『ジョン・ウィック:コンセクエンス』劇中使用曲・サントラ未収録曲は大体こんな感じだと思う。

前回のブログでお知らせしたとおり、ランブリング・レコーズ様のご依頼で『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)の国内盤サントラに音楽解説を書かせて頂きました。音楽担当は過去3作と同様にタイラー・ベイツさんとジョエル・J・リチャードの二人。

ジョン・ウィック:コンセクエンス サウンドトラック【世界先行発売】(amazon)
オリジナル・サウンドトラック『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(TOWER RECORDS)

サントラ盤の発売に先駆けて、映画情報サイト「BANGER!!!」でワタクシが実施したベイツさんへのインタビュー記事が公開されています。

『ジョン・ウィック』作曲秘話!「“ロックの美学”がコンセプト」「クロサワ映画から着想」タイラー・ベイツ独占インタビュー
https://www.banger.jp/movie/102066/

このブログのテキストを書いている時点(2023年9月30日)では、amazonやタワレコで『コンセクエンス』国内盤サントラの初回出荷分は完売したようで、「おお、今回はこれまで以上にサントラの売れ行きがいいなぁ」と思ってしまいました。まあ再販期間中であれば数日待てば製品がまた補充されるでしょう。
とはいえ、このシリーズは第1作『ジョン・ウィック』(14)も『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)も『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)も比較的早くサントラ盤が売り切れてしまったので、早めに購入しておいたほうがよいことに変わりはありません。

さてこれだけ多くの人たちのところにサントラ盤が行き渡ったとなりますと、そろそろ「あの曲が入ってない」というお声が上がってくる頃ではないかなという気がしました。

そんなわけで、今回は『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の劇中使用曲でサントラ盤に未収録のものをリストアップしてみました。自前で曲を補完する時の参考になれば幸いです。

Himmel und Hölle (From John Wick: Chapter 4 Original Motion Picture Soundtrack) – Le Castle Vania (amazon music)

Blood Code – Performed by Le Castle Vania
Wetwork – Performed by Le Castle Vania
A Long Way Down – Performed by Le Castle Vania
Osaka Phonk – Performed by Le Castle Vania

この4曲は前回のブログでご紹介したル・キャッスル・ヴァニアのEP「Himmel und Hölle (From John Wick: Chapter 4 Original Motion Picture Soundtrack)」で容易に手に入ります。キーラ戦と階段バトル、大阪コンチネンタルホテル登場シーンの曲です。

JOHN WICK Original Motion Picture Soundtrack (amazon music)

LED Spirals – Performed by Le Castle Vania
Shots Fired – Performed by Le Castle Vania

ドラゴンブレスショットガン俯瞰バトルのシーンで流れたル・キャッスル・ヴァニアのこちらの2曲は、『ジョン・ウィック』第1作のサントラ盤に収録されています。

Delusions (Loop of Thoughts Mix) – Performed by Minako & The Lovebirds
わ道/Wadou (DJ Mitsu the Beats Remix) – Performed by Hunger
Dreams – Performed by Nero & Zhu

↑確かこのへんの曲が大阪コンチネンタルホテル関連のシーンで使われたはず。

Ever Now – Performed by Gesaffelstein
Hate or Glory (John Wick Edit) – Performed by Gesaffelstein
Genesis (John Wick Edit) – Performed by Justice

↑エトワール凱旋門&222段の階段シーンで使われたのがこのへんの曲だったような。

Nocturne No. 20 in C-Sharp Minor, Op. Posth. (Chopin)
 Arranged by Joel J. Richard
 Performed by Lola Bates
Concerto for Strings (Vivaldi)
 Performed by Budapest Strings
Swan Lake (Tchaikovsky)
 Performed by The Slovak Radio Symphony Orchestra

↑このあたりは主席連合の高貴な身分の方々が聴いている曲だったと思います。

New Tribe – Performed by Powder
Les Amants du Dimanche – Performed by Lucienne Delyle

↑あとこの2曲が使われていた模様。どの場面だったかな…。また映画本編を観れば分かると思うのですが。

パリのラジオ局で流れたローラ・コレットの”Nowhere to Run”とマノン・ホランダーの”Marie Douceur, Marie Colère”、エンドクレジットで流れるイン・ディス・モーメントの”I Would Die for You”とリナ・サワヤマの”Eye for An Eye”についてはサントラ盤に全て収録しているので割愛。当方のBANGER!!!コラムに貼った動画リンクから曲が試聴できます。

「なんで未収録曲がこんなにあるの?」と思われるかもしれませんが、まあ既存の曲であるが故に権利関係でいろいろ複雑な事情があるのでしょう。そういう意味ではル・キャッスル・ヴァニアの劇中曲がEPで別売りになったのは良心的とも言えますが、この4曲は『コンセクエンス』のために書き下ろした曲なので、既製曲とは少し扱いが違うのかもしれません。

こうした経緯を考えると、歌モノがカットされず4曲全てサントラに収録できたのはポイント高いと思います。ベイツさんが全曲プロデュースを手掛けているからこそ実現したのだと思いますが。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』オリジナル・サウンドトラック
音楽:タイラー・ベイツ&ジョエル・J・リチャード
発売・販売元:Rambling RECORDS Inc,
品番:RBCP-3498

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