WWE ドラフト結果に見る「格差」

今週のRAWは3時間スペシャルだったわけですが、一番驚いたのは
J SPORTSが2時間に短縮せずに放送した事でした。

そういえばハイビジョン放送対応になってからのRAWは、凶器攻撃や
リング外の乱闘の時の静止画像&不自然なカメラ切り替わりも
なくなったっけ。「また静止画像かよ!」みたいなイライラが軽減されて
かなり見やすくなった印象がありますな。

ま、それはさておき。

今回はRAW、SmackDown、ECWのスーパースターのドラフト(人事異動
とも言います)があったわけですが、何というかまぁ、相変わらずRAW
偏重の人選だったなぁ…。

wwe.comによると、SmackDownからRAWへ行ったのは

HHH / マット・ハーディー / ビッグ・ショー / MVP / カリート&プリモ
マリース / ベラ姉妹 / ジ・ブライアン・ケンドリック / フェスタス /
Mr. ケネディ / チャボ・ゲレロ

反対にRAWからSmackDownに来たのは

クリス・ジェリコ / CMパンク / レイ・ミステリオ / ケイン / メリーナ /
キャンディス / チャーリー・ハース / ドルフ・ジグラー / クライム・タイム /
レイラ / マイク・ノックス

ECWの面々はホーンスワグルがRAWへ行き、ジョン・モリソン、リッキー・
オルティズ、アリシア・フォックスがSmackDownへ。

SmackDownのウラジミール・コズロフ、ザック・ライダー、エゼキエル・
ジャクソン、ハリケーン・ヘルムズがECWに加入、みたいな感じだった
と思うのですが。

とりあえず「他のブランドで人気が出た人はRAWへ、プッシュ期間が
終わった人やストーリーがひと段落した人はSmackDown / ECWへ」
という異動パターンはいつも通りという印象ですし、HHHがRAWに
戻る展開も予想通り。

こんな事やってるから「SmackDownは格下」とか言われるんだよなぁ。

「WWEに見るアメリカ格差社会の現状」みたいな空気がひしひしと
伝わって参りました。ま、WWEスーパースターの格差は今に始まった
事じゃありませんが・・・。

あと、「タッグチームを分ける」という無慈悲な人事異動をまたやっている
のが何とも切なくなりますな。今回犠牲になったのはミズ&モリソン、
ホーキンス&ライダー、ジ・ケンドリック&エゼキエル、ジェシー&フェス
タスですかね。

アクロバティックな試合運びとか、「ダート・シート」の傍若無人な毒舌
キャラが面白かっただけに、ミズとモリソンのタッグ解消は実にイタイです。

タッグ解消→ピンでぱっとせずそのままクビ、という事例も結構あるので、
個人的に皆様のキャリアが心配です。

唯一嬉しかったのは、ジェリコさんがSmackDownに移った事でした。
今年のWWE来日公演はSmackDownだから、ジェリコさんも来日
するんじゃないだろうか。だとしたら嬉しいなぁ。

これであの陰鬱なヒールキャラもやめてくれたら最高なんですけど。