「ホントに?」と疑問に思ったことはほぼ全て本当でした。ENTRY GRADE 1/144 νガンダムを作成

年末年始に久々に実家に帰ったところ、ENTRY GRADE 1/144 νガンダムが置いてありました。母曰く「だいぶ前にコンビニで見かけたときに買っておいた。こういうのが好きそうだから」と。嗚呼、ありがたき親心。

そんなわけで大晦日は紅白歌合戦で寺尾聰さんの出番をピンポイント鑑賞し、「ルビーの指環」の生歌を堪能したあと、『ゲームセンターCX』を観ながら久々にガンプラ作りに勤しみました。
自分の記憶が確かならば、ガンプラ作りは2022年のHGUC リックディアス(バージョンアップ版)以来。1年と数ヶ月ぶりになるガンプラ作りにエントリーグレードのキットはうってつけでした。

エントリーグレードは「ガンプラの楽しさをシンプルに追求したモデル」ということで、キットの箱でも「接着剤不要」「道具不要」「塗装不要」を謳っております。
道具不要、ニッパーすら要らない。指先でつまんでパキッと切り取れるということで「ホントに?」と思ったのですが、実際にやってみたら本当にきれいに部品が取れました。「おお、これはすごい」と感銘を受けた次第です。

ENTRY GRADE 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア νガンダム 1/144スケール (amazon)

感銘を受けたと言えば「目元の黒色も陰影だけで再現」と箱に書いてありまして、幼少期にガンダム系機体のキットの目元の塗装がうまくできず苦渋を味わってきた自分としては、これも「陰影だけで黒色を再現できるの?」と思っていたのですが、いざ頭部を組み立ててみたら、本当にシールも貼らず塗装もせずに目元の黒色が再現されていました(マスク回りのスミ入れは行いましたが)。これはガンプラ初心者にも優しい至れり尽くせりのキットですね…。

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BANGER!!!で書いた『ボーン』シリーズ音楽コラムの補足(『ジェイソン・ボーン』編)

年末年始にムービープラスやBS12、WOWOWなどで『ジェイソン・ボーン』シリーズ(あるいは『ボーン』シリーズ)の一挙放送があったので、それに合わせて映画情報サイト「BANGER!!!」でシリーズの音楽を紹介するコラムを書きました。

続編製作の噂も? 紆余曲折『ボーン』シリーズの音楽世界に迫る! ~『アイデンティティー』からスピンオフまで~ | https://www.banger.jp/movie/108228/

今回は『ジェイソン・ボーン』(16)について…なのですが、BANGER!!!のコラムで重要なことはほとんど書いてしまったし、それ以前にサントラ盤の差込解説書でもいろいろ書いていたので、ブログでは簡単に補足する程度にさせて頂きます。

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『ボーン・アルティメイタム』(07)で一応シリーズ完結ということになっていたし、スピンオフの『ボーン・レガシー』(12)もシリーズ継続にゴーサインを出すには微妙な興行成績だったので、もう続編はないかなと思っていました。

もしかしたら「やっぱりスピンオフじゃなくて本家の続編を作らなきゃダメだ」みたいな判断で続編を作るかもしれないけれども、アニメ映画の作曲中心にシフトしたジョン・パウエルが復帰するかどうかは微妙な線だろうなとも考えておりました。ポール・グリーングラス監督の『キャプテン・フィリップス』(13)の音楽もパウエルではなくヘンリー・ジャックマンでしたから。

それでもこうして本家の続編が作られて、「愛妻が亡くなる」という不幸を乗り越え、パウエルもシリーズの音楽担当に復帰したのでした。

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BANGER!!!で書いた『ボーン』シリーズ音楽コラムの補足(『ボーン・レガシー』編)

年末年始にムービープラスやBS12で『ジェイソン・ボーン』シリーズ(あるいは『ボーン』シリーズ)が一挙放送がありましたので、それに合わせて映画情報サイト「BANGER!!!」でシリーズの音楽を紹介するコラムを書きました。

続編製作の噂も? 紆余曲折『ボーン』シリーズの音楽世界に迫る! ~『アイデンティティー』からスピンオフまで~ | https://www.banger.jp/movie/108228/

今回はシリーズの番外編『ボーン・レガシー』(12)について補足したいことをいくつか。


正直に書かせて頂きますと、ワタクシ映画館で『ボーン・レガシー』を観た時、途中で寝落ちしました。前日仕事で夜更かししていたせいもあるのですが、何だか演出のテンポが悪いところがあって、アクション映画なのに鑑賞中に緊張感が緩んで睡魔に襲われてしまったんですね…。

マット・デイモンはトニー・ギルロイが書いた『ボーン・アルティメイタム』(07)の初稿の脚本にダメ出しをしたそうですが、そのギルロイが監督・脚本を手掛けた『ボーン・レガシー』がこういう内容となると、「ううむ…」と納得せざるを得ない。ギルロイの『フィクサー』(07)は評価が高かったのに、なぜこうなったのか…と当時は思ったりしたものでした。

だから数年前くらいまでは「ボーン・レガシー=微妙な映画」という認識だったのですが、コロナ禍に『ボーン・レガシー』を以前とは異なる視点から観直してみたら、「これはこれでアリなんじゃないか」と思うようになってきました。

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BANGER!!!で書いた『ボーン』シリーズ音楽コラムの補足(『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』編)

年末年始にムービープラスやBS12で『ジェイソン・ボーン』シリーズ(あるいは『ボーン』シリーズ)が一挙放送されるので、それに合わせて映画情報サイト「BANGER!!!」でシリーズの音楽を紹介するコラムを書きました。

続編製作の噂も? 紆余曲折『ボーン』シリーズの音楽世界に迫る! ~『アイデンティティー』からスピンオフまで~ | https://www.banger.jp/movie/108228/

BANGER!!!のコラムで書けなかったネタをブログで補足させて頂きます…という話でしたが、『ボーン・スプレマシー』(04)は書き足すネタも少なめなので、『ボーン・アルティメイタム』(07)とまとめさせて頂きました。ちなみに後者の国内盤サントラには、封入冊子に音楽解説を書かせて頂きました。お仕事の機会を頂いたときは嬉しかったなぁ。。

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高速カッティングの映像とパーカッションのリズムを同期させる音楽的発明

監督がダグ・リーマンからポール・グリーングラスに交代してからの『ジェイソン・ボーン』シリーズは、カメラを激しく揺らす映像と、「そこまでやる?」という細かいカット割りが最大の特徴でしょう。あの高速カッティングの映像にアップテンポなリズムを同期させてスピード感を生み出すというのは、ある種の音楽的発明(発見)と言っても差し支えないのではないかと思います。

ちなみにパーカッション奏者の参加人数だけならば、第3作の『ボーン・アルティメイタム』よりも『ボーン・スプレマシー』のほうが多いです。

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