ワタクシ、プライマル・スクリームのアルバムは久しく買っておりませんでした。
しかしニューアルバム「Chaosmosis」の評判がなかなかよくて、
JAMCAFE／gramme店主のヤマジさんも「あれ最高ですね！」絶賛していたので、
それに後押しされる形で先頃アルバムを買ってみたのですが、
いやー確かにいいアルバムですねコレは。
Where Thie Light Gets InのPVを見た時から、
今回のプライマルの曲にはググッと引き込まれるものがありましたが、
ニュー・オーダーのアルバムを愛好していた者にはたまらん感じのサウンドです。
あまりにも「Chaosmosis」がよかったので、
思い切って10月の来日公演も見に行くことにしました。
プライマル・スクリームのディスコグラフィーは2016年時点でこんな感じ。
（ライヴ盤・ベスト盤・企画盤などは除く）
Sonic Flower Groove （1987年）
Primal Scream （1989年）
Screamadelica (1991年）
Give Out But Don’t Give Up （1994年）
Vanishing Point （1997年）
Echo Dek （1997年）
XTRMNTR （2000年）
Evil Heat （2002年）
Riot City Blues （2006年）
Beautiful Future （2008年）
More Light （2013年）
Chaosmosis (2016年)
自分が最初に買ったプライマルのアルバムは「バニシング・ポイント」でした。
（プライマルを知るキッカケになったのが映画『トレインスポッティング』だったので）
低音の効いたダビィなサウンドが何とも心地よく、
“Kowalski”や”Star”などの曲にもかなりハマりました。
ワタクシ未だにプライマルのベストアルバムは「バニシング・ポイント」だと思っております。
（若干、私的な思い出補正も入ってますが）
で、「バニシング・ポイント」の後に、
「スクリーマデリカ」→「ギヴ・アウト・バット・ドンド・ギヴ・アップ」→「プライマル・スクリーム」→「ソニック・フラワー・グルーヴ」の順に遡って聴いていった記憶があります。
その後「XTRMNTR」を聴いたら、
この時は爆音系のテクノ／シューゲイザー・サウンドになっていて少々面食らったのですが、
これはこれでカッコイイ音ではないかということで、
「XTRMNTR」もサウンド的には割と好きなのであります。
…が、しかしXTRMNTRは政治的・社会的メッセージの強い歌詞が多くて、
正直ちょっと聴いていて疲れる感じではありました。
その後の”Bomb The Pentagon”騒動に至っては、
「そりゃあ今の社会や政治に不平不満はあるだろうけど、これはちょっと行き過ぎちゃったかな…」と思うようになりまして、
このあたりからプライマルの音楽と距離を置くようになってしまったのでした。
ワタクシ、政治色の強い歌詞の音楽がどうにも苦手でして…。
ブライアン・フェリーやホール＆オーツのように、
頑固一徹（？）ラヴソングを歌い続けるアーティストが好きなのもそのためです。
そして今回の新譜「Chaosmosis」はどうなのかと言うと、
「エモーショナルなアルバムを作りたかった」
「めちゃくちゃ美しいポップ・アルバムを作りたいと思った」
「辛いものを取り上げてそこから脱却するようなものにしたかった」
…とボビー・ギレスピーが語っているのをネットの記事で読んで、
これならトゲトゲしい内容のアルバムにはならないだろうと思い、
久々に購入を決断したわけですが、
実際ボビーが語っていた通りのポップでポジティブなサウンドになってました。
「スクリーマデリカ」のようなドラッギーな感じでもなく、
全10曲・収録時間37分というコンパクトな内容も相まって、
スカッと爽やかな印象すら受けてしまいます。
何というか、とても聴きやすい。
10月の来日公演まであと４ヶ月あるので、
自分のプライマル空白期間の間に出たアルバムを今のうちに予習しておこうと思います。
まずは「モア・ライト」から始めてみようかなと。
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