BRAKE (music by Brian Tyler)

スティーヴン・ドーフ扮するシークレット・サービスが”ある理由”により何者かに拉致られて、車のトランクに閉じこめられたまま執拗に拷問を受けるというシチュエーション・スリラー。

まぁひとことで申しますと『[リミット]』(10)みたいな映画でしょうか。
予告編を見ると、回想シーンで屋外のシーンも多少挿入されるみたいですが。
うまく作ってあれば面白いスリラーに仕上がっているはず。

音楽は『ワイルド・スピードMEGA MAX』のブライアン・タイラー。
主人公が車の中に閉じこめられるって事で、音楽もひと工夫してあります。

ブライアンの愛車コルベット(しかも赤。まさにリトル・レッド・コルベット)のエンジンを叩く音とかスイッチをひねる音とかサイドブレーキを引く音をサンプリングして、パーカッション代わりに使うというイカすスコアを作曲してます。

面白すぎ。僕はこのミュージック・ビデオを見て即サントラ盤を購入してしまいました。
Brian rocks!!

映画も5/19日本公開予定との事。こりゃ楽しみですねー。

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ワイルド・スピードMEGA MAX(音楽について)

fast five_score

『ワイルド・スピードMEGA MAX』(11)の音楽を手掛けたのは、ジャスティン・リン監督の”ダチ”とでも言うべき作曲家のブライアン・タイラー。このシリーズには『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06)、『ワイルド・スピードMAX』(09)に続いての登板。

例によってスケール感のあるオーケストラにロック楽器(ギターとかドラム)をミックスしたド派手なスコアを聞かせてくれているのですが、今回はブラジル音楽の要素を大胆に導入しているのがポイント。ドラムスとパーカッションを聞かせたノリのいいサウンドがなかなか新鮮。

打楽器をふんだんに使ったスコア、というと真っ先に思い出されるのがジョン・パウエルではないかと思うのですが、ノリ的には彼の『ナイト&デイ』(10)とか『ミニミニ大作戦』(03)あたりの音楽に近い。本作のタイラーの場合、それに加えてロック、ヒップホップ、エレクトロニカなどの音楽もガンガン取り入れてます。「ロック感覚で聴けるオリジナル・スコア」という感じで、一見さんにも敷居の低いスコア・アルバムに仕上がってます。映画を見たら、「ああ、そういやあの場面の曲ノリノリだったなー」みたいな感じで、スコア盤が欲しくなるようなサウンドではないかと思います。

私事で恐縮ですが、今年の夏はライナー原稿を書き終えてからもこのサントラを聴きまくりました。何度聴いても飽きないんだ、これが。

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完全なる報復 / Law Abiding Citizen

law abiding citizen

暴漢に妻子を殺された男クライド(ジェラルド・バトラー)が、復讐の鬼と化す社会派アクション・サスペンス映画。

とは言っても、殺人犯2人組への復讐は映画が始まって26分くらいで完遂してしまうので、本題はそのあと。クライドは主犯格の男を司法取引で減刑させたエリート検事ニック(ジェイミー・フォックス)と裁判関係者、そして矛盾だらけのアメリカの司法制度に対しても、私財をなげうった10年がかりの壮絶な報復を実行していきます。この報復計画ってのがかなり壮大なので、いささか現実味にかける気がしないでもない。

ジョン・グリシャム原作の映画とかだったら、もっと社会派的な視点からドラマを描くと思うのですが、何しろ監督が『ミニミニ大作戦』、『ブルドッグ』(共に03)のF・ゲイリー・グレイで、脚本が『リベリオン』(02)のガン=カタ・マスター、カート・ウィマーなので、中盤以降の展開は完全にバイオレンス・アクション。バトラーの『300』(07)や『GAMER』(09)仕込みのスパルタンな処刑っぷりが堪能出来ます(1箇所本気でビックリさせたれた処刑描写があった:笑)。ムショの中にいるクライドがなぜ大がかりな復讐計画を実行出来るのか、というのがミソなわけですが、ネタバレは無粋なので詳しくは割愛。いろいろ推測しながら本編をご覧になってみて下さい。

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アンストッパブル

unstoppable

いやー面白かったなぁ。リドリー兄貴に比べると「映像テクニックだけで中身が空っぽ」と言われる事の多いトニー・スコットですが、この『アンストッパブル』(10)は非常によく出来てます。トニー・スコット好きとしては、この映画が高評価で嬉しい限り。

映画の内容は「有毒物質を積んだまま無人で暴走する列車を止めろ!」というシンプル極まりない筋立てなのですが、そのぶん日常的に映画を見ないライトな観客層にも面白さをアピールする要素があるし、話が余計な方向に脱線しないので、展開がスピーディーで無駄がないのです。

例によってトニー・スコット名物のブン回すようなカメラワークとかガチャガチャした編集もあるのですが、『ドミノ』(05)とか前回の『サブウェイ123/激突』(09)に比べると、かなりケレン味を抑えた映像になってました。ホンモノの列車やヘリを使ったアクションがウリの映画だから、リアルな質感を出すためにあまり映像に手を加えないようにしたものと思われます。

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