ランブリング・レコーズさんの直販サイトで掘り出しものサントラ(今回は『ドラキュラ』と『グレムリン』)を購入。

日頃お世話になっているランブリング・レコーズさんが直販サイトを密かに開設していたということを知り、以前買いそびれたサントラ盤を早速購入してみました。今回購入したのはLa-La Land Recordsの『ドラキュラ』(92)とFilm Score Monthlyの『グレムリン』(84)の2タイトル。

https://music-in-cinema.stores.jp

昨今いろいろなデラックス・エディションやリマスター盤サントラが発売されておりますが、映画音楽物書きを生業としている当方も、さすがに片っ端から買っていくわけにもいかず、諸々の事情で購入を見送ったタイトルが多々ございます。

その事情というのは大きく分けると以下の3つです。

理由1:当時懐具合が心許なかった
理由2:東日本大震災で気が滅入っていて購入意欲が失せていた
理由3:旧盤と収録内容がほぼ同じだった

特に「理由2」で購入を見送ったサントラが惜しまれる。
あの頃は本当に気が滅入っていて、サントラ盤を買うどころか映画を観たり音楽を聴いたりする気も失せていたのでした。仕事で使う必要があるサントラ以外はほとんど買わなかった気がする。

『グレムリン』のFilm Score Monthly盤の発売は、そんな2011年の11月。
「11月ならもう震災の傷も癒えているのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、8ヶ月程度では到底立ち直れないのですよ…。こればかりは実際に被災した身でなければ心情をご理解頂けないと思います。

で、後年になって製品を買おうと思ったら、その頃には既に在庫切れ。
もともとFilm Score Monthlyの製品は日本のショップで取り扱いが少なかったので、BSやCSで『グレムリン』の放送がある度に「震災さえなければサントラ買ってたのにな…」と切ない&悔しい思いをしていたのでした。

でもこれでやっと報われます。

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La-La Land Recordsから発売になる『バウンド』サントラ盤の内容を確認してみた。

今月下旬にLa-La Land Recordsから『バウンド』(96)のサントラ盤が発売になるとのこと。1,000枚限定リリースとプレス枚数はやや少なめ。

オリジナル・サウンドトラック バウンド<限定盤・国内流通仕様> – amazon
Bound Original Motion Picture Soundtrack (Limited Edition)<限定盤> – TOWER RECORDS
オリジナル・サウンドトラック バウンド<限定盤・輸入盤国内流通仕様> – TOWER RECORDS

スコア作曲のドン・デイヴィスはこの映画でウォシャウスキー兄弟(←当時)の信頼を得て、数年後に『マトリックス』3部作のスコア作曲を任されることになったのでした。『バウンド』の劇場公開からもう30年になるんですね…。

たぶん40歳以上の洋画ファン/サントラリスナーであれば、「あれ? 『バウンド』ってサントラ出てなかったっけ?」と思われるでしょう。
はい、確かに出てました。1999年6月23日にカルチュア・パブリッシャーズから国内盤サントラが出ていたのです。

Bound (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music

調べてみると映画の日本公開は1997年の7月。
なぜ2年経ってからサントラがリリースになったのか。
1999年といえば『マトリックス』(99)公開の年であり(日本公開は9月だった模様)、ウォシャウスキー兄弟×ドン・デイヴィスの『マトリックス』関連商品ということで、この機会に『バウンド』のサントラをリリースしたのでしょう。

注目すべきはオビに記載の「世界初CD化!!」という文言。
当時はもちろん、今回La-La Land盤が発売になるまで、『バウンド』のサウンドトラックアルバムはつい最近まで日本以外では未発売だったのでした。

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『ストレイト・ストーリー』の音楽についてあれこれ調べていたら、「優しさ」とは何だろうと考えるようになったお話。

2026年1月9日から『ストレイト・ストーリー』(99)4Kレストア版の上映が始まったようです。

先日「確かこの映画の音楽はデイヴィッド・リンチの自宅スタジオでレコーディングした初の作品だったような…」といったことをXに投稿しました。仕事の原稿でもないSNSへの投稿とはいえ、いい加減なことは書きたくなかったので、その後いろいろ調べてみました。

The Straight Story (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music
The Straight Story Original Motion Picture Soundtrack – TOWER RECORDS

まずリンチの自宅スタジオというのが「Asymmetrical Studio」という名称なのですが、『ロスト・ハイウェイ』(97)のサントラ盤にはこのスタジオ名の記載がなかったので、これで一応の情報の裏付けは取れました。確かにリンチの自宅スタジオでレコーディングした初の映画音楽作品でした。

では「自分は一体どこでこの情報を仕入れたんだったかな…」と思い出してみたところ、『マルホランド・ドライブ』(01)ブルーレイの映像特典にあったアンジェロ・バダラメンティのインタビューでした。

マルホランド・ドライブ 4Kリストア版 [Blu-ray] – amazon
マルホランド・ドライブ 4Kリストア版 [Blu-ray Disc+DVD]- TOWER RECORDS

ヴァイオリン奏者6人、ヴィオラ奏者3人、チェロ奏者3人、コントラバス奏者1人、ギタリスト3人と一緒にレコーディングしたそうです(バダラメンティもシンセサイザーを演奏)。少人数のアンサンブルだから、大きなスタジオでなくてもレコーディングできたということなのでしょう。

『ストレイト・ストーリー』はギターとフィドル(ヴァイオリン)の音色が印象的なカントリーミュージックの要素が入った劇伴で、バダラメンティにカントリー音楽の印象が全くなかったので、当時の自分は少々意外に思ったものです。
これは前述の映像特典のインタビューで語っていたことではありませんが、当時バダラメンティは同時期にカントリーミュージックの仕事をしていたのだそうで、この幸運なタイミングが名曲を生み出すことにもなったのでした。

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『青いドレスの女』の劇伴集と歌曲集のサントラ盤を合体させたお話。

先日ブログでご紹介した『青いドレスの女』(95)のエルマー・バーンスタインのスコア盤サントラが手に入りました。

Devil In A Blue Dress: 30th Anniversary Edition<限定盤> – TOWER RECORDS
【輸入盤国内品番】青いドレスの女 <公開30周年記念盤>(サウンドトラック)- amazon

ご参考までに、収録曲はこんな感じ。

SCORE PRESENTATION 39:51

  1. Theme From Devil In A Blue Dress 2:31
  2. Easy At Home 1:06
  3. Coretta 2:38
  4. Albright 1:55
  5. Easy Leaves Jail :54
  6. Dreaming Of Coretta :55
  7. Ambassador Hotel / The Letter 2:07
  8. Dead McGee / Mouse 1:54
  9. To Carter’s 1:11
  10. Leaving Carter’s :46
  11. Drive To Dupree’s :58
  12. Finding The Pictures 1:52
  13. Easy Confronts Daphne 2:21
  14. Malibu Chase 1:28
  15. Drive To Cabin 1:11
  16. Cabin Window 2:08
  17. Albright Is Killed / Joppy Dead 2:01
  18. Daphne And Carter 3:16
  19. Taking Daphne Home 2:21
  20. The End 2:41
  21. End Credits 3:02

ADDITIONAL MUSIC 12:34

  1. Easy At Home (Alternate Version) 1:25
  2. Coretta (Alternate Excerpt) 1:40
  3. Albright (Alternate Version) 1:57
  4. Dead McGee (Alternate Version) 1:06
  5. To Carter’s (Alternate Version) 1:09
  6. Easy Confronts Daphne (Alternate Version) 2:21
  7. Malibu Chase (Alternate Version) 1:16
  8. The End (Alternate Version) 1:28

本編で使った劇伴とボーナストラック的なバージョン違いの劇伴を足して、収録時間は合計52分くらい。昨今の収録時間80分前後の拡張版サントラに比べると控えめな感じですが、この映画に関して言えば既製曲もいろいろ使っていたし、劇伴が全編で鳴っているような感じでもなかったので、まあこんなもんでしょう。

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『コート・スティーリング』はIDLESが挿入歌だけでなく劇伴の演奏も担当していた。

2026年1月9日(金)日本公開の映画『コート・スティーリング』(25)のサントラ盤を買いました。

当初は2025年12月発売予定だったのに、某ショップで「発売日が2月に変更になりました」「発売日が3月31日に変更になりました」と段階的にお知らせメールが来て、「それじゃあサントラが届く頃には劇場公開終わってるよ…」とガックリしていたら、数日前にショップから「本日発送しました」というメールが来て、年内にサントラを入手することができたのでした。

「あの発売日延期のお知らせは何だったんだよ…」と思ったものの、まあ巡り巡って当初の発売日通りのお届けになったので良しとした次第です。

CAUGHT STEALING (THE ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK) – amazon
Caught Stealing (Original Soundtrack) – amazon
Caught Stealing (The Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music
Caught Stealing (Original Soundtrack) [Analog] – amazon

Caught Stealing (The Original Motion Picture Soundtrack)<限定生産盤> – TOWER RECORDS
Caught Strealing (The Original Motion Picture Soundtrack) – TOWER RECORDS
Caught Strealing<White Vinyl> – TOWER RECORDS

で、早速開封してみたわけですが、サントラ盤は薄型の紙ジャケ使用で封入冊子(ブックレット)も入っていないローコスト仕様。
ジャケ写は念仏の鉄の仕置シーンのようなレントゲン写真で、内側には物語の騒動の原因となるネコちゃんの写真が。トラックリストは裏面に記載されているのみ。

「これじゃあどれが歌モノでどれが劇伴か分かんないし、誰がどの曲を作曲したか分かんないよ…」というわけで、当方なりにざっくり整理してみるとこんな感じです。

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