高橋幸宏 with In Phaseはライブバンドだった

life anew

もう1ヶ月ほど経ってしまったネタですが、
秋分の日にお休みを頂きまして、
高橋幸宏 with In Phaseのライブを観て参りました。
Bunkamuraオーチャードホール公演。

オーチャードホールといえば、
去年の暮れに幸宏さんの還暦記念ライブを観たばかり。
果たしてあのスペシャルライブを超えるものはあるのか?と思ったのですが、
今回もあれとは違った興味深い内容でグッと来ましたねー。

 

幸宏さんのソロライブではメインヴォーカルを担当する関係上、
「ドラムを叩く」というのはライブのハイライト的な演出だったわけですが、
今回は演奏曲の大半でドラムを叩きながら歌うというアツい構成。
幸宏さんの「しっかり叩くデカイ音のドラム」が堪能出来ました。

基本的に新曲のお披露目ライブでしたが、
1曲目にYENレーベル時代の知る人ぞ知る名曲”Another Door”を持ってきたり、
途中で『Wild & Moody』の”The Price To Pay”を挟んだり、
アンコールで『NEUROMANTIC』の”Something in The Air”をドラムを叩きながら歌ったり、
最後の曲が『薔薇色の明日』のラストを飾ったバカラックのカヴァー”The April Fools”だったり、
過去曲のチョイスが僕の好きな曲ばかりだったので、
セトリ的にもこれで満足。

そして『LIFE ANEW』の楽曲もまた聴き応えがありました。
アルバムを聴いた時にも思った事でしたが、
還暦を過ぎたミュージシャンがこんなに瑞々しいバンドサウンドを作ってくれるとは、
何て素晴らしいんだろうと。
同じバンドでもpupaはベーシスト不在のエレクトロニカ色の強いプロジェクトでしたが、
これはもう、完全に「ロックバンド」の音です。
どちらかというと、90年代の東芝EMI時代の方が今より”トシ”を感じさせる音だった気がします。
恐らく、幸宏さんはドラム健康法(ドラム健康器)で若返ったのでしょう。
頼もしいですね。

今回のIn PhaseライブのギタリストはJames Iha+BE THE VOICEの鈴木俊治なので、
YMOやpupaの”いつものギター”(高野寛, 高田漣, 小山田圭吾)と違うサウンドだったのも新鮮でした。

幸宏さんのライブといえば、
7年前に仙台で『SOMETHING BLUE, Extra』という美術館ライブがありまして、
幸宏さんのライブは20数年ぶりというオフクロ様と一緒に観に行きました。
しかし演奏内容があまりにアヴァンギャルドなものだったので、
帰宅後にオフクロ様がショックで寝込んだという笑うに笑えない話があります。
YEN&T.E.N.Tレーベル時代のポップな幸宏さんの作品に思い入れのある人なので、
エレクトロニカ+実験音楽的な内容が相当堪えたらしい。
何しろ全曲即興演奏で、
アンコールの”Cue”を除けば、
幸宏さんのヴォーカル曲は一切なかったライブでしたからね。。
東京の『BLUE MOON BLUE』コンサートがいい内容だったので、
東京公演に行けなかったオフクロ様に親孝行したつもりが、
逆にそれがアダになってしまったという苦い思い出です(笑)。

まぁオフクロ様は今回の『LIFE ANEW』のアルバムや、
先日の還暦ライブのDVDは楽しんでくれているようなので、
本人はショックで寝込んだ事ももう忘れてると思いますが。

ところで、オーチャードホール公演で『LIFE ANEW』から”Signs”って演奏してませんでしたっけ?
何かアルバムと違うドラムスのイントロで演奏していたような記憶が…。
違ったかな?
セットリストをメモっておけばよかった…。

 

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