『ゴースト・オブ・マーズ』のサントラを爆音で聴く日

ghosts of mars

先日、twitterで『ザ・ウォード/監禁病棟』(11)公式アカウントの中の人に

「28日は『ゴースト・オブ・マーズ』(01)のサントラを爆音で聴いてお見送り致しますッ!」
・・・とツイートの流れでお約束したので、実行に移させて頂きます。

ジョン・カーペンター先生が、大好きな西部劇&ゴアシーン満載の武闘派ホラーを火星を舞台に撮ってしまったという怪作。火星列車がモロに模型に見えるとか、悪霊に取り憑かれた人間がなぜかマリリン・マンソン風(クラウザーさんでも可)の見た目だとか、「殺生、100万人」というキャッチコピーの割にバトルシーンがモッサリしてるとか(安易にワイヤーアクションに走らないのはある意味硬派)、サブキャラが呆気なく死んでしまうとか(カーペンター映画ではいつもの事)、どう見てもB級映画なのですが、これもまた味というやつで、カーペンター先生にしか作る事の出来ない唯一無二の泥臭くもイカす世界観を作り上げています。

ま、アメリカでは公開2週目で上映打ち切りになったみたいですけど・・・。

ひとつ難点を挙げるならば、アイス・キューブの役はジェリコ役のジェイソン・ステイサムが演じた方が良かったのではないかと思う。まぁ当時はまだ『トランスポーター』(02)でブレイクする前だったから、アイス・キューブの方が格上だったのだと思いますが、彼の最後のキザな決めゼリフはステイサムでもビシッとキマったはず。

で、肝心の音楽。これがまたスゴイ。スラッシュメタル界の重鎮アンスラックスとカーペンター先生(キーボード)の奇跡のコラボが実現!「Anthrax feat. John Carpenter」といったところか。さらにバケットヘッドとスティーヴ・ヴァイも参戦。劇中これでもかー、これでもかーとHR/HMサウンドを垂れ流してかき鳴らしてくれています。サントラは全12曲43分とコンパクトな内容ですが、いやもうこの内容なら43分で腹一杯です。

普通、火星とか宇宙が舞台のSF映画だとシンセを使ったエレクトロ・スコアになりがちなのですが、カーペンター先生は違いました。「カーペンターのベンベン節・スラッシュメタル風味」というやつです。『ヴァンパイア/最期の聖戦』(98)の泥臭いブルース・ロックもよかったけど、『ゴースト・オブ・マーズ』の侠気メタルサウンドも捨てがたい。

・・・というわけで、今日は朝・昼・晩にこのサントラを聴いて過ごす事にします。来月からは『ザ・ウォード/監禁病棟』がDVDリリースされるまで、週イチのペースで『ザ・ウォード』のサントラを聴いて過ごそうかなと。作曲はカーペンター先生じゃなくて『トレイター 大国の敵』(08)のマーク・キリアンですが、これも結構いい出来なのでオススメです。

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