連休中に『グラディエーター』25周年記念/リマスター&拡張盤サントラを聴いて過ごしたお話。

La-La Land Recordsから3,500枚限定でリリースになった『グラディエーター』(00)の25周年記念リマスター&拡張盤がゴールデンウィーク中に手に入ったので、ここ3週間近くずっと聴いておりました。


何しろCD3枚組で収録時間も合計200分近くありますので、全ての曲をじっくり聴くとなると3日や4日程度では全然時間が足りないのです。

【輸入盤国内品番】グラディエーター 25周年記念/リマスター&拡張盤 – amazon
【輸入盤国内品番】グラディエーター 25周年記念/リマスター&拡張盤 – TOWER RECORDS
Gladiator (25th Anniversary Remastered and Expanded)<限定盤> – TOWER RECORDS

Disc1とDisc2に劇伴をそれぞれ23曲62分、19曲59分収録。映画の公開当時Deccaから発売になったサントラ盤は全17曲62分くらいだったから、今回は収録内容が倍近くになっている。
そして今回のLa-La Land盤サントラに収録された劇伴は基本的に”Film Version”なので、サントラに収録するために編集が施されたものではなく、映画で使われたバージョンなのがポイント。
例えば”Slaves to Rome”という曲はDeccaの通常盤だと1分の曲でしたが、今回のLa-La Land盤だと2分7秒ある。こんな感じで曲の長さが違うものが何曲かあります。

そしてDisc3は”The Gladiator Sketchbook”という名目で、バージョン違いの劇伴やデモ曲、Additional Musicなどを収録している。

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映画『蜘蛛女』の思い出、マーク・アイシャムの劇伴の魅力、および結末に関する考察

ゲイリー・オールドマン&レナ・オリン主演の悪女ノワール映画『蜘蛛女』(94)のブルーレイが発売になると聞き、速やかに予約購入しました。
この作品に関しては絶対に買いそびれたくなかったので、発売元のナイル大商店のサイトで買いました(amazonでも変えます)。

蜘蛛女 HDリマスター版ブルーレイ(amazon)

『蜘蛛女』は1990年代当時衛星の映画チャンネル(たぶんスターチャンネル)で観たのが最初でした。
「『トゥルー・ロマンス』(93)で極悪人を演じていた人が主演のすごい映画を放送してる」とMY母が言っていたので興味本位で観てみたら、当時ウブな学生だった自分はその強烈なストーリーに衝撃を受けたのでありました。

蜘蛛女(amazon prime video)

これはいつでも好きなときに観られるようにしたいなと思ってDVDを購入。
CDと同じサイズのプラケースで”DVD”と刻印されてあるヤツだから、本当に初期の初期バージョンのソフトですね。今回ブルーレイが発売になるまで、我が家ではこれが現役で稼働してました。

DVDの映像特典は日本版予告編だけでしたが、今回のブルーレイは「ピーター・メダック監督インタビュー(約44分)」「オリジナル予告編」、そしてDVD版と日曜洋画劇場版の吹き替えを収録という吹き替えマニア感涙の仕様。いまでは信じられませんが、あの頃はこんなクセの強い作品を午後9時台に地上波で放送してくれたんですよね…。いい時代でした。
封入冊子の岡田壮平氏(字幕翻訳家)のライナーノーツも読み応えありました。
メダック監督のインタビューはコロナ禍にリモートで撮ったものでしたが、語られるエピソードは興味深いものばかりでした。

ちなみに自分は1990年代当時、この映画で初めてマーク・アイシャムの劇伴を本格的に聴きました。

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