『ジャッキー・コーガン』のサントラ盤

killing_them_softly_OST

先日、花粉症で頭がボーッとなった状態でツイッターを眺めていたら、

「『ジャッキー・コーガン』のコンピレーション・アルバム発売決定!」
というようなツイートが流れてきて、

「へぇー、Lakeshore Recordsのサントラを国内盤としてリリースするレーベルさんが出て来たんだぁ」
…などとちょっと嬉しくなったのですが、完全に当方の早とちりでございました。

『ジャッキー・コーガン』のコンピレーション・アルバムといっても、「劇中使用曲をコンパイルしたサントラ盤」じゃなくて、「映画のイメージを象徴するような曲を集めたインスパイア・アルバム」だったというオチ。しかも日本独自企画モノだから、収録曲は海外ミュージシャンの曲じゃなくて、日本のミュージシャンの曲。

実際に映画の中で使われた曲がヴェルヴェット・アンダーグラウンドやバレット・ストロングなどの懐メロや、カール・ストーン、ザ・レッカーズなどのオルタナティブなポップスである事を考えると、インスパイア盤は「映画のイメージを象徴する曲」というより、”殺し屋ブラッド・ピットのスタイリッシュな犯罪映画”というテーマのみで作った企画盤なのかなーと思ったり。

まだウブで無知だった高校時代に『スピード』(94)のインスパイア・アルバムを買ってしまい、スコアが1曲も入っていない&映画本編で使われていない曲ばかり収録されている事に心底ガッカリした経験のある身としては、こういうインスパイア盤ってのはいかがなものかと思ってしまうのであります。

まぁ今は情報が簡単に手に入るので、間違える事はないとは思うのですが、『ジャッキー・コーガン』の”サントラ盤”はLakeshore Recordsからリリースになっている黒っぽいジャケットのアルバムですので、くれぐれもお間違えの無いように。Amazonなどで検索する時は、原題の”Killing Them Softly”と入力して下さい。

ちなみにサントラ盤の収録曲は以下の通りです。

1. Moon Dance / Carl Stone
2. The Man Comes Around / James Wilsey
3. Life Is Just a Bowl of Cherries / Jack Hylton & His Orchestra
4. Heroin / The Velvet Underground
5. Wrap Your Troubles in Dreams / Nico
6. Love Letters / Kitty Lester
7. I Think This Town is Nervous / The Wreckery
8. It’s Only a Paper Moon / Cliff “Ukulele Ike” Edwards
9. Money (That’s What I Want) / Barrett Strong
10. The Feeling In My Nuts / Marc Streitenfeld

注目すべき点は、オリジナル・スコア作曲のマーク・ストレイテンフェルド。リドリー・スコットの常連作曲家…というかリドリーが監督(もしくは製作)を手掛けた作品以外ではほとんど名前を見る機会がないストレイテンフェルドの、恐らく初の単独クレジット作品ではないかと。

imdbを見ると、ストレイテンフェルドの役割が「composer: musical ambiences」とか「musician: piano pieces」と記載されているのが気になる。メロディーを聴かせるタイプのスコアじゃないという事でしょうかね(だからサントラにもスコアが1曲しか収録されてないのかな)。

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