『オズ はじまりの戦い』サントラ盤用の解説原稿が映画のパンフに載ってます、という話。

OZ_pamphlet_JP

先週末に『オズ はじまりの戦い』(13)を2D・字幕版で鑑賞。
(字幕で観たかったので、泣く泣く3Dは断念しました)
映画本編の批評は他の方にお任せするとして、
ここでは音楽について数回に分けて書かせて頂こうと思います。

この映画のサントラ盤、当初はダウンロード版ではなく、
ちゃんとCD形態で国内盤の発売予定がありました。
ギリギリまでCDリリースでの発売スケジュールも組まれていましたし、
何より自分がライナーノーツを担当する事になっておりましたので。

しかしながら本国のWalt Disney Recordsの方で
「CDプレス版はIntradaの専売のみ」というような販売形態にしたため、
諸外国ではCDプレス版を出したくても出せなくなってしまったようなのです。
まぁ「CDで出るだけマシ」と考えられなくもないのですが…。

ライナーノーツを書くにあたって、
年末に運良くダニー・エルフマン本人から少し話が聞けたので、
それを元に原稿を書き進めていたのですが、
初稿が書き上がった頃にまさかのCD発売中止の知らせが。
「そりゃないよぉぉぉ」と絶望的な気分になったのですが、
エイベックスとディズニーの担当さんが気を遣って下さいまして、
ライナーノーツ用に書いた原稿を、
映画の劇場用プログラム(=パンフレット)のコラム原稿として使ってもらえるよう働きかけてくれたのでした。

というわけで『オズ はじまりの戦い』のパンフレットに掲載されている拙稿は、
本来サントラ盤のライナーノーツ用だったものをパンフ用に編集したものだったりします。
多忙なダニー・エルフマンにわざわざコメントをもらった手前、
原稿がお蔵入りにならず、何とか形に残る状態で世に送り出せたので心底ホッとした次第です。

サントラリリースに関して紆余曲折ございましたが、
今回の一件でいろいろ動いて下さったエイベックスの担当さんと、
ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当さん、
パンフレット制作・編集の担当さんに、
この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
どうもありがとうございました。

いやしかし、”大人の事情”ってやつは厄介ですね。
自分もレーベルをやっているので、
思ったように契約がまとまらず、
「アルバムを出したいのに出せない」状態に陥った時のもどかしさは痛いほどよく分かります。

話が長くなったので、エルフマンの音楽については後日改めて。

 

Mychael Danna & Jeff Danna『A Celtic Romance』好評発売中!

AMAZON
レーベルショップ
iTunes A Celtic Romance: The Legend of Liadain and Curithir - Mychael Danna & Jeff Danna