コピーコントロールCDにサヨウナラ!今度の『24 -TWENTY FOUR-』サントラ盤はDSDリマスタリング仕様です!の巻

24

タイトルが長くてスイマセン。
でもそういうことなんです。

ランブリング・レコーズさんの熱血企画「サウンドトラック傑作選50」では、
映画のサントラ盤だけでなく、
TVシリーズのサントラ盤もラインナップに加わっているのですが、
今から約10年前にリリースされた『24 -TWENTY FOUR-』のサントラ盤も再発されることになりました。

『24』のサントラ盤は当時もVareseからリリースになっていましたが、
どういうわけかVirginからもジャケ違い+ボーナストラック付きで発売になっていまして、
日本では当時東芝EMIから国内盤が発売になっていました。
たぶんショップに流通した数もVirgin/EMI盤のほうが多かったのではないかと思います。

Virgin盤のジャケット
Virgin盤のジャケット

で、そのVirgin/EMI盤はボーナストラックもついていたし、
キャラクター相関図つきのブックレットも封入されていて大変お得だったのですが、
ひとつ大きな問題がありました。

コピーコントロールCDでのリリースだったのです。

コピーコントロールCD(以下CCCD)といえばアレですね、
パソコンに音源を取り込めない上に、
「一部のCDプレーヤーで再生できないかもしれないけど、責任は一切負いません」
…という注意書きがスリル満点だったあのCDです。

せっかくボーナストラックでCTUの効果音集(電話の着信音とか)が入っているのに、
パソコンに取り込めないんじゃ意味ないよ!…と嘆くリスナーも多かったとか。
その後ケータイの着メロサイトで『24』の効果音を配信するようになったので、
ボーナストラックのありがたみすらなくなってしまったわけですが。

今回のリイシュー盤の収録曲はVarese仕様なので全19曲ではありますが、
EMI盤収録のトリッキーの”Christiansands”や「24のテーマ」のリミックスは、
正直あってもなくてもいい感じだったので、
ある意味アルバムの構成がスッキリしてよくなったのではないかと。
(EMI盤はショーン・キャラリーのスコアが1曲多かったけど…)

 

さて気になる今回のリマスター盤の音質ですが、
ランブリングさんの特設サイトに掲載されている、
マスタリング・エンジニア葛巻善郞氏のリマスター前の音源に関するコメントがちと手厳しい。
要約すると、
「音圧高すぎ!こんな音をいい音と思って聴いてちゃいけません!」
…という感じでしょうか。
何か「味の濃いものばかり食べてると味オンチになりますよ!」的なコメントですね。
まぁVirgin/EMI盤に関してはそれ以前にCCCD仕様だったので、
いい音も何もあったもんじゃなかったわけですが。

というわけで今回のDSDリマスター盤は、
プロの音屋さんが納得いくまで調整に調整を重ねた”こだわりの音質”」になっているはずです。
高域を少しカットして耳に痛いエッジ感をなくし、
自然な形のダイナミクスな音質にしたそうです。
『24』のスコアは全曲シンセ・打ち込みで作ったデジタル・サウンドなので、
音に少し”まろみ”が必要だったのかもしれませんね。

収録曲はシーズン1から10曲、シーズン2と3から4曲ずつと、
メインテーマ曲(毎回エンドクレジットで流れるアレ)のフル・バージョンが1曲。
シーズン1はまだ事件のスケールがどんどんデカくなっていく前の段階なので、
後半のシーズンでは聴けなくなったような音楽が揃っているのが面白いですね。
打ち込み系のスコアが好きな人とか、
テクノとかクラブミュージック好きの人ならかなり楽しめるのではないかと。
「警察密着!24時」的な番組の音効で使えそうな曲が揃ってます。

今回のリマスター盤発売にあたって、
ショーン・キャラリーがメッセージを寄稿してくれたので、
『24』ファンの方に末永く愛されるアルバムになってほしいなーと思います。

『24 -TWENTY FOUR-』オリジナル・サウンドトラック
音楽:ショーン・キャラリー
レーベル:Rambling Records
品番:RBCP-2832
発売日:2014/11/19
価格:1,800円(+税)

 

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