僕の好きなジェイミー・フォックス出演作トップ3

先日『アメイジング・スパイダーマン2』(14)の主演3名様が嵐の番組に出ていたのですが、
番組を観ていて「ジェイミー・フォックスはサービス精神旺盛かつ器用な人だなー」と改めて思いました。
アンドリュー・ガーフィールドの二枚目半な感じのリアクションとか、
エマ・ストーンのきっぷのいいお姉ちゃんっぷりもよかったけど、
フォックスの番組貢献度の高さは素晴らしかった。

言葉の壁をものともせず、あれこれ工夫して会場を暖めたり、
「外国からのお客さまにコレやらせるのってどうなの?」的なふなっしーの声マネも難なく披露してみたり、
通訳さんからその場で教わった日本語(「シッパイシロ!」など)を流暢に喋ってみたり、
この人の芸達者ぶりに感心してしまいました。
フォックスはスタンダップ・コメディアン出身ですからねー。
場の盛り上げ方とか声帯・形態模写はお手の物なのでしょう。
バラエティ番組とはいえ、日本のTVがムチャ振りして大変申し訳ありませんでした。

さて『アメスパ2』も今週金曜から日本公開ということで、
エレクトロ役で暴れ回るフォックスの魅力をもっと知って頂きたいという思いもあり、
彼の芸達者っぷりが楽しめる「個人的に好きなジェイミー・フォックス出演作」を3本選んでみました。
演技の巧さを観るなら『Ray/レイ』(04)とか『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)とかいろいろありますが、
今回は「芸達者」という点に絞ってリストアップしてみた次第です。

any given sunday

まずはオリヴァー・ストーン監督のアメフト映画『エニイ・ギブン・サンデー』(99)。
フォックスはマイアミ・シャークスのクオーターバック(以下QB)ビーメンを演じてます。
我が家ではこの映画のフォックスの印象があまりにも強いので、
彼のことを「ビーメン」と呼んでます。
で、このビーメンという役、
チームのベテランQBキャップ(デニス・クエイド)が怪我で戦線離脱して、
急遽起用された若手の(実戦経験の浅い)選手という設定。
デビュー戦こそ散々だったものの急激に活躍するようになり、
どんどん増長するようになっていって、
シャークスのコーチであるトニー・ダマト(アル・パチーノ)の頭を悩ませるようになると。。
この”増長してから”の演技がこの映画のフォックス最大の見どころ。

「ガールフレンドとの壮絶な口ゲンカ」(相手に「クソ出っ歯!」と罵られるシーンに思わず失笑)
「戦術論や起用法を巡ってダマトと衝突」(ビーメンのまくし立てっぷりが強烈)
「TVのスポーツニュースでの歯に衣着せぬ発言」(「2位だった奴の名前なんて覚えてるか?この世界はトップじゃなきゃ意味ねーんだ」という持論を披露)
「調子に乗ってラップのシングルまで出しちゃいました」的展開(ラップのPVは下記参照↓)

…と、このあたりがフォックスの演技のハイライトですね。
フォックスの淀みないマシンガントークを是非楽しんで頂きたい。
ちなみにビーメンのラップMy Name is WillieとAny Given Sundayはサントラにも収録されてます。

shade

次は2003年の『シェイド』を挙げたいところ。
スチュワート・タウンゼント、タンディ・ニュートン、ガブリエル・バーン、
シルヴェスター・スタローンらが出演した賭けポーカーを題材にしたコン・ムービー。
フォックスはタウンゼントら詐欺チームにカモられるギャンブラー役。

この映画のフォックスもまぁ喋りまくる喋りまくる。
自分がカモられているとも知らず、
ポーカーの掛け金が安すぎる、もっと景気よく賭けろコノヤロウ、とカードプレイヤーたちを煽りまくるのですが、
この煽りトークが非常に調子がよくて笑えます。よく次から次に言葉がぽんぽん出てくるなーと。
今までさんざん煽っておきながら、
使っちゃいけないはずの組織のカネを賭けて大負けした途端、
「ちょっと待って今のナシ!この金をスッちゃうとまずいんだよオレ!」と、一転して情けなく慌てふためく姿も最高。
「口先だけの小物キャラ」を実に自然かつ滑稽に演じているので必見です。

collateral

あとはマイケル・マン監督の『コラテラル』(04)ですね。割とベタですが。
フォックスの役は殺し屋(トム・クルーズ)に説教されて人生観が変わるタクシー運転手のマックス。
凝り性で知られるマン監督の指示で、
フォックスはタクシー運転手になりきるため、
レース場でフォードのクラウン・ヴィクトリアを毎日のように乗り回したのだとか。
あの何気ないハンドルさばきは、こういった役作りの賜物と言えるでしょう。

演技の見どころとしては、
物語前半の全てにおいて押しの弱そうなお人好しっぷりとか、
全くオーラを感じさせないタクシー運転手へのなりきり具合、
物語中盤に殺し屋ヴィンセントの雇い主と対峙した時、
ヴィンセントの動作や声色の特長を完コピして彼になりすます場面や、
物語終盤でオフィスビルのガラスのドアに向かって発砲する時の、
「今まで銃撃ったことありません」といわんばかりの腰の引けた射撃姿勢などが挙げられます。
細かい仕草がいちいちリアルで、
「いやーこの人のラーニング能力は素晴らしいな」と思った次第。

喋りまくる演技ならデンゼル・ワシントンやサミュエル・L・ジャクソンもキレッキレの名演を見せていますが、
フォックスの場合は彼らよりも軽妙で自然体という気がします。
強いて言うならデンゼルやジャクソンは「演説系」、
フォックスは「日常会話系」という感じ。
その部分に彼の持ち味が出ているのではないかなーと思うのであります。

マイナーなところでは、
まだ駆け出しの頃のアントワン・フークワ監督が撮ったB級アクション映画、
『ワイルド・チェイス(原題:BAIT)』(00)のチンケな泥棒役もいい味出していた記憶があります。

アメスパ2のジェイミー・フォックスの演技も要チェックですよ!

 

Mychael Danna & Jeff Danna『A Celtic Romance』好評発売中!
レーベルショップ
iTunes A Celtic Romance: The Legend of Liadain and Curithir - Mychael   Danna & Jeff Danna