個人的に最も思い入れのあるヴォイチェック・キラール作品

the ninth gate

新年を迎えて数日が過ぎたものの、
何だか「ハッピーニューイヤー!」という気持ちになれずにいます。
というのも、去年いろいろな訃報を聞きすぎたから。
特に映画・音楽・演劇業界の大御所の方の訃報がいつになく多かった気がします。
ポーランドの作曲家ヴォイチェック・キラールもその中の一人です。

一般的にキラールの映画音楽の代表作といえば、
フランシス・フォード・コッポラの『ドラキュラ』(92)なのでしょう。
日本初のドルビー・デジタル上映作品だったそうで、
劇場で聴くフルオケ・スコアもかなり迫力があったのではないかと思います。
しかし1992年当時の自分はまだ「映画館で映画を観る」という習慣がなく、
キラールの音楽もサントラ初心者の自分には難解すぎました。

そんなわけで、個人的に最も印象に残っているキラールの作品はというと、
ロマン・ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演の『ナインスゲート』(99)なのであります。

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