買ってよかった…! 『心の旅』のサントラ盤

regarding henry先日市内某所のブックオフに行ったところ、
映画『心の旅』(91)のサントラ盤が500円で売っていたので、
すみやかに購入してきました。

音楽はハンス・ジマーだし、
1991年の作品ということを考えると、
La-La Land Recordsあたりで完全盤が出そうな気もしたのですが、
まぁその確証もありませんし、
中古品ゆえ次回入荷の保証もないので、
これはもう買ってしまおうと(500円だし)。

結論から言えば、「買ってよかった!!」と思いました。
自分がジマー好きということを差し引いても、
これはすごくいいアルバムです。

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のサントラを補完するための楽曲リスト

the wolf of wall street

「こんなスコセッシ映画を待ってたんだよぉぉぉ!! マーティ最高!!」
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)を観終わった後、
心の中で思わずこう叫びたくなったワタクシ。

巨匠の風格を携えた『ヒューゴの不思議な発明』(11)も名作かもしれないし、
『シャッター アイランド』(10)のような思わせぶりな怪奇映画もいいのかもしれない。
『ディパーテッド』(06)も嫌々撮った割には水準以上の出来だったし、
変わり者の富豪の人生を描ききった『アビエイター』(04)も優れた作品なのでしょう。

が、しかし。

やはり僕にとってマーティン・スコセッシは、
「『グッドフェローズ』(90)のスコセッシ」であり、
「『ミーン・ストリート』(73)のスコセッシ」であり、
「『カジノ』(95)のスコセッシ」なのです。
巨匠然とした格調高い作風よりも、
下町風情溢れるエネルギッシュで下品で暴力的で音楽鳴りっぱなし…という映画をつい期待してしまうのです。

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公開記念企画 『グッドフェローズ』のサントラを補完する

goodfellas

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)公開記念ということで、久々のサントラ補完ネタです。
今回のお題はマーティン・スコセッシ監督の最高傑作『グッドフェローズ』(90)。

「ジュークボックス状態で流れる懐メロ」
「Fワード連発の下品で粋でリズミカルなダイアログ」
「2時間以上の上映時間があっという間のスピーディーな映像」

…と、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と共通する点も多いし、レオ様のモノローグも途中からレイ・リオッタの声にしか聞こえなくなってきたし、このネタをやるなら今しかないだろと思った次第です。

今さら言うのも何ですが、アカデミー賞関係者の皆さんは何で『グッドフェローズ』でスコセッシに監督賞を授与しなかったんでしょうね…。
よりによって、スコセッシ本人が「ワシゃ一体何を撮ってるんだ」と思いながら撮っていたという『ディパーテッド』(06)で賞をあげてしまうとは…。

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映画予告編音楽シリーズ、TRAILERHEADの日本独自企画盤で「熱くなれ!」

trailerhead

『Introduction to TRAILERHEAD』がいろんな意味でアツいらしい。

TRAILERHEAD(トレイラーヘッド)は、
映画の予告編音楽を製作する音楽製作会社「イミディエイト・ミュージック」がリリースしている、
予告編音楽のコンピレーション・アルバム・シリーズ。
「トレイラーヘッド」はアーティスト名やユニット名ではありません。
「ケルティック・ウーマン」とか「Feel」のようなシリーズ名に相当します。
なのでアーティスト名は社名の「イミディエイト」という事になりますかね。

このシリーズはこれまで「Trailerhead」、「Saga」、「Triumph」の3枚が発売されていて、
今回の「Introduction to Trailerhead」は、
過去3枚のアルバムから「2分でボルテージ最高潮!」になれる曲を、
各アルバムから5曲ずつセレクトした日本独自編集盤です。
正式には「(トレイラーヘッドの)イントロダクション盤」という位置づけではありますが、
事実上の「ベスト盤」と言っていいでしょう。

それにしても、サントラにハマるなら分かるけれども、
映画本編で使われない予告編音楽に目をつけるなんて、
よっぽどのマニアだろうと思っておりましたが、
これが意外と(というか、かなり)売れているらしい。

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『エージェント:ライアン』サントラ盤のこと -パトリック・ドイル、シンセ・スコアに開眼するの巻-

jack ryan

『エージェント:ライアン』(13)の音楽を手掛けたのは、ケネス・ブラナー監督の盟友パトリック・ドイル。ワタクシの好きな映画音楽家の一人です。
何しろ初めて買ったサントラ盤(スコア盤)は『カリートの道』(93)だったし、その姉妹編とも言える『フェイク』(97)の音楽もよかったし、以前『スルース』(07)のサントラ盤ライナーノーツも担当したことがありました。

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