追悼 レスリー・ニールセン

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映画『裸の銃(ガン)を持つ男』シリーズなどでお馴染みの俳優レスリー・ニールセンが、先月29日に肺炎による合併症で亡くなりました。享年84歳。

またしても僕の好きな俳優が亡くなってしまった。まあ84歳というお歳を考えれば、天寿を全うしたと言えなくもないのですが・・・。前に『スパイ・ハード』(96)で来日した時に記者会見で「私は年と共に若くなるんです。前は86歳だったんですが今は70で、もうすぐ58歳になります。若さの秘訣は無神経な事ですね」なんて言ってたっけ。ナイスなオジサンだったなぁ。

この人の飄々とした「笑い」が好きなのです。アメリカのコメディアン例えばウィル・フェレルとかアダム・サンドラーなんかは「オレって面白いだろ!?」と言わんばかりのクドい笑いをゴリ押しするのでちょっとウザい。でも大真面目な顔でバカをやるレスリーおじさんの芸風は、笑いにドギツさがないので純粋な気持ちで笑える。悪意がなくて程よくユルい、オールドファッションな「笑い」を提供してくれる貴重な人だと思うのです。

こういう古き良きコメディー演技を見せてくれる俳優がまた一人いなくなってしまったのかと思うと、何だか悲しい。

さて、今からレンタルDVD店に行って『裸の銃(ガン)』シリーズや『フライングハイ』(80)といった”定番もの”以外のレスリーおじさんの出演作を観たくなったら、筆者的には以下の作品をお薦めします。

『最終絶叫計画4』(06)& 『最”狂”絶叫計画』(03) :すっとぼけた大統領役が最高!
『裸の銃(ガン)を持つ逃亡者』(98):ハリソン・フォードの『逃亡者』のパロディ。
『Mr. マグー』(97):マンガの映画化。何とディズニー製作。
『スパイ・ハード』(96):製作総指揮を兼任した意欲作。
『レスリー・ニールセンのドラキュラ』(95):『魔人ドラキュラ』のパロディ。
『フライング・コップ』(82-84):『裸の銃を持つ男』の原点的TVシリーズ。

ご冥福をお祈りします。