
先日某オンラインショップでぼんやりと新作サントラを探していたら、画面に『ワーキングマン』(25)のCDプレス盤サントラの情報が表示されて「おおっ!?」となりました。
輸入盤、CD2枚組、限定版とのこと。
ステイサム映画を愛好する者としては、これはもう買うしかないだろうということで予約注文しました。
そしておととい製品が届いたので、ブログで製品の詳細をご報告いたします。
A Working Man (Original Motion Picture Soundtrack) (2CD) – amazon
A Working Man (Original Motion Picture Soundtrack) – amazon music
A Working Man<限定盤> – TOWER RECORDS
CDプレス盤は全世界500枚限定らしく、当方の買ったCDには「193/500」とジャケット裏面に手書きナンバリングされておりました。
こりゃ市場に流通する量はかなり少ないなという感じ。まあ配信リリースがメインということなのでしょう。
なぜCD2枚組になったのかというと、収録時間が100分弱あるから。
サントラはジャレッド・マイケル・フライの劇伴集で、CDプレス盤だとDisc1に25曲、Disc2に24曲劇伴を収録しています。

サントラ盤は紙ジャケ仕様。ただしブックレットやレコーディングスタッフクレジットの記載などは一切なし。徹底的にコストを節約した作りです。
『ビーキーパー』(24)は映画がヒットしたにもかかわらずサントラがデジタル版でも未発売でしたが、同じジャレッド・マイケル・フライがスコア作曲を手掛けた今回の『ワーキングマン』はサントラが発売になりました。
この差はどこで生まれたのかと考えてみたところ、前作は映画がヒットするかどうかスタジオ側も読むのが難しかったし、作曲家も知名度の点でやや劣る(一応デヴィッド・サーディとの共同作曲名義でしたが)ということで、サントラリリースが見送られたのでしょう。
しかし『ビーキーパー』がスマッシュヒットしたことで、「それじゃ今回はサントラ出しますか」という流れになったのだと思われます。
ジャレッド・マイケル・フライはジマーさんの音楽制作会社「ブリーディング・フィンガーズ・ミュージック」に所属していたようです。『プラネット・アースII』(16)でアシスタントを務めていた模様。
その後ジョセフ・トラパニーズやベンジャミン・ウォルフィッシュ、スティーヴ・ジャブロンスキーの諸作で追加音楽の作曲やシンセ・プログラミングを担当していたらしい。
そういうタイプの作曲家さんなので、『ワーキングマン』の劇伴も「オーケストラ+シンセ」系。音の厚みもあってなかなかよい感じ。
ギターやチェロのソロなどもあったりして、変化に富んだドラマティックなサウンドです(ギターはJMFが自ら弾いている模様)。
『デス・レース』(08)や『アドレナリン』(06)など、2009年頃までのジェイソン・ステイサム映画はメインテーマ曲の打ち出しが弱い作品も散見されましたが(…ってどっちも作曲はポール・ハスリンジャーですな)、最近はそうでもなくなったような気がします。
なお誤解のないように補足しておきますと、自分は『デス・レース』も『アドレナリン』もサントラを買いましたし、ハスリンジャーの荒ぶるロック系劇伴は好きです。
ジャレッド・マイケル・フライの今後にも要注目ということで。
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■Eliot Lewis / Enjoy The Ride+Master Plan
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