さらばフィリップ・シーモア・ホフマン…! 『誰よりも狙われた男』のバッハマン役に演技派俳優の悲哀を見たの巻

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先日…と言っても、もう結構前になりますが、
仕事で映画『誰よりも狙われた男』(14)の内覧試写に行って参りました。
フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作というせいか、
かなり後半の日程の試写に行ったにもかかわらず、
試写室は満席で追加の折りたたみ椅子まで出す状況。
うーん、早めに会場入りしておいて本当によかった。

原作はスパイ小説の大御所ジョン・ル・カレ。
あの「余計な説明はしないので、アタマを使って観て下さい」という、
知的好奇心刺激しまくり映画『裏切りのサーカス』(11)の原作者ですね。
まぁ今回も地名とか人物名とか役職名とかの情報はほとんど視覚的に表示されませんが、
『裏切りのサーカス』と違って舞台はドイツ国内(ハンブルク)だけだし、
回想シーンなどもないので、比較的ラクに話を追っていけます。
自分は”予習”として、原作小説を中盤ぐらいまで読んでから映画を観ましたが、
登場人物の数やサイド・エピソードもかなり削ってますね。
ストーリー展開が整理されたので、
『裏切りのサーカス』がややこしすぎて挫折した人も、
『誰よりも狙われた男』は楽しんで頂けるのではないかと思います。

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