A CELTIC ROMANCE

去年の暮れからせっせと作っていたマイケル・ダナ&ジェフ・ダナのコンセプト・アルバム『A Celtic Romance(ケルティック・ロマンス)』が遂に完成しました。

マイケル&ジェフとはかれこれ6,7年ほどお付き合いがあるので、以前から「レーベル始めたら何か一緒にやれるといいねぇ」「そうですねぇ」などと言っていたのですが、まさか本当に実現するとは。

こちらのアルバム、1998年リリース作品の”再販”という形になるわけですが、リイシューに伴って内容に一部変更があります。

■ジャケットデザインの総リニューアル
■ブックレットに掲載されていた小説『The Legend of Liadain and Curithir』のPDF化
(ダウンロードしてパソコンやスマホ、iPadで読めます)
■『The Legend of Liadain and Curithir』のダイジェスト日本語訳つき
(差し込み解説書裏面に掲載)
■マイケル・ダナ&ジェフ・ダナのメッセージつき

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Mychael Danna & Jeff Dannaの日本語サイトを作ってみた

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現在、『ケルティック・ロマンス』の5/15リリースに向けての準備の真っ最中(製品はもう出来上がってます)なのですが、先日アルバムの特設サイトを作ってみました。

https://www.marigold-mu.net/dannabros/

当初は「アルバムの特設サイト」というつもりで構成を考えていたのですが、何しろ彼らとは長いお付き合いなので、「もっとダナ兄弟の仕事を紹介したいなぁー」と思うあまり、マイケル・ダナ&ジェフ・ダナの公式日本語サイトみたいな作りになってしまいました。

マイケル・ダナとジェフ・ダナのフィルモグラフィーもまとめてあるので、結構便利なサイトになっていると思います。

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WEBサイトリニューアル&新作タイトルリリースのお知らせ

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昨日、レーベルのホームページをリニューアルしました。

https://www.marigold-mu.net/

おかげさまで2007年のレーベル設立から今年で5年目。契約アーティストの数も増えてきて、やっとトップページにアーティスト写真が使えるようになりました。

レーベルサイトに関しては、去年の3月くらいにもチャーリーさん、エリオットさん、ジェリコさんの3人の写真をトップページに使ってリニューアルしてみようかなーと考えていたのですが、震災のゴタゴタで今日の今日まで棚上げ状態になっていたのです。

さりげなくアーティストが1組増えているわけですが、そこでもうひとつお知らせ。5/15にマイケル・ダナ&ジェフ・ダナの名盤『ケルティック・ロマンス』をうちのレーベルからリイシュー致します。

『ケルティック・ロマンス』はもともと1998年にリリースされたアルバムだったのですが、長らく廃盤状態が続いておりまして、その旨マイケル&ジェフに話してみたところ「それじゃあリイシューしてみる?」という事になりました。それが去年の12月頃の話。

で、昨年末から3月ぐらいまで『ケルティック・ロマンス』の製作作業をコツコツ進めておりました。リイシューだから今回は簡単に行くかな?と思ったのですが、これがなかなか手間のかかる作業でございました。「ホントにアルバム完成するのか?」と思ったほど。

そのあたりの経緯については後日改めて書かせて頂くとして、まずはリリースのお知らせまで。早く『ケルティック・ロマンス』が聞きたいからといって、この時期amazonで1万円オーバーで出品されているアルバム(旧譜)を買うのは正直お金が勿体ないので、国内盤の発売までもうしばらくお待ち下さい。

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CHLOE

chloe

アトム・エゴヤン監督作『クロエ』(09)を見てきた。

このタイミングならDVD化されるまで待っていてもよかったんですが、エゴヤンの映像美とマイケル・ダナの官能的な音楽の融合を劇場で味わってみたかったので、あえて映画館にて鑑賞。

夫デビッド(リーアム・ニーソン)の不倫を疑った妻キャサリン(ジュリアン・ムーア)が、若く美しい娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)に「自分の夫を誘惑して、彼がどんな行動を取ったか報告してほしい」と”仕事”を依頼した事から、夫婦関係・親子関係が破綻していくというお話。「疑惑」と「嘘」がジワジワと人間関係を蝕んでいく展開とか、キャサリンとクロエが倒錯した性の世界にのめり込んでいくアヤしい展開なんかは、いかにもエゴヤン映画というノリ。とはいえ、この映画を「悪女もの」とか「官能サスペンス」とジャンル分けするにはあまりにも悲しい物語ではありますが。

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いろいろ惜しい映画『JM (Johnny Mnemonic)』

JM

午前中にCDラックを整理していたら『JM』(95)のサントラが出て来た。
懐かしいなーコレ。

キアヌ・リーヴス(伸びかけスポーツ刈り+テクノカットな髪型が奇妙な感じ)、
「人間核弾頭」ドルフ・ラングレン、
B級映画の帝王アイス・T、
怪優ウド・キア、
『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)のディナ・メイヤー、
ロリンズ・バンドのヘンリー・ロリンズ、
そして北野武・・・と、カルト作品になる事を運命づけられたような”濃い”キャスティング。
しかも原作・脚本にウィリアム・ギブスン、
ビジュアル・コンサルタントにシド・ミードまで起用しているのに、
実際にはカルトどころかB級SFにしかならなかったのが残念な映画。

原因はやっぱり監督のロバート・ロンゴにあると思う。

モダンアート出身で映画監督が本職じゃないせいか、
演出とか映像の見せ方が何だかシロウトっぽい感じ。
話が面白くなりそうな要素は結構あるのに、
演出にメリハリがないのでイマイチ盛り上がりに欠ける。
ラッセル・マルケイとかポール・W・S・アンダーソンだったらもっと上手く撮れたんじゃないだろうか。
音楽(既製曲)の使い方もあまりセンスがいいとは言えないし、
ヤクザの高橋(=北野武)の子分、シンジ役が太眉のデニス・アキヤマなのも全然イケてなくて萎える。
例えば加藤雅也あたりが演じてくれていたら、
もうちょっとイカす悪役になったと思うんだけどなぁ。

ただ、映画の舞台が2021年で、
電磁波による環境汚染が原因で”NAS(神経衰弱症候群)”なる不治の病が蔓延しているという設定が妙にリアルだったり、
ハッキング対策で極秘データを脳内のシリコンチップに記録してデータを運ぶ”記憶屋”という職業も、
ビジネスとしては意外とアリかもと思ったり、
物語の設定はなかなか興味深いものがあります。
つくづく監督がロンゴだったのが悔やまれます。

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