8月9日と10日に東京国際フォーラムで開催された、
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきました。
オーケストラのコンサートに行くのは久々だったのですが、
いやもう、大変素晴らしいショウでした。
「オーケストラのコンサートって、こんなにポップだったっけ?」と思ってしまうほど。
ロックのコンサートのような高揚感に包まれたステージだったように思います。
8月9日と10日に東京国際フォーラムで開催された、
ティム・バートン&ダニー・エルフマン映画音楽コンサートに行ってきました。
オーケストラのコンサートに行くのは久々だったのですが、
いやもう、大変素晴らしいショウでした。
「オーケストラのコンサートって、こんなにポップだったっけ?」と思ってしまうほど。
ロックのコンサートのような高揚感に包まれたステージだったように思います。
先日『オズ はじまりの戦い』(13)のサントラ盤リリースに関してあれこれ書きましたが、今回はダニー・エルフマンのスコアについてダラダラと。
映画ファンならご存じの通り、エルフマンとサム・ライミは『スパイダーマン2』(04)の時に音楽の方向性を巡って意見が対立して、それ以降半ば絶交状態だったわけですが、本作で9年ぶりのコンビ復活となりました。
…などとサラッと書いてしまいましたが、エルフマンは『スパイダーマン2』の時に「サムとは二度と仕事しない」的な発言をしておりましたので、これは奇跡に近いことではないかと思います。。もっとも、マイケル・ダナも『ハルク』(03)の降板トラブルでアン・リーと疎遠になっていたのが『ライフ・オブ・パイ』(12)でコンビ復活を果たしているので、皆さん9年も経つといろいろ心境の変化が出て来たり、性格が円くなってきたりするのかな、とも思います。
先週末に『オズ はじまりの戦い』(13)を2D・字幕版で鑑賞。
(字幕で観たかったので、泣く泣く3Dは断念しました)
映画本編の批評は他の方にお任せするとして、
ここでは音楽について数回に分けて書かせて頂こうと思います。
この映画のサントラ盤、当初はダウンロード版ではなく、
ちゃんとCD形態で国内盤の発売予定がありました。
ギリギリまでCDリリースでの発売スケジュールも組まれていましたし、
何より自分がライナーノーツを担当する事になっておりましたので。
しかしながら本国のWalt Disney Recordsの方で
「CDプレス版はIntradaの専売のみ」というような販売形態にしたため、
諸外国ではCDプレス版を出したくても出せなくなってしまったようなのです。
まぁ「CDで出るだけマシ」と考えられなくもないのですが…。
さて『フランケンウィニー』(12)の音楽についてなのですが、僕は今回サントラ盤のライナーノーツを担当させて頂いたため、ここでダニー・エルフマンの音楽についてこと細かに書いてしまうと、「ライナーノーツの意味ないじゃん!」という事になってしまうのです。
なので、補足的な事をサラッと書かせて頂く事にします。
ジョニー・デップ×ティム・バートンのタッグ作品という事で、それなりにスマッシュヒットが見込める映画と判断させたせいか、『ダーク・シャドウ』(12)のサントラは劇中使われた歌モノを収録したコンピ盤と、ダニー・エルフマンのスコア盤の2種類がリリースされました。
しかもスコア盤は配信のみとかではなく、ちゃんとしたプレスCDでのリリース。素晴らしい。
エルフマンの音楽は、オーケストラとコーラス隊、打楽器をドコドコ鳴らす「いつもの」スコア。滑稽さは抑えめにして、割と本格的なゴシックホラー音楽を聞かせてくれています。メインテーマのメロディーも、いかにもエルフマンらしい感じ。正確には「ティム・バートンと組んだ時のエルフマンらしいメロディー」と言うべきか。
本編を観る前にこのアルバムを聴いていたら、「『ビートルジュース』(88)みたいな映画なのかな?」なんて間違った先入観を持たずに『ダーク・シャドウ』の世界にどっぷり浸かれたのかもしれません。どうでもいい事ですが、アルバムのトリを飾る”We Will End You!”のイントロのリズムがQueenの”We Will Rock You”に似ている(ように聞こえる)のはワザとでしょうか。
活劇タッチの大仰なスコアもよいのですが、バーナバスとジョゼット(18世紀の元恋人)/ヴィクトリア(現代のワケあり家庭教師)の悲恋を予兆させる物悲しいスコアも素晴らしい出来です。