ここしばらく新作映画のブログネタが滞り気味ですが、
それには理由がございます。
理由１：花粉症が酷くて２時間以上スクリーンを観ているのがキビしい。
理由２：観たい映画に限って郊外のシネコンでしか上映していない。
理由３：観たい映画に限って仙台で上映してくれない。
観たい映画はたくさんあるのに（あったのに）、
結局理由２と３のせいで『PARKER／パーカー』(13)や、
『ジャンゴ／繋がれざる者』(12)、『野蛮なやつら／SAVEGES』(12)も観られませんでした。
理由２と３は地方都市の映画事情において永遠の課題ですね…。
そんなわけで今回もちょっと前の映画のネタです。
かつてはキレやすい問題児、今やアカデミー賞ノミネート監督に成長（？）した、
デヴィッド・O・ラッセル監督作『スリー・キングス』(99)のサントラのお話。
映画の内容より、ジョージ・クルーニーがラッセル監督と殴り合いの大ゲンカをした事で有名になってしまった作品ですね。
この作品、劇場公開時にちゃんとサントラ盤が発売されました。
しかし一般のレーベルからは発売されておらず、
「CDNOWのプレス盤とiTunesの配信版のみのリリース」
という特殊な流通形式での発売でした。
僕はCDでサントラを買いたかったので、
わざわざこのアルバムのためだけにCDNOWのアカウントを作って購入したというサントラバカです。
確か僕がこのサントラを買った数ヶ月後ぐらいにCDNOW自体がなくなってしまったので、
いま思えばあの時買っておいてよかったなーとも思います（iTunesでは現在取扱いなし）。
それにしても、何でこんなリリース形態にしたんだか…。
ホントにアメリカ国外のユーザーのことを何も考えてくれてないなーとも思ったり。
収録曲は以下の通り。
1. Rare Earth / “I Just Want to Celebrate”
2. Lee Greenwood / “God Bless the U.S.A.”
3. Public Enemy / “Can’t Do Nuttin’ For Ya Man”
4. Snap / “The Power (Original Single/Dub Mix)”
5. The Beach Boys / “I Get Around”
6. Plastic Bertland / “Stop Ou Encore”
7. Iraqi Traditional Group / “Zurna-Tabl-Naqqare”
8. Carter Burwell / “The Gold (Score)”
9. Carter Burwell / “Things Explode (Score)”
10. Carter Burwell / “The Drive to The Border (Love Mix)”(Score)
11. Carter Burwell / “The Truck (Score)”
12. Carter Burwell / “The Guns/The Radio Call/Handing Out The Gold (Score)”
カーター・バーウェルのアラビック・テクノ風なスコア（ギター、ウードをデヴィッド・トーンが弾いてます）を含めて、
劇中目立った使われ方をしている曲はだいたい収録されているのですが、
シカゴの”If You Leave Me Now”、
エディ・マーフィーの”Party All The Time”（作曲はリック・ジェームズ）、
U2の”In God’s Country”が権利関係の都合で未収録なので、
これは補完する必要があるかと。
そしてサントラマニア的に見逃せないのが、
トーマス・ニューマンの『想い出の微笑（原題：Unstrung Heros）』（95）と『フレッシュ・アンド・ボーン／渇いた愛の行方』(93)、
グレーム・レヴェルの『マーシャル・ロー』(98)からスコアを計４曲引用している事実。
どれも中東系のサウンドのスコアなので、
恐らくテンプ・トラックで使ったものをそのまま完成版でも使い回してしまったのでしょう。
余談ですが、マーク・ウォールバーグは拷問のシーンで演技に真実味を出すため、
本当に電気を流したのだとか（さすがに石油は飲まなかったと思うけど）。
クルーニーとラッセルは大ゲンカの末に絶交しましたが、
ウォールバーグはこの後『ハッカビーズ』(04)と『ザ・ファイター』(10)でもラッセルと組む事になるので、
どうやら気が合ったらしい。
ま、何となく分かる気もするけど…。
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