I am Number Four (映画について)

2007年の英国製アクション映画『アレックス・ライダー』の美少年っぷりで話題を呼んだアレックス・ペティファー久々の主演作。

『アレックス・ライダー』から4年ほど経って、一気に大人っぽく(逞しく?)なってました。二枚目っぷりは相変わらず。多分、この映画の見所はCGでもアクションでもなく、ペティファーの美男子っぷりではないかと。

「宇宙から来た超能力少年と極悪宇宙人のバトル+青春学園ドラマ」という内容を聞いて、何だか少年ジャンプの漫画的というか、『ヤング・スーパーマン』っぽい内容だなーと思ったら、脚本が『ヤング・スーパーマン』のクリエイター・チームでした。原作はピタカス・ローアのヤング向け小説。


「超能力”レガシー”を持った選ばれし者」というのが9人いるらしいのですが、映画本編はナンバー3が極悪宇宙人モガドリアン(ウルトラマンに出て来そうな名前)に抹殺されるシーンからスタート。ナンバー1と2は処刑シーンすらなく、本編開始時には既に葬られているというあんまりな扱い(笑)。次は自分が狙われる番だと知ったナンバー4(ペティファー)が、守護者のヘンリー(『ダイ・ハード4.0』(07)のティモシー・オリファント)と共にオハイオ州の田舎町へ姿を隠す。で、よせばいいのに高校なんかに通い出すもんだから、モガドリアンにも所在がバレて、田舎町が大騒動に巻き込まれていくというお話。スケールが大きいのか小さいのかよく分からない世界観です。

「選ばれし者」であるナンバー4君の行動が思慮に欠けるというか、不用心極まりないのですが、遊びたい盛りのティーンエイジャーってのはこんなもんなのでしょう。正論を言っているのにことごとく反発される守護者のヘンリーが実に不憫。案の定、ナンバー4のせいで酷い目に遭うし。まぁ、若い人はナンバー4に、大人はヘンリーに肩入れして本編を観てしまうんだろうなぁ、きっと。

アメリカの高校は相変わらず「アメフト部のクォーターバックはイジメっ子」「いじめられっ子は科学オタク(頭はいい)」「転校生は挨拶代わりにイビられる」みたいな感じで描写されてます。ステレオタイプな描写というよりも、これだけ同じ調子で描かれるという事は、多分実際にそうなんでしょう。イジメはどこの学校にもついてまわるものらしい。イヤですねぇ。

なお、ヒロイン役でナンバー6(『魔法使いの弟子』(10)のテリーサ・パーマー)と写真部のサラ(『glee/グリー』のダイアナ・アグロン)の2人のブロンド美女が登場。武闘派のナンバー6と薄幸そうなサラ、どちらも捨てがたいです。

そしてモガドリアンのリーダー役を演じているのは、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(06)や『LOST』のキーミー役でおなじみの個性派俳優ケヴィン・デュランド。もっとも、顔に特殊メイクをしているので、全然デュランドと分かりませんが・・・。

ストーリー的には大味という感は否めませんが(ちなみに「ナンバー5」は登場しません)、イケメン俳優に目がない女性映画ファンは、とりあえずペティファー青年の美形っぷりだけでも見る価値はあるかと。隠れ女性ファンの多いティモシー・オリファントも出演してますし。

音楽についてはまた次回。

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