マイケル・ダナ賞レース参戦へ

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twitterでちょくちょくツイートしたり、『ケルティック・ロマンス』の特設サイトのトップページでお知らせしたりしましたが、マイケル・ダナが映画『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(12)の音楽で各種映画賞の作曲賞にノミネートされています。

今のところの主要な映画賞のノミネート状況は以下の通り。

■2013年ゴールデン・グローブ賞 音楽賞ノミネート
http://www.goldenglobes.org/2012/12/nominations-2013/

■2013年ブロードキャスト映画批評家協会賞 音楽賞ノミネート
http://www.criticschoice.com/movie-awards/

■2012年サンディエゴ映画批評家協会賞 作曲賞ノミネート(確定)
http://www.sdfcs.org/2012-awards/

■2012年ラスベガス映画批評家協会賞 作曲賞受賞(確定)
http://www.lvfcs.org/lvfcs/2012.html

ラスベガス映画批評家協会賞、受賞しましたねー。素晴らしい。
この調子でオスカーノミネートまで行ってもらいたいですねー。
そして是非ゴールデン・グローブ共々受賞して頂きたいところです。

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『フランケンウィニー』のサントラ盤について

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さて『フランケンウィニー』(12)の音楽についてなのですが、僕は今回サントラ盤のライナーノーツを担当させて頂いたため、ここでダニー・エルフマンの音楽についてこと細かに書いてしまうと、「ライナーノーツの意味ないじゃん!」という事になってしまうのです。

なので、補足的な事をサラッと書かせて頂く事にします。

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『007 ゴールデンアイ』の音楽は是か非か

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こんなブログタイトルにしてしまいましたが、
僕の中では既に答えが決まっておりまして、
『007 ゴールデンアイ』(95)のエリック・セラの音楽はもう断然”是”なのであります。

しかしコアな(年季の入った)007ファンの間では、
セラの音楽は賛否真っ二つ…というか、否定派の方が若干多い感じ。
今度の『007 スカイフォール』(12)の音楽より意見が分かれてます。
「まんま『レオン』(94)じゃん!」とか「こんなの007の音楽じゃねぇ」とか、
結構辛辣な意見もチラチラ見たりもするのですが、
いやかなり面白いですってセラの007音楽。

『ゴールデンアイ』は1989年の『消されたライセンス』以来、
実に6年ぶりのボンド映画だったわけですが、
ピアース・ブロスナン(当時42歳)を5代目ボンドに迎えて、
久々にシリーズを”復活”させるにあたって、
「新鮮さ」と「スタイリッシュさ」を前面に押し出す戦略で行く事にしたのでしょう。
となると、音楽もこれまでのジョン・バリーのスタイルとは違った路線で行きたくなるのが人情というもの。
そこで白羽の矢が立ったのが、
前年に『レオン』がスマッシュヒットを記録して、
英語圏での知名度が上がったエリック・セラだったのではないかと思うのです。

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トーマス・ニューマンの『007 スカイフォール』の音楽はよく出来ていると思うの巻

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金曜に『007 スカイフォール』(12)のサントラが届いたので、
週末に延々と聴きまくってました。
音楽はサム・メンデス監督のお気に入り、トーマス・ニューマン。

ワタクシはトーマス・ニューマンの音楽が好きなので、
アメリカ人の彼があの007の音楽担当に抜擢されたというのはかなり感慨深いものがありました。
アメリカ人作曲家の起用は『消されたライセンス』(89)のマイケル・ケイメン以来になりますかねー。

トーマス・ニューマンとアクション大作(しかも007シリーズ)というのがなかなか頭の中で結びつかなかったのですが、
なるほどこう来たかと。
『スカイフォール』の前にロマンティックSFサスペンスの『アジャストメント』(11)と、
スパイスリラーの『ペイド・バック』(11)の音楽を担当したのがいい準備運動になったようです。

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