HGUC リック・ディアス(プレバン限定販売版)を組み立てた話と、リック・ディアスにまつわる苦い思い出話

今年のゴールデンウィークも遊びに出掛けず家で静かに過ごすと決めていたので、久々にガンプラを作ってみることにしました。

3月中旬の地震の時に自宅でガンプラの雪崩が起きて以来、「一生懸命作っても、また地震が起きたら棚から落ちて壊れたりするんだろうな…」という気分になって、プラモデルを作る気が失せていたのですが、「どうせ何かのアクシデントで壊れるなら、あまり根を詰めず、ちょっと雑に作る程度でやってみてもいいんじゃないの?」と逆転の発想で取り組んでみました。リハビリみたいなもんですね。

そんなわけで、プレバンで購入して以来ずっと積んであったHGUC リック・ディアス(クワトロ大尉機/量産機×2)を作ってみました。例によってスミ入れ+部分塗装のアバウト仕上げです。

20年以上前に発売されたキットの一部パーツを、後年発売されたHGBD ビルドガンマガンダムの新規造形パーツに更新したマイナーチェンジ版ということで、セールスポイントは可動域の広がった腕や足の関節部分でした。
つまりぐりぐりいじっていろんなポーズを取らせてこそ真価を発揮するキットと言えるわけですが、ただ立たせているだけでもなかなかカッコいいので侮れません。リック・ディアスのもともとのメカデザインが優れているからかもしれませんが。

旧キットと並べてみると、どうやら関節パーツを更新した結果足が長くなったり、上腕部分がスリムになったりして、細かいところでシュッとしたフォルムになったようです。

ROBOT魂の怒り肩っぽい造形も嫌いじゃないのですが、重量感のあるプロポーションを維持しつつ、スマートな部分も持ち合わせたHGUCの造形のほうが個人的には好みです。ROBOT魂のリック・ディアスは、ロベルト中尉の「奥義バインダー投げ」を再現出来る手パーツが付属しているのが大変ポイント高いのですが。

量産機(いわゆる黒ディアス)は成形色が旧キットからかなり変わった感じで、紺色パーツの”黒み”が増しました。
旧キットは「紺・焦げ茶・グレー」という色合いでしたが、今回のリニューアル版は「よりダークな紺・黒・グレー」という色合いになってます。

確か設定画だとバインダーの色は「紺+黒」だったはずなのですが、今回のキットではバインダーの成形色が黒になっているので、このあたりは好みが分かれるところかと。

手足の関節の自由度が増したので、ド・ダイ改にもきちんと乗れます。

HGUC ガズR/Lのビームライフル(=ガルバルディβのやつ)が余っていたので持たせてみました。特に不自由なく持たせられます。

リック・ディアスの足は「甲の部分だけグレー」なのか、それとも「つま先部分全体がグレー」なのか、アニメ設定やプレバンのキット写真、ROBOT魂、HCM-Proで配色がマチマチなのでどうしたものかと思ったものの、今回は足裏の部分もグレーに塗りました。

やはりリック・ディアスのデザインはいいですね…。

学生の頃、クラスの友人に「お前の好きなモビルスーツ何よ?」と聞かれて「リック・ディアス」と答えたら、「あんなのザコじゃん!なにがいいんだよ!」と言われてひどく不愉快になったのを思い出します。ちなみにそいつは「ジェガンのデザインが好き」という当方の嗜好にもダメ出ししました。

なんで「強いMS=イケてる」「量産型MS=ザコ、ダサい」という発想になるんでしょうね…。もっとこう、メカデザインの妙を味わうみたいな見方は出来ないのかと憤慨したものです。以来、ソイツとはMS談義をしなくなりました(この一件で、相手の意見にダメ出ししてマウントを取りたがるタイプの奴だと分かったので)。

リック・ディアスは『Zガンダム』本編でほとんどの主要キャラ(シャア、アムロ、エマ、カミーユ、ファ、アポリー、ロベルト、おまけにカミーユの親父)が搭乗した名機じゃないですか。
パイロットの多くが「中尉」もしくは「大尉」であることから、尉官クラスになると乗れる機体らしい。

それにグリプス戦役初期から、ティターンズ/地球連邦軍がバケモノみたいなMS/MAを大量投入してきた後期まで、宇宙・地球問わずエゥーゴの第一線で運用され続けた高性能機でもあるわけで。

そりゃ確かにロベルト中尉とかアポリー中尉とか撃墜されるシーンも多かったし、被弾シーンも多かったし、「エマ中尉のとき以外まともに作動しなかった脱出ポッド」がネタにされたりもしているけど、数々の名場面を生んだ機体じゃないですか。
MSにはMSそれぞれの役割があるわけで、主役機、ライバル機、サブ機、やられ役の量産機(時代劇で言うところの斬られ役)が織りなす絶妙なバランス感覚がドラマを面白くしているのではないかと。みんながみんなバケモノじみた最強MSだったら、パワーインフレを起こしてドラマがつまらなくなりますよ。たぶん。

そういうわけでリック・ディアスは、野球で言えば日によって2番とか6番とかを打たせられたり、サードやセカンドを守らされたり、連日のように中継ぎやセットアッパーで投げさせられたりするような、ユーティリティープレーヤー的ポジションの機体なんじゃないかなと思います。

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