ブライアン・フェリーのレア音源集を作って気分転換したお話。

2年前の今日、ブライアン・フェリーの来日公演を見に行っていたことを思い出しました。
その時のことはBANGER!!!のブライアン・フェリー映画主題歌コラムでも少し書いてます。

『キングスマン』『ナインハーフ』英ロック界の伊達男ブライアン・フェリーの音楽を堪能
https://www.banger.jp/movie/6753/

海外アーティストが頻繁に来日して、彼らのライブを見に行ったり、仕事で県外へ気軽に出張したり出来たあの頃。たった2年前のことなのに、もう遥か昔のことのように感じてしまうのが悲しい。

コロナ禍が収まるどころか宮城県はリバウンドで状況が悪化してきているし、「なんでこうなる…!?」と、この頃すっかり気が滅入っております。
ただ、あまり気が滅入ってしまうと物書きの仕事に支障が出るので、これは少々気分転換をしなければいけないなと思い、先日は一日中家にこもってブライアン・フェリーのレア音源集を作っていました。

要するにフェリーさんのアルバム未収録曲やシングルB面曲、映画に提供したカヴァー曲や主題歌などをまとめて一枚のアルバムにする作業なのですが、こういう編集作業というのはいざ着手するとなかなかハマるものでして、作業に没頭するうちに精神集中というか雑念が取り払われて、意外とよい気分転換になった次第です。

今だったら「プレイリスト作り」ということになるのかもしれませんが、それだと簡単かつ便利にいろいろ出来てしまうので面白くないし、頭がリフレッシュされない。
あえて時間と手間をかけて作業することに意義がある。
どうせ外出を控えて自宅での時間が有り余っていることだし、他人に”無駄”と思われる行為に没頭するのも乙なものです。

そんなわけで、ワタクシが編集したフェリーさんのレア音源をご紹介します。

素材のベースとなったのは、日本企画編集盤の「ガール・オブ・マイ・ベスト・フレンド・アンド・レア・トラックス」と、日本企画来日記念盤の「マムーナ・アンド・レア・トラックス」の2枚。
どちらも90年代に発売されたものですね。
デトロイト・エメラルズのカヴァー”Feel the Need”や『結婚の条件』(88)に提供したヴァン・モリソンのカヴァー”Crazy Love”、『レジェンド/光と闇の伝説』(85)アメリカ公開版主題歌”Is Your Love Strong Enough?”(短縮版のラジオ・エディットなのが少し残念)、アルバム「ベールを脱いだ花嫁」の未収録音源などレア曲が満載。

次に用意したのが1988年リリースのベスト盤「The Ultimate Collection」。
ここには”He’ll Have to Go”(プレスリーのカヴァー)と、『ザ・フライ』(86)の主題歌”Help Me”という超レア音源が収録されているのです。ワタクシはこの2曲目当てでこのベスト盤を買いました。

『フェノミナン』(96)のサントラからエンディングテーマ”Dance With Life (The Brilliant Light)”と、『私が愛したギャングスター』(00)からロキシーの「マザー・オブ・パール」をチョイス。
前者はトレヴァー・ホーンのプロデュースによる珠玉のバラード、後者は原曲の転調後の部分だけを使ったダンサブルな打ち込み系カヴァーになってます。

『ハネムーン・イン・ベガス』(92)のサントラに提供した”Are You Lonesome Tonight?”は、アルバム「タクシー」の日本盤ボーナストラックに収録されていたのでそちらからセレクト。

そしてフェリーさんのライブに欠かせない名ギタリスト、クリス・スペディングのアルバム「JOYLAND」から、フェリーさんがゲスト参加した”Gun Shaft City”をセレクト。
西部劇の挿入歌っぽい曲をフェリーさんに歌わせる発想がユニークかつ素晴らしい。

フェリーさん&ロキシーのベスト盤の3回目くらいの再発売時に、クレイグ・アームストロングの”This Love”のカヴァーを収録していたはずなのですが、この曲は手に入らなかったので、代わりにロキシーのボックスセット「The Complete Studio Recordings」のディスク9(シングルB面曲&別ミックス曲集)から、”Always Unknowing”を選んだのでした。

こうしてかき集めた曲を一枚のアルバムとしてまとめて、ウォークマンで聴いたりCD-Rに焼いたりして聴いているのですが、これがなかなか聴き応えがあって、思った以上に充実した内容に仕上がっていて嬉しくなりました。
「こんなフェリーさんのベストアルバムを聴いてみたかったんだよ…!」という感じ。

もともとこういう手間のかかる編集作業が嫌いではないタイプなので、コロナ禍で憂鬱になったら他のアーティストの曲でもこういう作業をやってみようかなと思いました。
コツコツ作業をするのが嫌いじゃない人にオススメの気分転換法です。

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