『リーサル・ウェポン』のCD8枚組ボックスセットのサントラ盤

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年末年始の映画チャンネルの定番企画といえば、何と言ってもシリーズ一挙放送。

『ワイルド・スピード』から『バットマン』、『エクスペンダブルズ』に『スター・ウォーズ』と、まぁどの局もいろんなシリーズものを出して参りましたが、個人的にはザ・シネマの『リーサル・ウェポン』一挙放送がなかなか嬉しかったり。

こういう「観ようと思えばいつでも観られるシリーズもの」というのは、「ま、そのうち観ればいいや」と先送りしてしまいがちなので、こういう風に年末年始にまとめてドカンと放送してもらえると、「せっかくだからちょっと観ようかな」と”その気”にさせてもらえるんですね。

で、『リーサル・ウェポン』といえば、ワタクシ3年ちょっと前にLa-La Land Recordsから発売になったサントラ盤のボックスセットを買いまして、そのことをブログでも書かせて頂いたつもりだったのですが、どうやらワタクシの勘違いだったようで、過去の投稿を遡っても何も書いていなかったので、改めて製品をご紹介させて頂きます。

 

『リーサル・ウェポン』のCD8枚組ボックスセットのサントラ盤は、La-La Land Recordsの2013年12月の目玉商品でした。ワタクシはレーベル直販で買いましたが、確か送料込みで146ドルくらいだったはず。少々高い買い物ではありましたが、ワタクシは1作目からリアルタイムで観てきた世代ですので、これはどうしても買っておきたかったのです。

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1作目のサントラは2002年になってようやくマイケル・ケイメンのレーベルから発売になって、2作目と3作目の通常盤のサントラは映画公開当時にワーナーからリリースになりました。
2作目と3作目は今でも中古CD・レコード市などでよく見かけるし、少し前に3作とも廉価盤が出ておりましたが、このボックスセットはスコアを全部(これまで未収録だったものやバージョン違いなど)収録した上に通常盤の内容もまるっと収録されていて、さらに今までスコア盤未発売だった4作目の音源もバッチリ収録されているという、ファン必携のアイテムなのです。

ワタクシその年の年末と翌年の正月三が日は、朝から晩まで『リーサル・ウェポン』のサントラ三昧でした。
何しろCD8枚という大ボリュームなので聴き応え満点。
マイケル・ケイメンの迫力のフルオケ・サウンドと、クラプトンのブルージィなギター、デヴィッド・サンボーンのキレッキレのサックスが渾然一体となったスコアは、全く古さを感じさせませんでした。

40ページ近くあるブックレットのテキストによると、80年代当時まだ無名だったケイメンを『リーサル・ウェポン』の音楽に抜擢したのは、編集のスチュアート・ベアードによるところが大きいらしいですね。
なんでもベアードが『刑事ロニー・クレイブン』(85)のケイメンの音楽を気に入ってケイメンをリチャード・ドナー監督に紹介したのだとか。
もっともケイメン自身は『オズの魔法使い』のような映画が好きなので、こういうタイプのアクション映画にはあまり関心がなかったらしいのですが、「クラプトンのギターでリッグス、サンボーンのサックスでマータフのキャラクターを描く」というアイデアが気に入って、『リーサル・ウェポン』の音楽を担当することにした、というようなエピソードが書いてありました。クラプトンとサンボーンを起用したのにはちゃんと意味があったと。

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今となってはクラプトンのあのギターソロや、サンボーンの特徴的なサックス・ソロが流れただけで、条件反射的にメル・ギブソンとダニー・グローヴァーの顔が思い浮かんでしまうほど、完璧にケイメンの音楽が頭の中に刷り込まれてしまったような気がします。

まあ4作目はドタバタしていて決していい出来とは言えませんでしたが、それでもこうしてケイメンの音楽がまとめて聴けるのはありがたいものです。

 

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