『テルマ&ルイーズ』のスコア盤(追悼 ピート・ヘイコック)

thelma and louise

クライマックス・ブルース・バンドのギタリスト…というより、
個人的には映画『テルマ&ルイーズ』(91)での演奏が印象深いギタリスト、
ピート・ヘイコック(Pete Haycock)の訃報を先日某サイトで知りました。

享年62歳。
まだまだ第一線で活躍出来る年齢なのに、残念でなりません。

『テルマ&ルイーズ』はリドリー・スコット監督作品の中でもかなり好きな部類に入るのですが、
映画公開当時にリリースされたサントラ盤には、
ハンス・ジマーのスコアが1曲しか収録されておらず、
(マリアンヌ・フェイスフルやグレン・フライ、チャーリー・セクストンらの劇中使用曲をメインに収録)
テーマ曲”Thunderbird”以外のジマー/ヘイコックのスコアが聴けないのが悲しいところでした。

しかし映画公開から20年目の2011年に、
Kritzerlandというレーベルから1,200枚限定でスコア盤がリリースされました。
もう喜んで購入しましたね。。
てっきりオンラインで買ったかと思ったら、
ブックレットにタワーレコード新宿店のレシートが挟まってました。
どうやら東京出張中にタワレコ新宿店の店頭で買ったらしい。
いま思えば、このプレス枚数でよく店頭に在庫があったものです。

このアルバムは未だにウォークマンの中にデータが入ってますが、
本当に何回聴いても飽きない、味のあるアルバムです。
まだ若かった頃のジマーのシンプルでソリッドなシンセサイザー・サウンドと、
乾いたテキサスの映像にマッチした、ヘイコックの至高のドブロ/スライドギター。
対照的な二つのサウンドが織りなす、泥臭くもスタイリッシュな英国産ブルース・ロックの世界。
ダニー・エルフマンの『ミッドナイト・ラン』(88)と双璧をなす、
ブルースロック・スコアの傑作だと思っています。
そういえば、どちらも”友情”がテーマの作品ですね。
女同士(男同士)の泥臭い友情をギターの音色に託した音楽設計が涙を誘います。

『テルマ&ルイーズ』スコア盤の収録曲は以下の通り。
収録時間は38分強ですが、充実の内容。

1. Going To Mexico
2. JD
3. The Tell With Texas
4. Happy Birthday Lady / Picking Up JD / Oilfields
5. Watching Him Go / Ride of The FBI
6. Louise’s Theme
7. Giving Up / Suck My Dick
8. Getting Out of State
9. I Got A Knack
10. Charged With Murder
11. Leaning From TV
12. Chase / You’ve Always Been Crazy
13. Thelma and Louise / End Credits
14. Bonus Track: Main Title (Film Version)

ちなみにヘイコックは2000年にフランダース国際映画祭で行われた、
ハンス・ジマーのライブコンサートにも出演していて、
“Thunderbird”でブルージィなエレキギター・ソロを披露していました。

ジマーのライブコンサートでのピート・ヘイコック
ジマーのライブコンサートでのピート・ヘイコック

このライブの音源は、ジマーのアルバムTHE WINGS OF A FILM The music of Hans Zimmerで聴く事が出来ます。

何だか”Thelma and Louise / End Credits”を聴いていたら、
切ない気分になってきたので本日はこのへんで。
R.I.P. Pete Haycock.

 

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