『マーキュリー・ライジング』の天才子役がハンサムな青年になっていた

mercury rising

連日のように報道されるエドワード・スノーデン事件のニュースで、
CIAやNSAの名前が頻繁に出るようになったので、
何か彼らのダーティーなお仕事ぶりが楽しめる(?)映画の事でも書こうと思い、
とりあえず『マーキュリー・ライジング』(98)を選んでみました。

で、いろいろ調べものをしていたら、衝撃の事実を発見。
映画本編で自閉症の少年を演じた天才子役のMiko Huges(ミコ・ヒューズ)が、
15年経ってハンサムな青年に成長していたのです。

 

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『Man of Steel』デラックス版サウンドトラックの中身

man of steel_Deluxe Edition

恐らく熱烈なジマー・ファンの大半はこちらを買ったと思われる、
『マン・オブ・スティール』(13)の数量限定デラックス盤。
映画のタイトルにちなんで、スティールケースに入っております。

“Experiments from The Fortress of Solitude”と題されたDisc 2の中身は、

1. Man of Steel (Hans’ Original Sketchbook) 28:11
2. Are You Listening, Clark? 2:39
3. General Zod 7:07
4. You Led Us Here 2:51
5. This is Madness! 3:38
6. Earth 6:13
7. Arcade 7:25

…の全7曲。

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いろいろスゴい『Man of Steel』の音楽

man of steel

ハンス・ジマーの事だから、きっと壮大な音楽なんだろうなーとは思っていたし、
去年の10月頃にベテラン音楽監督のボブさんから、
「いまハンスが隣で曲を作っとるんだが、
今度の『マン・オブ・スティール』(13)の音楽は本当にグレイトだぞ!」
…というようなメールを貰っていたので、期待値は上がる一方だったのですが、
実際にサントラを聴いてみたら確かにスゴかった。いろんな意味で。

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スティーヴン・キング/『ビッグ・ドライバー』を読む。

big driver

先週、スティーヴン・キングの新刊『ビッグ・ドライバー』を読み終えました。
4編の中編小説を収録した『Full Dark, No Stars』のうち、『ビッグ・ドライバー』と『素晴らしき結婚生活』の2編を収録したもの(残りの2編は『1922』に収録)。
原作者のキング曰く「不愉快で手厳しい(=Harsh)」作品だそうです。

 

図書館の講演会からの帰り道、暴漢に襲われて殺害されかかるも、辛くも一命を取り留めた女性作家テスが、自分を襲った相手への復讐を決意する『ビッグ・ドライバー』。

長年連れ添ってきた夫の「裏の顔」に気づいてしまった平凡な主婦の、恐怖と疑惑に満ちた日々を描く『素晴らしき結婚生活』。
キング自ら”Harsh”と言うぐらいだから、どちらも残虐描写が結構キツい。

『ビッグ・ドライバー』で心身共にボロボロになったテスの描写は痛々しいし、『素晴らしき結婚生活』のほうも、自分の夫が殺人鬼だと知って動揺する主婦ダーシーの心理描写が実に生々しい。ダーシーと夫のボブが対峙するシーンのネットリした会話劇も不気味極まりない。まさに”Harsh”。

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これはこれでアリではないかと思う 『コズモポリス』

cosmopolis

どちらかというと苦手なのに、つい観てしまうもの。
それはデヴィッド・クローネンバーグの映画。

自分はクローネンバーグ映画で好きな作品もあるけれども、
それ以上に苦手な作品も多かったりもするので、
今回の『コズモポリス』(12)は果たしてどっちだろうなーと、
期待と不安が入り交じった状態で本編を鑑賞しました。

ちなみに、
好き→『デッドゾーン』(83)、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)、『イースタン・プロミス』(07)
苦手→『クラッシュ』(96)、『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(02)
…という感じ。まだまだ甘ちゃんですね…。

 

『コズモポリス』は決して面白い話とは言えませんが、
クローネンバーグらしさという点で言えば「これはこれでアリ」だったのではないかと。
エリック(ロバート・パティンソン)がボディーガードのトーヴァル(ケヴィン・デュランド)を唐突にアレする所とか、
ベノ・レヴィン(ポール・ジアマッティ)の粘液質なキャラとか、
「不均衡(=左右非対称)」に固執する後半のストーリー展開などは、
特にクローネンバーグ度の高い要素だったような気がします。

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