今年のアカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞の作曲賞ノミネート作品についての考察

oscar and GG 2017

先日アカデミー賞の各種ノミネート作品/人物が発表になりましたが、
去年とはガラッと変わった印象ですねー。

ワタクシは映画音楽ライターですので、
音楽部門がどう変わったかということが最大の関心事なわけでして。
先頃受賞結果が出たゴールデン・グローブ賞のノミネート作品もリストアップしつつ、
いろいろと検証していこうかなと思います。

 

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』デラックス・エディションのサントラ盤

batman v superman

先日twitterでもちょろっと書きましたが、
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)のサントラ盤を買いました。
2,000円前後でデラックス・エディションが買えるなら、
そりゃあこっちを選ぶよねーということで、
CD2枚組のデラックス・エディション(輸入盤)を迷わず購入しました。

dawn of justice02

デラックス・エディションはデジパック仕様で、
ジャケット内側やバックインレイにメインキャラの写真が。
バットマン、レックス・ルーサー、
ワンダー・ウーマン、スーパーマンのキービジュアルが、
それぞれのロゴマークつきで紹介されてます。

 

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ワタクシが選ぶ今後要注目&新進気鋭の映画音楽家トップ5

clyde

新年あけましておめでとうございます。
本年も弊社を何卒よろしくお願い致します。

…というわけで昨年末のネタの続きです。
前回は2015年のごく私的ベスト・フィルムスコアを10作品リストアップしましたが、
今回はFilm Music Magazineで言うところの”The Composers to Watch”、
いわゆる「注目すべき新進気鋭のアーティスト」のお話です。

まぁ「新進気鋭」の定義がすごく曖昧ではあるのですが、
ざっくり定義づけをさせて頂くならば、
「日本のサントラファンにまだ名前をよく知られていない」けど、
「その実力は折り紙つき(だと思う)」作曲家ということで、
個人的に注目している人をリストアップさせて頂きました。

 

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ベンジャミン・ウォルフィッシュの音楽が素晴らしい『GAMBA ガンバと仲間たち』

GAMBA

11/4にRambling RECORDSさんから『GAMBA ガンバと仲間たち』(15)のサントラ盤が発売になります。

ワタクシの世代で「ガンバ」といえば、
原作の児童文学よりもアニメの『ガンバの冒険』(75)のイメージが強いので、
「これはアニメ版ではなく原作児童文学の映画化作品」…と分かっていても、
妙に頭身の高い今回のキャラデザにはどうしても違和感を憶えてしまう。

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新進気鋭の作曲家、ベンジャミン・ウォルフィッシュの緻密な編曲が光る『ハリケーンアワー』の音楽

hours

ポール・ウォーカーが無人の病院で発電機のハンドルを回し続けて奮闘する、
限定空間型サバイバル・スリラー『ハリケーンアワー』(13)。
音楽はイギリス人の若手作曲家ベンジャミン・ウォルフィッシュが手掛けております。

インディペンデント映画のサントラの面白さは、
あまり有名でない(あるいはブレイク前の)作曲家の仕事が楽しめること。
ウォルフィッシュの場合は後者にあたるミュージシャン。
最近だとブライアン・コックス主演のUK産脱獄映画『DATSUGOKU-脱獄-』(08)の音楽を担当してます。
入り組んだ物語構成と、UKを代表する演技派俳優のアンサンブルが実に見応えある作品でした。
音楽的にもかなり面白いアレンジを聞かせているので、個人的にオススメです。

 

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