2020年ごく私的サントラベスト10

今年はコロナ禍ゆえ、1月中旬に『フォードVSフェラーリ』(19)を観たのを最後に映画館へ行かない生活に入ってしまったので、新作映画の鑑賞本数はいつもの半分以下になってしまいました。

前回のブログにも書いたことですが、学生時代に映画館でインフルをうつされて1ヶ月半近く死ぬほどツラい目に遭ったので、こういう強力な感染症が流行っている時は、とても映画館に行く気になれないんですね。。

まぁそれでもネットフリックスやAmazonプライム、Apple TV+、オンライン試写、DVDレンタルなどでいろいろ観たので、普段よりちょっと気分が乗ってこないものの、その中でごく私的なサントラベスト10を選んでみました。

世の中がこういう状況なので、今年のチョイスの条件は

  1. 今年何らかの形で”初めて観た”映画(数年前にDVDリリースされた映画や、試写で観た来年公開の映画も含む)
  2. 実際にお金を出して買ったサントラ

…ということにさせて頂きました。

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最近買ったサントラ盤/『TENET テネット』『トレマーズ』『ビルとテッドの大冒険』スコア盤

11月下旬から今月にかけて、来年発売の某サントラ盤の音楽解説原稿執筆と映画音楽家さんへのインタビュー、BANGER!!!コラムの執筆と仕事が立て込んでおりました(いわゆる年末進行的なやつ)。

そんな中、混み合う時間を避けてスーパーに買い出しに行ったり、なるべく人がいない時間帯に郵便局とか銀行に行ったりしないといけないので、変なところで時間の制約が厳しい生活を余儀なくされております。。

で、多忙な合間を縫って最近買ったサントラ盤はこんな感じ。

■その1:『TENET テネット』

某ショップでオーダーしたら3回くらい発売日(お届け日)変更のメールが来て、「年内にサントラ盤は手に入るかしら?」と思ったのですが、「11月下旬→12月中旬→お届けが来年1月になるかも→やっぱり12月中にお届けできます」というお知らせの流れを経て、先週遂に『TENET テネット』(20)のサントラ盤が手元に届きました。
えらく待たされましたが、注文時よりも安い値段で手に入ったので良しとします。

音楽担当はハンス・ジマーではなくルドウィグ・ゴランソン。
今回もクリストファー・ノーラン映画らしい「メロディよりもテクスチュアで聴かせるスコア」になってます(ノーラン映画で一番スコアがメロディックだったのは、デヴィッド・ジュリアンの『インソムニア』(02)かな…)。
そうは言っても、ジマーの『インセプション』(10)や『ダンケルク』(17)とも異なるテイストのサウンドで、そのあたりの違いを楽しみながら聴くのがよろしいのではないかと。

TENET original motion picture soundtrack (amazon)

Tenet (Deluxe Edition) – TOWER RECORDS

『TENET』は劇場で観たかったのですが、大事を取って断念しました。
ワタクシ学生時代に映画館でインフルエンザをうつされて、1ヶ月半近くものすごく苦しんだというツラい経験があるので、ウイルスが猛威をふるっている時期に映画館に行きたくないんですよね。。

ま、映画本編はブルーレイ&DVDになった時にしっかり観ます。

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『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は「コーエン兄弟監督作品の常連作曲家×ストップモーションアニメ」という異色の組み合わせが面白い

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』(19)のサントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。

『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)


音楽担当はコーエン兄弟監督作品でおなじみのカーター・バーウェル。

以前『スリー・ビルボード』(17)のサントラ盤にも音楽解説を書かせて頂きましたが、ワタクシは『ファーゴ』(96)あたりからずっとバーウェルの音楽が好きで聴いているので、個人的に大変嬉しいご依頼でした。
字数の都合で『スリー・ビルボード』の差込解説書に書けなかったバーウェルの小ネタも今回書けたのでよかったです。

『ミッシング・リンク』の音楽はBANGER!!!でもざっくりご紹介しましたし、サントラの差込解説書でも割と詳細にご紹介した(と思う)ので、ブログで書くネタがほとんど残っておりません…。

GG賞受賞! “声優”ヒュー・ジャックマンが命を吹き込む超絶技巧アニメ『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
https://www.banger.jp/anime/46995/

まぁこちらのブログでは、上記二つの当方の文章の補足という感じで書かせて頂きます。

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『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』はちゃんとサントラが2種類リリースになってます。ファンなら買い。

コロナ渦で劇場公開が危ぶまれていた『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』(20)ですが、12月18日に公開が決まったようです。

そしてこちらの作品、ソングコンピレーションアルバムとスコアアルバムの2種類が発売になってます。
しかもスコアアルバムは日本だとCDプレス盤でリリースされるという律儀さ。
さすがランブリング・レコーズさん。

ビルとテッド フェイス・ザ・ミュージック(BILL&TED FACE THE MUSIC) – amazon
ビルとテッド フェイス・ザ・ミュージック(TOWER RECORDS)

アルバムタイトルが原題準拠になっているのは、邦題が決まる前にスコア盤のリリースを進行させていたからでしょう。さすがランブリングさんは目の付け所が違います。

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「潜水艦/海戦アクション映画のサントラはハズレなし」の法則は『グレイハウンド』にも当てはまるというお話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、Apple TV+で配信中の映画『グレイハウンド』(20)のサントラ盤に音楽解説を書かせて頂きました。
音楽担当はテレビシリーズ『ARROW/アロー』や『メンタリスト』のブレイク・ニーリー。
ワタクシ的には、2000年代のハンス・ジマー(およびリモート・コントロール・プロダクションズのアーティスト)の作品でオーケストラ指揮や追加音楽の作曲を担当していたイメージが強い作曲家です。

『グレイハウンド』オリジナル・サウンドトラック(TOWER RECORDS)

『グレイハウンド』の音楽については差込解説書でかなり詳しく書かせて頂きましたし、BANGER!!!でニーリーさんにインタビューもさせて頂いたので、正直もうブログで書くネタがありません。。

Uボートの不気味さと緊張感を増幅させる音楽!
トム・ハンクス主演最新作『グレイハウンド』の作曲家が語る
https://www.banger.jp/movie/43397/

しかし、せっかくなのでもうちょっとネタを絞り出してみたいと思います。

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