母と子のドラマだからこそ見てほしい…!映画『ルーム』に出ているオジサンたちの名演技

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さて先週末から日本公開になった映画『ルーム』(15)。
「ブリー・ラーソンの演技すげぇ!」とか、
「ジェイコブ・トレンブレイ君の演技もすげぇ!」とか、
「トレンブレイ君かわいい」というような感想は既に出尽くしていると思うので、
ここではちょっと違った切り口から映画を観ていきたいと思います。

この『ルーム』という映画、
基本的に「母と子の物語」という構成になっておりまして、

「ママ(=ジョイ)とジャック」
「ばあば(=ナンシー)とママ」
「ばあばとジャック」

…の3人の関係が重要なんですね。
なので”大人の男性”の影が非常に薄い。
いや、影が薄いというより「出番が少ない」と言うべきか。
しかし彼らも少ない出番の中で忘れがたい名演を披露しているので、
このあたりを是非観ていただきたいと思うのであります。

 

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弦とピアノの音色が母と子の絆を描き出す…。映画『ルーム』の深遠なる音楽世界

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先月、サントラ盤ライナーノーツの仕事で『ルーム』(15)の試写を観てきました。
話には聞いていましたが、凄い映画でした。。
「感動した」とか「泣いた」とか、もうそういうレベルの話ではなくて、
観終わった後、「この世界で生きていくってどういうことなんだろう?」と数日考え込んでしまうような、
衝撃的かつ忘れがたい作品になっています。

こういう映画は事前情報をあまり入れずに観た方がいいと思うので、
ここでは映画の内容には極力触れずに、
音楽のことを中心に書かせて頂こうと思います。

 

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今年のアカデミー賞について思っていることあれこれ。

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明日は第88回アカデミー賞授賞式ですが、
今回は『ルーム』(15)のブリー・ラーソンが主演女優賞を獲って、
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)が技術部門を中心に4、5個くらい賞を獲って、
『クリード チャンプを継ぐ男』(15)でスタローンが助演男優賞を獲ってくれれれば、
あとはどんな結果でも全然OK、という感じです。

 

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