントラ盤をやっと入手致しまして、これでシリーズ5作品のサントラ盤+αが全て揃いました。
20年かけてフルコンプした計算になります。

シリーズで好きなのは第1作と第2作、そして第5作という感じなので、当初は「まあ好きなタイトルだけ買えば、シリーズ全作揃えなくてもいいかな」と考えていたのですが、やはり5作中3つくらい愛着があるシリーズ物は、全部サントラを揃えないと何だか落ち着かなくなって参りました。

シリーズ全10作とかならともかく、5作くらいなら無理なく揃えられるのではないか思い、BS/CSの映画チャンネルなどでシリーズ一挙放送がある度に、「やっぱり買い揃えておこうかな」と実行に移した次第です。

先日NHK BSシネマやテレ東の「午後のロードショー」で『ダーティハリー』シリーズの放送があった時にチラチラとツイートさせて頂きましたが、ワタクシが買った順にシリーズのサントラ盤をご紹介していきたいと思います。

1番目:『ダーティハリー』アンソロジー(ワーナー盤)

ワタクシが一番最初に買ったのがコレ。『ダーティハリー』の第1作と第2作、第4作からラロ・シフリンのスコアをセレクトしたアンソロジー盤です。
シフリンのレーベル「Aleph Records」から発売になったものをワーナーからリリースしたリマスター盤ですね。
20年くらい前、このアルバムでシフリンのスコアをまとめて聴いて、若きのワタクシは「『ダーティハリー』の音楽かっこいいなぁ」と思ったのでした。このアルバムは1曲目でハリー・キャラハンのあのセリフが聴けることでもサントラリスナーには有名。

2番目:『ダーティハリー』(71)

先述のベスト盤を聴いて「それぞれの作品のスコアをフルで聴きたいなー」と思っていたら、第1作のスコア完全盤がAleph Recordsから発売になったので即買い。
シフリンのキレッキレのジャズスコアが最高にクール。
歌モノ(アルバム4曲目の”No More Lies, Girl”)が収録されていたのに驚いた次第です。

3番目:『ダーティハリー2』(73)

『刑事スタスキー&ハッチ』のデヴィッド・ソウルが出ていることでも有名なシリーズ第2作。
第1作の「スコルピオのテーマ」の不吉なコーラスをバージョンアップさせたような、メインタイトルのうねるようなコーラスが強烈な印象を残します。
シフリンのスコアもきちんと前作の雰囲気を踏襲したものになってます。

4番目:『ダーティハリー5』(88)

その後しばらく間隔があきまして、『ダーティハリー2』の次に買ったのは第5作のサントラでした。というのも、ワタクシ第3作と第4作はあまり思い入れがなく…。

第5作は地上波の吹替版で何度も観たのでかなり印象に残っているのと、若き日のリーアム・ニーソンとジム・キャリー、パトリシア・クラークソンが出ているのと、マスコミ批判がテーマになっていることなどもあって、割と好きな作品なのです。

この頃(1980年代後半)になるとシフリンのスコアもだいぶ様変わりしていて、「シフリン印のキレッキレのジャズスコアが、80年代風のアレンジと組み合わさるとどうなるのか?」という楽しみ方(聴き方)が出来るアルバムになってます。メインタイトル曲が結構好みです。

5番目:『ダーティハリー4』(83)

その後しばらく『ダーティハリー』シリーズのサントラ盤は3作だけ揃えて満足していたのですが、「自分はシフリン好きだし、やっぱり第4作のサントラも買っておこうかな」と思いました。
しかしその頃には第3作と第4作のサントラは既に廃盤・在庫切れ。
「こりゃ完全に買いそびれたな」と諦めていたものの、最近になって再販がかかったのか、昨年タワーレコードオンラインで予約注文を受け付けておりました。この機会を逃したらもう当分買えないと思ったので即注文。

第4作はストーリーがああいう感じなので、シフリンのスコアも初期作品に比べるとキレッキレ具合はかなりおとなしめ。スクラッチを使ったメインタイトル曲はかっこいいけど。
第4作は「シフリンのサスペンス音楽を楽しむアルバム」という感じではないかと思います。なお本盤でもロバータ・フラックのエンディングテーマは未収録。

6番目『ダーティハリー3』(76)

これも長らく廃盤状態だったものの、今年に入ってからタワーレコードオンラインで突然予約注文を受け付けるようになっていて、やや入荷が遅れたっぽいですが今週の頭ぐらいに無事手元に届きました。

第3作のサントラの購入が一番最後になったのは、音楽がこの作品だけシフリンではなくジェリー・フィールディングだったのと、タイン・デイリー(『女刑事キャグニー&レイシー』のレイシーの人)の存在が大きすぎて、「『ダーティハリー』っぽくない話だなー」という印象を長らく持っていたので、購入意欲が湧かなかったからなんですね。

で、今回初めてサントラ盤でフィールディングのスコアをじっくり聴いてみたわけですが、なかなか玄人好みするタイプの激シブなジャズスコアでした。
同じジャズスコアでもシフリンとは方向性が違うなと一聴しただけで分かる感じ(どちらがいいとか正しいとかいうわけではありません。あしからず)。

そういえばフィールディングは『ガントレット』(77)の音楽もシブいサウンドだったなぁと思い出した次第。

このブログを書くためにシリーズのサントラを一気に鑑賞しましたが、やはり第1作と第2作が個人的には一番好きですね。

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