ワタクシが選ぶ今後要注目&新進気鋭の映画音楽家トップ5

clyde

新年あけましておめでとうございます。
本年も弊社を何卒よろしくお願い致します。

…というわけで昨年末のネタの続きです。
前回は2015年のごく私的ベスト・フィルムスコアを10作品リストアップしましたが、
今回はFilm Music Magazineで言うところの”The Composers to Watch”、
いわゆる「注目すべき新進気鋭のアーティスト」のお話です。

まぁ「新進気鋭」の定義がすごく曖昧ではあるのですが、
ざっくり定義づけをさせて頂くならば、
「日本のサントラファンにまだ名前をよく知られていない」けど、
「その実力は折り紙つき(だと思う)」作曲家ということで、
個人的に注目している人をリストアップさせて頂きました。

 

lawrence

その1:クライド・ローレンス
ワタクシ昨年の下半期に最もよく聴いたサントラは『Re:LIFE~リライフ~』(14)でした。
もう何度もブログで書かせて頂きましたが、クライド・ローレンスの音楽が素晴らしい。
次代のランディ・ニューマンかジョン・ブライオン、
あるいはハリー・コニック・Jr.か思ってしまうほどのシンガー・ソングライターっぷりでした。
長編映画の作曲は『Re:LIFE』が初めてだったみたいですが、
現在は『Hard Sell』(16)というコメディ映画(?)の音楽も手掛けている模様。
お父さんのマーク・ローレンス監督の作品以外にも登板する機会が増えるかも。

■関連記事:ジャズのちブルース、時々ファンク。映画『Re:LIFE リライフ』のサントラはポップ&メロディアスで最高です!の巻

 

daniel-pemberton

その2:ダニエル・ペンバートン
『コードネーム U.N.C.L.E.』(15)のスウィンギン&グルーヴィーな音楽は素晴らしかった。
ワタクシは『悪の法則』(13)の時から「この人はこれから出てくるよ!」と思ってましたが、
やっぱりブレイクしてきましたねー。
何しろ新作はダニー・ボイル監督の『スティーブ・ジョブス』(15)ですから。
ギタリスト出身らしく、撥弦楽器の音の響かせ方が巧い人だと思います。

■関連記事:フルート!ギター!ツィンバロム!マーキソフォン!『コードネーム U.N.C.L.E.』のスウィンギンな音楽は必聴です!の巻

 

nima_fakhrara

その3:ニマ・ファクララ
異色低予算SFスリラー『シグナル』(14)の音楽を手掛けた人ですね。
手作りのカスタム楽器で奇妙な音を作り出す個性派作曲家。
『ガッチャマン』(13)や『バイオハザード リベレーションズ2』(15)など、
日本の映画・ゲーム音楽業界とも縁があるらしく、
『探偵の探偵』(15)の音楽も手掛けていたりするのがポイント高いです。
今後も面白い音を鳴らしてくれそうなので注目しておきたいアーティストです。

■関連記事:映画『シグナル』のサントラ盤、トレント・レズナー、クリフ・マルティネス、ブライアン・イーノあたりが好きな人は必聴です!の巻

 

benjamin_wallfisch

その4:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
映画本編の出来は微妙だったけど、
普遍的なオーケストラ・サウンドが素晴らしかった『GAMBA ガンバと仲間たち』(15)。
その音楽を手掛けていたのがベンジャミン・ウォルフィッシュ。
ワタクシこれも何度か書かせて頂いてますが、
この人は『DATSUGOKU 脱獄』(08)と『ハリケーン・アワー』(13)の音楽が非常にいい出来だったので、
もっとブレイクしてもらいたいなーと思ってます。
ちなみに現在DVDレンタル中の深海密室サスペンス『プレッシャー』(15)の音楽も担当してまして、
この映画の劇中で流れる女性ボーカル曲は、
妹さんのジョアンナ・ウォルフィッシュ女史が歌ってます。

■関連記事:ベンジャミン・ウォルフィッシュの音楽が素晴らしい『GAMBA ガンバと仲間たち』

 

ludwig-goransson

その5:ルートヴィッヒ・ヨーランソン
『クリード チャンプを継ぐ男』(15)でクオリティの高い音楽を書き下ろした若手コンポーザー。
ビル・コンティの音楽を徹底的に研究したそうで、
ヨーランソン作曲の「クリードのテーマ」の美メロが、
コンティの作曲した『ロッキー』のテーマ曲と見事な融合を果たしていました。
コンティの音楽スタイルを踏襲しつつ、
若手らしい新しいサウンド・アプローチを試みているのも素晴らしかったですね。

…と、ワタクシはこのようなアーティストに注目しているのですが、
いかがでしょうか?

 

特別枠として、アカデミー賞にも絡んできそうな映画『ROOM』(15)の作曲家、
スティーヴン・レニックスも要注目かなと考えております。
この方はマイケル・ファスベンダーのかぶり物バンドマン映画『FRANK フランク』(14)で、
オリジナル・スコアとフランクのバンド「ソロンフォルブス」の楽曲を全て作っていた人。
今のところレニー・エイブラハムソン監督の専属作曲家みたいな感じですが、
今後イギリス/アイルランド映画で名前を見かける機会が増えるかも。

 

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