【追悼エンニオ・モリコーネ】モリコーネの映画音楽と、青春時代の思い出のお話。

コロナ禍が全く収束せず気が滅入っている中、先日さらに落ち込むような知らせが飛び込んで参りました。

映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ氏死去 「アンタッチャブル」「ニュー・シネマ・パラダイス」など
https://eiga.com/news/20200706/11/

モリコーネは高齢だったので、いずれ(そう遠くない時期に)そういう知らせを聞くことになるのだろうと覚悟はしていたのですが、実際に訃報を聞くと、その現実をなかなか受け止められない。
91歳というお年を考えれば「天寿を全うした」とも言えるのですが、リンク先の記事を読むと「転倒して大腿骨を骨折し、5日の深夜に入院先の病院で死亡した」ということなので、ご本人はまだやりたいことがいろいろあったのかもしれない。
そう思うと何だか辛い。そして悲しくなってくるのです。

数々の素晴らしい音楽をありがとうございました。
R.I.P.

さて以前も書きましたが、自分は初めて買ったサントラ盤がハンス・ジマーの『アサシン 暗・殺・者』(93)とパトリック・ドイルの『カリートの道』(93)のスコア盤でした。
なのでモリコーネのサントラを聴くようになったのはもう少し後のことでした。確かジマー→ジェリー・ゴールドスミス→モリコーネの順番だったと思います。

我が家は90年代半ばにスターチャンネルやWOWOWに加入したので、当時の自分は衛星放送で洋画を観まくりまして、その後映画館にも頻繁に通うようになり、その過程で様々なサントラに興味を持っていきました。

だから自分の好きなモリコーネの作品も圧倒的に80年代・90年代のものが多くて、『アンタッチャブル』(87)、『フランティック』(88)、『ステート・オブ・グレース』(90)、『ウルフ』(94)、『Uターン』(97)が自分の好きなモリコーネ作品のトップ5だったりします。
この話をすると十中八九「変わったチョイス」だとか「作品選びが屈折してる」だとか言われるのですが。。

これは別に奇をてらったわけではなくて、自分が最も多感だった時期に、衛星放送や映画館で観た作品のモリコーネの音楽が一番印象に残っているからなのです。

当時の自分は『1900年』(76)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)を観て内容を理解するにはまだ若すぎたし、新作映画を追いかけるのに精一杯で、『荒野の用心棒』(64)をはじめとするマカロニ・ウエスタンにまで気が回らなかったのだと思います。これらの作品をちゃんと聴くようになったのは数年後のことでした。

『フランティック』は「イタリア人音楽家によるパリジャン・ミュージック」という捻りの効いたヨーロピアン・サウンドが素晴らしいし、『Uターン』は往年のマカロニ・ウエスタン風音楽をオフビートなノワール小説の世界に融合させた、ドライで遊び心のあるスリラー音楽がなかなか面白かった。

しかしながら『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)や『夕陽のガンマン』(65)の音楽が好きな人に、自分が『フランティック』や『Uターン』の音楽の面白さを力説しても、全く興味を持ってもらえなかった記憶がありますが。。ま、往々にして自分の”推し”というものは、他人とは好みが異なったりするものです。

遊星からの物体X [輸入盤国内流通仕様](TOWER RECORDS)

そういえばランブリング・レコーズさんから『遊星からの物体X』(82)のリマスター盤が輸入盤国内仕様で今月発売になりますが、先方もこのタイミングでモリコーネの訃報が飛び込んでくるとは思いもしなかったでしょうね。。

さてそのランブリングさんは6年ほど前に「サウンドトラック傑作選50」で新旧のサントラを1,800円+税で再版して下さいましたが、その時にモリコーネの作品もいくつか発売されました。

続・夕陽のガンマン/夕陽のガンマン(amazon)
非情の標的(amazon)
1900年(amazon)
ペイネ 愛の世界旅行[完全盤](amazon)
ラ・カリファ(amazon)

さすがにリリースから6年経ったので在庫切れが目立ちますが、もしかしたら人知れずポッと入荷されることがあるかもしれませんので、その時はすみやかにご購入頂ければと思います(MP3ダウンロードで購入出来るものもあります)
先述のワタクシの好きな『フランティック』や『ステート・オブ・グレース』も、廃盤&在庫切れで入手困難なので、容易にCDアルバムで聴いて頂けるような状況にないのが悲しいところです。

Mychael Danna & Jeff Danna『A Celtic Romance』好評発売中!
レーベルショップ
iTunes
A Celtic Romance: The Legend of Liadain and Curithir - Mychael Danna & Jeff Danna