幸宏さんのEMI時代のリマスター盤を買い揃えていっています(『LIFETIME, HAPPY TIME 幸福の調子』編)

幸宏さんの「大人の純愛三部作」の「幸福編」にあたる『LIFETIME, HAPPY TIME』の最新リマスター盤を買いました。
今回は紙ジャケでの再発なので、プラケースでリリースになった旧盤のバックインレイは縮小サイズで同梱されていました。

LIFETIME, HAPPY TIME 幸福の調子(SHM-CD限定盤) – amazon
LIFETIME,HAPPY TIME 幸福の調子<限定盤> – TOWER RECORDS

やはり紙ジャケではなくプラケースで発売するべきだったのでは…と思った次第。

当時本屋で立ち読みした音楽雑誌の幸宏さんのインタビューだったかな。「LIFETIME, HAPPY TIME」は全ての曲の歌詞に”幸せ”という言葉を入れるつもりで作ったと仰っていました。
実際、11曲中7曲ぐらいに”幸せ”という言葉が入っている。
名曲「元気ならうれしいね」には”幸せ”という言葉は出てきませんが、”人が言うほど僕は不幸じゃない”や”うれしいね”というフレーズが出てくるので、まあこれも広義の”幸せ”ではないかと。

1992年といえば、その少し前から始まったMTVアンプラグドが話題になり、エリック・クラプトンのアンプラグド・ライブ盤も大ヒットして、音楽シーンで「いま、アコースティックサウンドがトレンディ」というような流れがあった記憶があります。

たぶん、幸宏さんもレコード会社との打ち合わせで「幸宏さんもアコースティック路線でひとつどうですか?」的な話が出たのではないかと思います。
実際、前年のライブ「A NIGHT IN THE NEXT LIFE」はアコースティック感強めのアレンジ/セットリストだったし、1993年にはアコースティック・アレンジによるセルフカヴァー盤「HEART OF HURT」もリリースしていますから。

だから今回の「LIFETIME, HAPPY TIME」も「EGO」や「BROADCAST FROM HEAVEN」の音数多めのサウンドからガラッと変わった感じ。
「A DAY IN THE NEXT LIFE」の時点で既にアコースティック色が出てきていましたが、あのアルバムよりも神経質そうな音が少なくなったという印象を受けました。

当時は音楽雑誌をあまり読まなかったので、「幸宏さんもアコースティック路線に行くのかぁ」と思いながらアルバムを聴いていましたが、後年になってあのサウンドは「カントリー・テクノ」とご自身が定義されていたということを知りました。

確かに当時の自分も「これは絶対生楽器じゃないよね」という音は聞き取れましたが、あれを「カントリー・テクノ」と表現する発想は当時の自分にはなかった。

自分は大村憲司さんのツヤのある音のギターが好きだったので、最初は「憲司さん参加していないのか…」と思ったものの、何度もアルバムを聴いているうちに徳武さんの味のあるギターにハマっていったのを憶えています。数年後には徳武さんと大村さんが共演したシャドウズやスプートニクスのカヴァーライブ盤「CROSS ECHO」も買いましたし。いいアルバムですねコレ…。

徳武さんのギターを効果的に使いたいという思いがあったのか、このアルバムはEMIの前3作に比べて音数が少ないのも特徴的でした。幸宏さん曰く「無駄なことはもうカットしちゃうみたいな。もう(音を)極力削りましたね」とのこと(「サウンド&レコーディング マガジン」のインタビュー記事より)。幸宏さんが自身の曲で音数を減らしていく方向になったのは、このアルバムからだったのかな…と今になって思います。

この頃、自分は親の仕事の関係で東京から仙台に引っ越してきていたのですが、家にイトコが遊びに来た時に「LIFETIME, HAPPY TIME」を聴かせたら「幸宏さん、ちょっと老けた?」と言っていました。
小津安二郎作品のようなジャケットアートから受けた印象もあるのでしょうが、アコースティック路線のサウンドと「情けない男が思い描く幸せ」がテーマの歌詞からそういう印象を受けたらしい。まあ確かに中学生の男子が聴くアルバムではないかなとは思います。

この時期あたりからイトコは幸宏さんのアルバムをあまり買わなくなり、幸宏さん派の母も「昔(アルファやポニーキャニオン)のアルバムを聴くからいい」という感じになっていました。
それぐらいサウンド面で大きな変化があったということなのでしょう。いわゆる「幸宏節」と形容される旋律的な魅力や歌声の魅力は以前と全く変わっていないのですが。

ちなみに当時の自分が好きだったのは「素敵な人」とThe Rembrandtsのカヴァー「Follow You Down」で、イトコが気に入っていたのは最もテクノポップ感のある「MIS」(高野寛さんとの合作曲)でした。

このアルバムが出た頃、幸宏さんが教授の代打で「東芝 プレミア3」のパーソナリティを務めていて、OPとEDで「幸福の調子」と「HAPPY CHILDREN」を流して、番組内で「素敵な人」をかけていたのを覚えています。番組に戻ってきた教授は確か「MIS」をかけていたような。

当時テレビを観ていて、味の素のCMで「元気ならうれしいね」が流れると無性に嬉しくなったものです。
「素敵な人」もMARUIのキャンペーンソングだったらしいですが、東京に住んでいなかったせいかキャンペーンソングとして聴く機会はありませんでした。

「元気ならうれしいね」のシングルは、カップリングの「空気吸うだけ」のライブ音源(ライブアルバム「A NIGHT IN THE NEXT LIFE」未収録曲)が当時割とレアだった。その後「A NIGHT IN THE NEXT LIFE」の完全盤が出たときにこの曲も収録されるようになりましたが。

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