最近買った洋楽アルバム(「Back The Way We Came Vol.1」「Utopian Ashes」「The Live Album」「HOTEL TV」)

もう購入してからだいぶ日にちが経ってしまったものもありますが、7月上旬からいろいろ洋楽アルバムを買って聴いてました。

■その1:Noel Gallagher’s High Flying Birds – BACK THE WAY WE CAME: Vol.1

言わずと知れたノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのベスト盤。
NGHFBのアルバムは全部持ってるから、ベスト盤は買わなくてもいいんじゃないかと思っていたものの、新曲2曲とEPの曲目当てで結局購入。

新曲がよかった(特にバート・バカラック風味のある”Flying On The Ground”がイイ)。
ノエル兄貴自身の曲解説(基本的に自画自賛してるだけ)もこの人らしくて面白い。
ボーナスディスクはアコースティック・バージョンのアレンジがよかったです。
ちなみに自分が買ったのはディスク3枚の輸入盤でした。
(日本盤のボーナストラックにあまり魅力を感じなかったので…)

■その2:Bobby Gillespie and Jehnny Beth – UTOPIAN ASHES

プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーと、サヴェージズのジェニー・ベスによるデュオ・アルバム。

プライマルは割と長いこと聴いてますが、サヴェージズはほとんど聴いたことがなかったので、このアルバムどうしようかなと悩んでいたものの、”Remember We Were Lovers”のミュージックビデオを観たら(聴いたら)すごくよかったので購入。歌詞をじっくり読みたかったので日本盤で買いました。

「愛の崩壊、真のコミュニケーションの不可能性、人生の中で避けられない現実に直面した夫婦の物語」というテーマも自分の好みでした。
アルバム自体はコロナ禍の前にレコーディングされていたらしいですが、前述のようなテーマはまさしく現在の破綻した人間関係を描いていて、歌詞が心に重く突き刺さるのです。「愛が壊れる時なんてこんなもんさ」と言われているような。
ソウルやフォーク・ロック、カントリー・バラードをヨーロッパ的な雰囲気でトリートメントしたサウンドや、ストリングスを使ったアレンジもいい感じ。

学生の頃は「XTRMNTR」のような尖ったプライマルのアルバムを好んで聴いていましたが、ここ数年は「Give Out But Don’t Give Up」を好んで聴くようになったので、今回の「Utopian Ashes」のサウンドも自然に耳に馴染んでいった感じでした。

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ローレンスのブルーノート東京公演が最高すぎて、今夜もProbably Up!

先週は2日ほどお休みを頂きまして、
クライド&グレイシー兄妹のソウル・ユニット「ローレンス」のブルーノート東京公演を見てきました。

ワタクシは『Re:LIFE リライフ』(14)のサントラ盤ライナーノーツを書かせて頂いた時に、クライド・ローレンスに一度インタビューしておりまして、
日本でいち早くクライドさんの才能と音楽に注目していたというそれなりの自負があったりするのですが、
当時まだあまり名前を知られていなかったし、ましてや来日公演なんて夢のまた夢かなぁ、と思っておりました(メンバーが8人くらいの大所帯バンドだから、招聘が難しいだろうなぁと)。

あれから3年と数ヶ月。
最新アルバム「リビングルーム」をひっさげてブルーノート東京公演が実現するとは、いや~~いい時代になったものです。

ローレンスの曲はアルバムで何度も聴いていたのですが、
ライブでの生演奏も最高でした。


Lawrence / Living Room (amazon)
Lawrence / Living Room(タワーレコード限定版・ボーナストラック3曲入)

 

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ワタクシが選ぶ今後要注目&新進気鋭の映画音楽家トップ5

clyde

新年あけましておめでとうございます。
本年も弊社を何卒よろしくお願い致します。

…というわけで昨年末のネタの続きです。
前回は2015年のごく私的ベスト・フィルムスコアを10作品リストアップしましたが、
今回はFilm Music Magazineで言うところの”The Composers to Watch”、
いわゆる「注目すべき新進気鋭のアーティスト」のお話です。

まぁ「新進気鋭」の定義がすごく曖昧ではあるのですが、
ざっくり定義づけをさせて頂くならば、
「日本のサントラファンにまだ名前をよく知られていない」けど、
「その実力は折り紙つき(だと思う)」作曲家ということで、
個人的に注目している人をリストアップさせて頂きました。

 

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ワタクシが選ぶ2015年のごく私的ベスト・フィルムスコア10選

shaun the sheep

ワタクシはレーベル業と並行して映画音楽解説も生業としておりますので、
先日のFilm Music Magazineのように、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出してみました。

なお「日本で今年劇場公開(もしくはDVD/ブルーレイリリース)になった作品」が対象なので、
中には製作年が2015年以前の映画もありますが、その点はご了承下さい。

 

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Film Music Magazineが選ぶ2015年のベスト・フィルムスコア10選

chappie

映画音楽専門誌…というか、
映画音楽情報サイトのFilm Music Magazineが、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
The Runners-Upの作品を10タイトル、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出していました。

http://www.filmmusicmag.com/?p=15503

専門サイトの作品選びというのは往々にして過度にマニアックだったり、
映画音楽通を気取った感じのものだったりもするのですが、
ここのサイトのトップ10はサントラビギナーにも優しい作品が並んでいて、
ワタクシの感覚とも割と合ってるセレクトになってましたねー。

 

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